国家公務員専門職(大卒程度)資格ガイド
どんな資格
国家公務員専門職試験は、特定の行政分野に係る専門的な知識を有するかどうかを重視して行う係員の採用試験で、大卒程度と高卒程度に分類され、その職も差別化されています。大卒程度には、皇宮護衛官や法務省・外務省職員、財務・国税専門官、食品衛生監視員、労働基準監督官、航空管制官が含まれます。試験は、1次試験に基礎能力試験、2次試験に人物試験、その他職種ごとに設定されています。受験資格も職種により異なります。
資格の活かし方
採用試験合格者は、職種により1年または3年という有効期限付きで採用候補者名簿に得点順に記載されます。この名簿の中から採用者が選ばれ、各省庁の所定機関へ配属されます。また航空管制官については、逐一採用のための意向調査が行われた後、成績等も考慮の上、最終的に採用者が決定します。そして翌年4月、航空大学校へ入学、1年間の研修期間を経て、その職に就くことができます。もちろん研修期間内も給与は支払われます。
こんな人が向いています
国家公務員専門職は、総合職や一般職と異なり、試験を受ける時点ですでに配属先や職種が決定しています。よって、受験資格をクリアしていることを前提に、目指すものが決まっている人、自分の将来について明確化したビジョン、例えば「国税専門官になって税務のスペシャリストとして働きたい」や、「航空管制官になりたい」といったものがある人には、唯一と言ってもいい、夢を叶える道ということになるでしょう。
気になる将来は?
まず行政区分については、東北・近畿など全国を9つの地域に分けて試験が行われ、そのブロック内での採用・配属となり、異動も基本的にはその範囲内で行われることが多いようです。その他の区分については、ブロックには区切られておらず、全国各地にて採用が行われます。また本省庁については、基本的には関東甲信越地域からの採用とはしているものの、有為の人材確保を考慮し、その他の地域からも採用が可能となっています。