国家公務員総合職資格ガイド
どんな資格
国家公務員総合職は、国家資格の中の最難関試験のひとつ。2012年度より施行された新制度により、国家公務員I種試験が名称変更され、新たな人材確保を目的に、従来の大卒程度試験に加え院卒者試験が設けられました。資格試験合格後は、採用候補者名簿に名前が記載され、各省庁の採用面接対象者となります。採用後は、主として各省庁の上級係員として、将来の幹部候補生すなわちキャリア組として業務に従事します。
資格の活かし方
採用候補者名簿に合格者として記載される有効期限は、3年。試験に合格しても、各省庁から内定をもらえなければ、キャリアへの道は開かれません。内定のカギを握るのが官庁訪問。希望する官庁や勤務地の人事課に直接問い合わせ訪問、しっかりと自己PRをしていきましょう。訪問は回を重ねるごとに地位の高い人との面談になっていきます。実際には、第二次試験終了の翌日あたりから訪問を開始する人が多いようです。
気になる将来は?
新しい試験制度がスタートするにあたり、院卒者試験が新設されたこと、また大卒程度試験で、20歳の者でも受験可能な企画立案に係る基礎的な能力の検証を重視した「教養区分」(秋季試験)が新設されたことで、門戸が広がり、受験者層も変移してくるでしょう。また知識のみならず人物重視の採用が行われるようになり、従来試験時の「名門高校から東大法学部、キャリア官僚」という図式も少なからず変化していくと思われます。
試験データ
項目 | 内容 |
---|---|
資格・試験名 | 国家公務員採用 総合職試験(院卒者試験・大卒程度試験) |
試験日 |
【2024年度 採用試験(1次)】 【2024年度 採用試験(2次)】 |
試験区分 | 国家資格 |
主催団体 | 人事院 |
受験資格 | 【大卒程度試験】 1.21歳以上30歳未満の者 2.21歳未満の者で次に掲げるもの a) 大学を卒業した者及び2021年3月までに大学を卒業する見込みの者 b) 人事院がa)に掲げる者と同等の資格があると認める者 【院卒者試験】 30歳未満の者で次に掲げるもの (1) 大学院修士課程又は専門職大学院の課程を修了した者及び実施年度の3月までに大学院修士課程又は専門職大学院の課程を修了する見込みの者 (2) 人事院が(1)に掲げる者と同等の資格があると認める者 |
合格率 | 7% 2019年度国家公務員採用総合職試験 全区分合計 |
出題内容・形式 | 【大卒程度試験】 [第1次試験] ・基礎能力試験(多肢選択式):40題 ※知能分野:27題、知識分野:13題 ・専門試験(多肢選択式):40題 [第2次試験] ・専門試験(記述式) ※政治・国際、法律、経済区分:3題 ※その他の区分:2題 ・政策論文試験:1題 ・人物試験 【院卒者試験】 [第1次試験] ・基礎能力試験(多肢選択式):30題 ※知能分野:24題、知識分野:6題 ・専門試験(多肢選択式):40題 [第2次試験] ・専門試験(記述式) ※政治・国際、法律、経済区分:3題 ※その他の区分:2題 ・政策論文試験:1題 ・人物試験 |
検定料 | なし |
問い合わせ先 |
https://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/top_siken.html 〒100-8913 東京都千代田区霞が関1-2-3 【インターネット申込に関して】 TEL:03-3581-5311(内線2935) 【上記以外の申し込みに関して】 地域によって異なりますので、人事院のホームページをご確認ください。 |