ベビーマッサージインストラクターとは？資格概要・なるための方法などを紹介！

ベビーマッサージインストラクターの基本情報

最初にベビーマッサージインストラクターとはどのような資格なのかからお話しします。
その名の通り、ベビーマッサージをインストラクト(指示・指導)する人のことですが、まずはベビーマッサージについての説明です。

冒頭でもお話ししたとおり、ベビーマッサージはお母さんの優しい手で赤ちゃんの全身をマッサージするものです。実はベビーマッサージは、マッサージ効果ばかりを目的にするものではなく、もっと多くの利点があるのです。
お母さんの優しい手で触れてもらうことで、赤ちゃんは安心や愛情を感じ、情緒が安定します。それだけでなく、赤ちゃん一人ひとりの体質や気質に合わせてマッサージを施すことができるため、安全で高い効果が得られます。

マッサージを受けることで赤ちゃんは心と体の健全な発育を促され、更には五感を刺激されることで、語学力や運動能力などの才能を引き出す「育脳」にも良い影響を及ぼすことが分かっています。
その他にも、「赤ちゃんがリラックスすることで夜ぐっすり眠れる」、「赤ちゃんの消化器官の働きや免疫力を高める」、「オイルマッサージでスキンケアができる」なども数多くのメリットがあります。

こうして、優しくお母さんに触れてもらうことで、赤ちゃんの脳内にエンドルフィンという幸福ホルモンが分泌されます。また、お母さん側にも毎日赤ちゃんに触れることで、体調の変化に気付きやすいなどのほか、お母さんの方にもオキシトシンという愛情ホルモンが分泌され、お母さん自身の情緒も安定し、癒されるという効果があります。

ベビーマッサージインストラクターは、マッサージを通して母子のきずなを深め、良い生育環境を整えるための指導ができるのです。

ベビーマッサージインストラクターになるには

指定カリキュラムの修了、認定試験での合格が必要！

次に、ベビーマッサージインストラクターになるにはどうしたらいいのかの流れをご説明します。

①主催協会指定の認定教育機関等が行う教育訓練において、その全カリキュラムを修了する。
※「ベビーマッサージに関する理論」、「赤ちゃんの肌の知識と身体の仕組みに関する基礎知識」、「ベビーマッサージに関する実技知識」、「ベビーマッサージセラピスト育成教室開講に関する知識」を学びます。

②検定試験申込(協会ホームページ内Webフォームからの申し込みができます。)と、受検料の払い込みをする。
※受検料用の振込用紙は、認定教育機関の教材に同封されています。

③認定試験を受けて、合格する。
※認定試験はカリキュラム修了後に、随時在宅にて受験が可能です。得点率70％以上が合格となります。

④資格合格認定証が送付される。

資格認定は、日本能力開発推進協会（JADP）が主催！

「ベビーマッサージインストラクターになるには」の中で、「主催協会指定」というお話をしましたが、この場合の協会は「一般財団法人　日本能力開発推進協会」というところです。Japanese Ability Development Promotion of associationのそれぞれの頭文字を取って「JADP」とも呼ばれます。

JADPは資格認定を事業として行い、個人の能力評価を行うことで、社会から求められる有能な人材を輩出することを活動の指針としています。その分野は、医療、介護、福祉、社会教育、食文化、学術や芸術など様々であり、その分野に携わる人たちの技能と社会的地位の向上を目的としています。
更に、それらの認定資格普及のために、各種コンサルティングや講演活動、研修などでの認定資格の価値向上と普及のための活動も行います。

また、多様化するニーズや変化への素早い対応のために、各分野における社会環境の変化や動向、そして行政の方向性や法改正などを常に調査・研究しています。

資格取得の費用と期間

では、実際にベビーマッサージインストラクターの資格を取得するために必要な費用と期間についてのお話です。

まず、JADP指定の認定教育機関で教育訓練を受けることになりますが、現在これを「資格のキャリカレ」の名前で知られている「キャリアカレッジジャパン」が行っています。このキャリカレで「ベビーマッサージインストラクター資格取得講座」を受講します。期間は5ヶ月とされています。
費用は、通常価格で52,800円(税込)、インターネット申し込み限定価格では41,800円(税込)となっており、分割払いも可能です。分割払いの場合は、月々2,500円からとなります。
また、教材を送ってもらうための送料450円(税込)が別途必要です。

カリキュラム終了後の受験は別途受験料が必要で、5,600円(税込)となっています。
教育訓練のカリキュラム修了、検定試験申し込み、受検料の振り込みの３つがJADPで確認されてから、約2週間で試験問題が発送されます。

その後、答案がJADPで受け付けられてから約1ヶ月で、合否結果が送られてきます。

資格の活かし方

当然、お母さんが自分の赤ちゃんにベビーマッサージをしてあげることも有効な活かし方ですが、前述の教育訓練には「インストラクターとして活躍するための注意点や指導法」や、「教室開講に関する心構えや準備」など、開業するために役に立つ情報もカリキュラムに含まれています。
合格すれば、JADP認定インストラクターとして、教室を開くことができるようになるほか、子どもと関わる仕事のスキルアップとしても役立てることができます。たとえば、産婦人科や助産院、保育園や幼稚園、育児所などです。また、生徒を募集し、在宅で教えることも可能ですので、お母さん同士のコミュニケーションの場を作ることも可能です。

中には本業と並行しながらベビーマッサージインストラクターとして起業し、収入にしている人も多いため、起業する手段のひとつとしても注目されてきています。

ベビーマッサージインストラクターはこんな人におすすめ

ベビーマッサージインストラクターの教育訓練は、年齢や学歴などに関係なく誰でも受講が可能です。受講者は20代から60代以上と幅広い年齢層にわたっています。
産前・産後のお母さんはもちろん、産婦人科関係、0歳から赤ちゃんを預かる保育園、育児所のほか、小児科などの医療関係、福祉や保育・ベビー関連業界など、乳児と接する職業全般に従事している人、これからそれを目指す人におすすめです。その他にも出産を控えた娘さんを持つ方にもおすすめできる資格です。

赤ちゃんのためだけでなく、赤ちゃんを持つお母さんたちのコミュニティーを作りたいという人にもとても向いている資格だと言えます。

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