ベビーマッサージタッチケアセラピストの基本情報
日本におけるベビーマッサージは元々中国から伝わったと言われ、江戸時代に日本式に変化して、今も受け継がれている「小児あんま」という日本古来のマッサージをベースにしたものです。
優しくなでたり、さすったりして肌に触れることで心と身体の健全な成長を促すだけでなく、赤ちゃんの五感を優しく刺激することで情緒を安定させ、語学力や運動能力などの才能を引き出す「育脳」効果が期待できます。お母さんに優しく触れてもらうことで、赤ちゃんの脳内には、エンドルフィンという幸福ホルモンが分泌されます。同時にお母さん自身にもオキシトシンという愛情ホルモンが分泌され、マッサージをする側のお母さんの情緒も安定し、癒されるという効果があります。
ベビーマッサージタッチケアセラピストは西洋マッサージのようにオイルを用いないため、服を脱がせなくても手軽にできるマッサージです。肌の触れ合いから子ども一人ひとりの体質や気質に合ったマッサージを選べるという長所もあります。
また、必要な道具を必要としないため、開業することも前提としやすい資格です。
認定団体の行う筆記試験と一定の条件を満たすことでベビーマッサージタッチケアセラピストになることができます。
ベビーマッサージタッチケアセラピスト資格を取得するには
決められた条件を満たす必要がある!
ベビーマッサージタッチケアセラピストの資格を取得するには、一定の条件を満たす必要があります。
その方法と流れはこちらです。
①認定校の所定の講義全過程のうち、80%以上の出席率があること。
②実習レポートを提出すること。
③筆記試験に合格すること。
これらの条件を満たすと、認定証が発行され、ベビーマッサージタッチケアセラピストとして認められます。
資格試験はチャイルドマインディング&エデュケア協会(ACE)が主催!
前述でも述べたように、ベビーマッサージタッチケアセラピストの資格を取得するには、NPO法人日本チャイルドマインディング&エデュケア協会主催の、ベビーマッサージ・タッチセラピスト認定試験に合格する必要があります。
日本チャイルドマインディング&エデュケア協会は「Association of Japan Childmainding and Educare」とも表記され、それぞれの頭文字を取って「ACE」とも呼ばれます。
このACEは、産前・産後のお母さんのサポートから、子どものサポートまで、赤ちゃんだけでなくその先まで、長期的で切れ目のない子育て支援を行うために、専門知識を持つ人材の育成や認定、支援を行っている協会です。「子どものスペシャリスト」を育成することで、子どもたちの健全な育成を促し、ひいては少子化の抑制も視野に入れているということです。
また、ACEの活動主旨に賛同し、良質な保育を行うための支援を目的として活動する専門学校や各種学校、大学、短期大学、行政機関などを対象とし、協会認定機関としています。
資格取得の費用と期間
次に、ベビーマッサージタッチケアセラピストの資格を取得するために必要な費用と期間です。
今回は先ほどお話しした、NPO法人日本チャイルドマインディング&エデュケア協会認定の「ベビーマッサージ講座」についてのお話になります。
入学金:
33,000円(税込)
受講料:
146,586円(税込)
形式は通学課程のみです。1回2.5時間の授業を10回、約3ヶ月という期間で受講した後に、認定試験を受ける形になります。この受講料には「ベビーマッサージタッチケアセラピスト認定試験料」が含まれているため、別途受験料は必要ありません。
※受講校によって教材費が異なる場合がありますので、ご注意ください。
この認定講座はヒューマンアカデミーが、全国で行っています。そのため、もし途中で引っ越すことがあっても、転校という形で通学を続けられる可能性が高いといえます。また、お母さん・学生の場合は、受講料が5%引きになるなど特典制度も設けられています。
資格の活かし方
ベビーマッサージの資格を活かすには、大きく二つのパターンがあります。
一つはまず自分の子どもにしてあげること。もう一つは開業です。
自分の子どもにマッサージをしてあげるためだけに資格を取得したのなら特に問題はないのですが、開業を目的としている場合は注意すべき点があります。今まで赤ちゃんに関する仕事や、自営業の経験がない人が、突然ベビーマッサージの教室を始めますと言ってみたところですぐには集客が難しく、収入に結びつきにくいのが実情です。ですから、開業を目指す方は、資格取得のためのスクールを選ぶ時点で教室経営等のノウハウを持っていて、開業支援の充実したところを選びましょう。
近くの公民館や多目的ホール、児童館など、定期的に教室を開ける場はいくつかあります。それを続けていくことで生徒数を確保し、安定収入に結びつけていくというのも一つの方法です。資格取得後、すぐに収入につなげるというのは難しい場合もあるということを頭に置いておいてください。
また、ベビーマッサージは、生まれて間もない赤ちゃんとそのお母さんを対象として産婦人科や助産院が取り入れているところもありますし、赤ちゃんだけでなく幼児を対象に幼稚園や保育園などの場でも需要があります。
ベビーマッサージだけでなく、保育士やベビーシッター、チャイルドマインダーなどの赤ちゃんや子供に関係の深い資格を取ることで、仕事の幅を広げるという選択もあります。現在すでにこれらの仕事についている人のスキルアップとしても有効です。
ベビーマッサージタッチケアセラピストはこんな人におすすめ
最後にベビーマッサージタッチケアセラピストがどんな人に向いているかのお話です。
前述のとおり、ベビーマッサージの資格は数多く存在します。その中でもこの資格の特徴は下記のとおりです。
・自宅開業を目指している方。
・オイルを使わないマッサージを学びたい方。
・子どもにかかわるお仕事をされている方。
同じベビーマッサージでもオイルを使用することが前提だったり、対象年齢が違ったりとその内容は様々です。上記に当てはまる人は、ベビーマッサージタッチケアセラピストを目指してみるといいでしょう。
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