第三種電気主任技術者(電験3種)の難易度・合格率はどのくらい?
合格率は約9%
第三種電気主任技術者の難易度・合格率についてご紹介していきます。
まず合格率についてですが、試験を主催している一般財団法人「電気技術者試験センター」のwebサイトに掲載されている年度ごとの受験者と合格者の比率を計算すると、約9%とかなり低い合格率となっています。
おおよそ10人に1人が合格する試験であることを考えると、かなりしっかりとした学習をしていなければ合格することは難しいかと思います。
難易度について
難易度については、工業高校の電気科卒業程度の内容が求められるとされています。
しかし、高校程度とはいっても試験難易度は決して簡単なものではなく、電気理論については第三種よりもさらに難易度が高い「第一種電気工事士」の試験問題と類似しているようです。
「電気主任技術者」という正式名称の通り、管理者・責任者として数多くの知識・知見が求められるため、かなり難易度は高く設定されているようです。
工場やビルなどの大規模な建物に対する電気設備工事に従事するために必要な資格のため、相応の知識を求めれる試験であるといえるでしょう。
短期間での学習方法ではなく、学習内容を把握しスケジュールを立てたうえで取り組んでいく必要があるかもしれません。
第三種電気主任技術者(電験3種)の勉強時間はどのくらい必要?
勉強時間は約1000時間程度必要
上記でご紹介したように、資格試験の合格率はかなり低い第三種電気主任技術者試験ですが、合格するためにはどの程度勉強時間が必要になってくるのかについてご紹介していきます。
個人差はもちろんありますが、試験合格のために必要とされる勉強時間は約1,000時間といわれています。
例えば1日3時間勉強時間を確保した場合、毎日欠かさず勉強をしておよそ9か月ほど時間がかかる計算になります。
これだけの時間が必要になりますので出来るだけ効率的に、計画的にバランスよく学習を進めて行く必要がありそうです。
もし普段から勉強する習慣がないという方は、毎日勉強をする習慣をつけることを意識することも重要になってくるかもしれません。
文系出身でも第三種電気主任技術者(電験3種)に合格できる?
文系出身の方でも合格できる
文系出身の方でも合格することができます。
まず受験資格にも制限がなく、実務経験なども問われないため、必ずしも関連する業種の経験がある必要はありません。
そのため、現在関連する職業に就いていない方や文系の学生の方でも受験は可能です。
必要な知識のなかに数学的知識も含まれますが、出題される公式や計算能力は繰り返しテキストなどで例題を解いていくことを意識すれば身につけることは不可能ではありません。
ですが、理系出身の方と比べると理系の試験問題に触れる機会は多くなく、その分理系出身の方よりも数学的問題に「慣れる」までにより多くの時間がかかる可能性はあるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
第三種電気主任技術者試験の合格率は約9%とかなり低く、相応の知識量が求められる資格です。
必要になる知識量も多く、平均して必要になる勉強時間数は約1,000時間ほどになるようです。
事前に、長期的に余裕をもって学習計画を立てて勉強を進めていかなければ合格は難しいでしょう。
ですが、文系出身の方など、関連知識のない状態から合格した方もいらっしゃいますので、ご自身の生活リズムや勉強方法にあわせてしっかりと知識を身につけていくことができれば、第三種電気主任技術者試験に合格することも不可能ではないでしょう。