ファイナンシャルプランナー 3級（FP技能検定3級）の気になる難易度や合格率、合格ラインを紹介！

「家計を管理するためお金について深く知りたい」、「資産形成や遺産相続などのプロのアドバイザーになりたい」という方にとって、初歩ともいえる資格がファイナンシャルプランナー3級です。
お金に関わる仕事への就職や転職に役立つ資格ですが、資格試験を受験する方にとって気になるのは資格の取りやすさではないでしょうか。
当ページでは、FP技能検定3級の試験問題の出題方式や難易度、試験実施機関別に見た学科試験・実技試験の合格率、合格ラインについてご紹介します。

更新日:2023-11-01（公開日:2019-11-11）

ファイナンシャルプランナー 3級（FP技能検定3級）の難易度はどのくらい？

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ファイナンシャルプランナー 3級（FP技能検定3級）の試験は入門編といえるレベルであり難易度は低い！

ファイナンシャルプランナーの技能検定は3級から1級まであります。
2級の受験資格は「3級合格者」もしくは「実務経験2年以上」、1級の受験資格は「2級合格者かつ実務経験1年以上」もしくは「実務経験5年以上」です。
受験資格があるため誰でも受験できるわけではありません。
一方、3級には特別な受験資格はなく、「ファイナンシャルプランナーに携わりたい」という方であればどなたでも受験できます。
受験資格からみてもわかるように、FP技能検定において3級は入門編、2級は応用編、1級は発展編という位置付けです。
そのため、3級の試験で出題される問題は基礎的なファイナンシャル・プランニングの知識・技能を問うものばかりであり、相対的に難易度が低い試験です。

また、FP3級試験は解答しやすい出題形式であることも特徴です。
学科試験の前半は二肢択一、後半は三肢択一といった選択問題です。
実技試験についても記述や小論文での解答を求められるものではありません。
資料を読み解いたり、既存の知識を組み合わせたりしないと解けないという意味では学科試験よりも難易度は高めです。
しかし、学科試験同様に選択問題であるため、実技試験についても正答を絞り込みやすい出題形式と言えるでしょう。

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ファイナンシャルプランナー 3級（FP技能検定3級）の合格率はどのくらい？

［日本FP協会］学科：約75%・実技：約85%　［きんざい］学科：約57%・実技：約55%

日本FP協会、きんざいが実施したFP技能検定3級の過去10回の合格率は以下の通りです。

◎FP技能検定（3級）の試験結果（過去15回）〔日本FP協会〕

内容			受験者数	合格者数	合格率
2016年	9月	学科	16,922	11,712	69.21%
2016年	9月	実技	15,965	12,262	76.81%
2017年	1月	学科	19,165	12,878	67.20%
	1月	実技	17,988	15,303	85.07%
	5月	学科	15,609	11,218	71.87%
	5月	実技	13,810	11,902	86.18%
	9月	学科	17,902	14,048	78.47%
	9月	実技	16,222	13,848	85.37%
2018年	1月	学科	21,305	17,114	80.33%
	1月	実技	19,936	17,756	89.07%
	5月	学科	16,405	12,947	78.92%
	5月	実技	15,416	13,947	90.47%
	9月	学科	19,987	15,715	78.63%
	9月	実技	18,707	16,182	86.50%
2019年	1月	学科	23,270	17,240	74.09%
	1月	実技	21,950	18,303	83.38%
	5月	学科	17,865	12,340	69.07%
	5月	実技	16,771	14,493	86.42%
	9月	学科	22,266	17,388	78.09%
	9月	実技	20,332	16,159	79.48%
2020年	1月	学科	25,170	21,479	85.34%
	1月	実技	24,237	19,257	79.45%
	5月	中止
	9月	学科	31,247	28,011	89.64%
	9月	実技	31,319	27,574	88.04%
2021年	1月	学科	31,272	27,494	87.92%
	1月	実技	31,607	27,348	86.53%
	5月	学科	36,378	30,284	83.25%
	5月	実技	36,691	28,122	76.65%
	9月	学科	36,368	30,801	84.69%
	9月	実技	37,414	30,119	80.50%
平均		学科	78.45%
平均		実技	83.99%

◎FP技能検定（3級）の試験結果（過去10回）〔きんざい〕

内容				受験者数	合格者数	合格率
2016年	9月	学科	-	32,948	18,148	55.08%
		実技	個人資産相談	17,627	14,663	83.18%
		実技	保険顧客資産相談	14,742	9,876	66.99%
2017年	1月	学科	-	34,856	16,800	48.20%
		実技	個人資産相談	17,385	13,020	74.89%
		実技	保険顧客資産相談	13,018	6,376	48.98%
	5月	学科	-	29,734	16,390	55.12%
		実技	個人資産相談	12,653	7,553	59.69%
		実技	保険顧客資産相談	12,168	4,941	40.61%
	9月	学科	-	32,635	22,830	69.96%
		実技	個人資産相談	16,139	12,239	75.83%
		実技	保険顧客資産相談	14,328	9,608	67.06%
2018年	1月	学科	-	30,692	20,055	65.34%
		実技	個人資産相談	16,523	11,092	67.13%
		実技	保険顧客資産相談	13,064	5,615	42.98%
	5月	学科	-	22,070	12,767	57.85%
		実技	個人資産相談	11,465	8,164	71.21%
		実技	保険顧客資産相談	11,764	4,199	35.69%
	9月	学科	-	25,297	15,594	61.64%
		実技	個人資産相談	13,136	6,760	51.46%
		実技	保険顧客資産相談	13,040	4,476	34.33%
2019年	1月	学科	-	26,256	13,631	51.92%
		実技	個人資産相談	14,863	8,355	56.21%
		実技	保険顧客資産相談	14,903	5,860	39.32%
	5月	学科	-	22,258	9,518	42.76%
		実技	個人資産相談	11,276	6,129	54.35%
		実技	保険顧客資産相談	13,046	5,852	44.86%
	9月	学科	-	27,677	17,374	62.77%
		実技	個人資産相談	13,843	6,291	45.45%
		実技	保険顧客資産相談	13,583	5,883	43.31%
平均		学科	-	57.06%
		実技	個人資産相談	63.94%
		実技	保険顧客資産相談	46.41%

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難易度が高くないとはいえ、ファイナンシャルプランナー 3級（FP技能検定3級）試験の気になる合格ラインは？

60%の正解が合格ラインといわれている！

ファイナンシャルプランナー3級の合格ラインは相対的な基準（受験者上位何%といった基準）ではなく、絶対的な基準（得点率何%以上といった基準）として設定されています。
そのためFP技能検定3級の試験は他の受験者と競争する試験ではなく、合格ラインを超えられるか否かが合否の分かれ目になる試験です。
日本FP協会ときんざいが共通問題で実施する学科試験は60点満点で36点以上（得点率60%以上）が合格ラインです。
日本FP協会の実技試験（資産設計提案業務）は100点満点で60点以上、きんざいの実技試験は（個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務ともに）50点満点で30点以上となっており、どちらも得点率60%以上が合格ラインです。

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