介護予防運動指導員の資格を習得するメリットは?
(1)勤務先の選択肢が増える
資格取得のメリットして「勤務先の選択肢が増える」という点が挙げられます。
研修受講が必須
資格取得の際に試験はありませんが、東京都健康長寿医療センターが指定するスクールや事業者で研修を受講することが必須となります。
研修内容
この研修では、介護予防に関する基礎知識を始めとして、認知症や鬱に関する専門知識、高齢者向けのトレーニング理論など網羅的に学びます。
そのため、この研修を受講したことで「介護予防に関する専門家」と認められたことになり、高齢者の方を対象とした様々な施設からのニーズを高めることが期待できるのです。
さまざまな施設が選択肢になる
「特別養護老人ホーム」「訪問介護ステーション」「デイサービス」などはもちろん、「病院のリハビリセンター」「介護予防運動プログラムを組んでいるフィットネス施設」など勤務先の選択肢は多岐に渡ります。
(2)就・転職時に有利
介護予防運動指導員の平均月収は約30万円前後であり、通常の介護職よりも給料が高い傾向にあります。
そのため資格を取得しておくことで、転職の際により好条件な施設に勤務することができる可能性もあるでしょう。
ワークライフバランスがとりやすい
また「比較的ワークライフバランスを保ちやすい」という点もメリットと言えるでしょう。
介護予防運動指導員のメインとなる仕事は、高齢者の方に対するトレーニング等の指導です。
主に日中が勤務時間
利用者の方が起きている日中が勤務時間となり、通常の介護職にあるような夜勤等は基本的にありません。
もちろん介護職の仕事がメインの場合はその限りではありませんが、それでも時間の確保はしやすいと言えるのではないでしょうか。
介護予防運動指導員の仕事内容は?
(1)利用者に合わせたトレーニング指導など
介護予防運動指導員が取り組む仕事については勤務先施設によって多少の違いはありますが、基本的には「利用者の方に合わせたオリジナルの介護予防プログラムを作成し実際のトレーニング指導等も行う」というものです。
運動以外の面
運動以外にも「健康な食事をするための栄養指導」「誤嚥を回避するための訓練」なども含まれています。
「運動指導員」という名前ですが、さまざまな側面から利用者の方の介護予防に取り組む仕事です。
(2)介護予防プログラムの効果検証など
また、上記の介護予防プログラムがきちんと効果を出しているのかどうかを定期的に評価するのも介護予防運動指導員の仕事になります。
定期的な評価が必要
利用者の方の状態はずっと同じではありません。
時間が経つにつれて身体機能が低下し、プログラムを考え直す必要も出てくるでしょう。
そのような場合に適切な対応を行うためにも定期的な評価は欠かせません。
(3)講習会の講師など
施設での勤務だけでなく、必要に応じて市区町村が主催している介護予防に関する講習会などに講師として参加することもあります。
まとめ
介護予防運動指導員は、少子高齢化が進む現代において様々な施設からのニーズが高まっている職業です。
介護施設以外でも勤務できる可能性がある上に給与アップも見込めるので、「介護の仕事に携わりながらさらにキャリアアップをしたい」と考えている方は、一度介護予防運動指導員資格の取得を検討されてみてはいかがでしょうか?