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建築士資格の種類と受験資格を解説します!

建築のエキスパート「建築士」は憧れの職業ですよね。建築物の設計から、工事監理までをトータルで仕事として行うことのできる建築士には三つ種類があります。国土交通省から免許を受ける一級建築士と、都道府県知事から免許を受ける二級建築士・木造建築士とがあります。
建築士は平均年収も一般的な仕事に比べてやや高めとなっていて、就職や転職時にあると便利な資格です。
今回は建築士の種類別に、資格の概要や受験資格を紹介していきます。

更新日:2020-07-02(公開日:2020-07-02)

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建築士資格の種類と受験資格とは?

建築士資格の種類と受験資格を解説します!のイメージ

一級建築士

一級建築士とは建築士の中でも難関資格の一つですが、設計物への規制がなく、どの建築物にも関れる幅広い仕事ができる資格です。
仕事としては設計から工事監理までです。
大手建設会社にお勤めになる方もいらっしゃいますし、独立・開業をし全て一人で受け持つこともできます。
平均年収は約600万円台と高めですが、仕事の受け持ち方、働き方によって収入には大きなばらつきがあるようです。

受験資格は平成30年に法改正され、以前より緩和されました。
受験資格に実務経験が問われることがなくなりました。
以前は二級建築士試験に合格後も実務経験を積んでからでないと一級建築士試験を受験することができませんでしたが、受験することができるようになりました。
大学で建築学科で指定された科目を修めて卒業、または高等学校で指定された科目を修めて卒業、またはすでに二級建築士の場合はすぐに一級建築士試験を受けることができます。
以前設けられていた受験資格を得るための実務経験は撤廃され、実務経験は登録までの必要な期間になりました。

一級建築士の難易度はかなり高めとなっています。
最初に学科の試験を受けて、合格された方だけが設計製図の試験を受けることができます。さらに設計製図の試験に合格した人だけが一級建築士試験の合格者となります。
学科の試験での合格率は18%、設計製図の試験での合格率は40%となり、全体での合格率は約12%ほどです。
司法試験、司法書士、弁理士などの難関国家資格はどれも合格率が10%未満というところから見ても一級建築士に合格するのは難しいといえるでしょう。

二級建築士

二級建築士は一級建築士に続く難易度の高い資格です。
多くの人は二級建築士から一級建築士へとステップアップを目指します。
しかし、二級建築士も国家資格で、建築に関わることのできる建物もかなり多くあります。
木造建築の場合、高さが13メートル又は軒の高さが9メートルを超えないもの、木造以外の鉄筋、鉄骨造などの場合、延べ面積が30平方メートルから300平方メートルであり、高さが13メートル又は軒の高さが9メートルまでの建物を設計することができます。
これを超える建物は一級建築士しか取り扱うことができません。一見かなり規制されているようですが、住宅や小規模商業施設を取り扱うことができるので、かなり幅広い仕事ができると言えます。勤務先は大手建設会社や、ディベロッパー、個人経営など様々で年収は平均500万円台ですが、中には1000万円稼ぐ人もいるようです。

受験資格は大学で指定された科目を修める、又は高等学校で指定された科目を修める、又は実務経験が7年、他には自治体が適していると認めることで受験資格が得られます。
高等学校や大学では建築を専攻していなくても、実務経験により受験資格が得られます。二級建築士に合格すれば一級建築士にもチャレンジできるので、難しいとはいえ間口の広い資格です。

受験の難易度は高めです。
試験は学科試験と、設計製図の試験があります。
学科試験に合格する人は約40%で、その合格者だけが設計製図の試験を受けることができます。
設計製図の合格者は約40%となって、全体的な合格率は20%ほどで8割の方が不合格になってしまいます。

木造建築士

木造建築士は一級建築士、二級建築士に続く建築のエキスパートです。
設計から工事監理まで建築にトータルで関わることができます。取り扱うことができる建物の範囲は少し狭まります。
延べ面積が300平方メートル以下で、二階建て以下の木造での設計、工事監理が可能です。100平方メートルまでは資格なしで取り扱うことができますので、その間の範囲が木造建築士が主に取り扱うことができる建物となります。
一般的な木造住宅や小規模店舗、日本古来からある神社仏閣などの木造建築様式ではその威力が発揮されます。木造建築のエキスパートであるといえるでしょう。
木造建築士の平均年収は350万ほどとなっており、一級建築士、二級建築士と比べるとやや低めです。大手建設会社などが就職先ではなく、自営や小規模工務店などへの就職が多いようです。
受験資格は、大学で指定された科目を修めるか、高等学校で指定された科目を修めるか、実務経験を7年積むか、自治体が認めるかで得られます。
二級建築士、木造建築士ともに自治体から認められた資格ですが、立派な国家資格です。
就職や転職の際に、ご自身の能力の証明となりますので有利になるでしょう。

木造建築士の資格合格への難易度は、やや高めです。学科試験で60%ほどの合格率で、設計製図では50%ほどの合格率となっており、全体での合格率は30%台にとどまります。設計製図の試験を受けられるのは学科試験に合格された方のみとなっています。
合格者の90%が実務経験なしで、大学や高等学校で建築を専攻された方となっており、実務経験のみでチャレンジする場合は入念に試験準備が必要のようです。

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まとめ

建築士の資格は、二級建築士、一級建築士、木造建築士などがあり、いずれも合格率が低く、難易度の高い資格であることわかりました。

木造建築士、二級建築士、一級建築士と難易度があがるほど、扱うことのできる建物の範囲が広くなり、年収も上がっていくと考えられます。建築のエキスパートである建築士の資格は国家資格であり魅力的です。最短で合格するには実務経験なしに学校を卒業とともに受験することです。そのためには大学や高等学校を卒業する前から準備が必要です。建築士の資格合格へ向けた通信講座や通学講座も充実していますので、ご自身が無理なく学び続けられるものを選ぶとよいでしょう。

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