手話通訳士・手話資格ガイド
どんな仕事・資格?
さまざまな手の動きによって言語を表現する手話。この手話を通して聴覚障害者と健聴者とのコミュニケーションをはかるのが手話通訳士の仕事です。話の内容を正確に理解して的確に通訳するためには手話のスキルはもちろん、聴覚障害や社会福祉に対する知識、日本語の能力も重要です。手話通訳士試験は手話通訳の専門的知識と技能を社会的に公認するものですが、かなり難関で、資格取得には3年以上の経験が必要といわれます。
活躍の場
手話通訳の仕事はボランティアが中心で、職業としてはあまり確立していないのが現状です。しかし自治体や福祉施設をはじめ企業の窓口、会議や講演会、選挙の際の政見放送、裁判などさまざまな分野で手話通訳のニーズが高まり、活躍の場が広がるとともに、わずかながら手話通訳士を採用するところも出てきました。キャリアを積めば施設の常任スタッフや手話スクールの講師など、安定した収入の道を開くことも可能です。
こんな人が向いてます
障害者の立場を理解できる思いやりと誠実さをもち、人と接するのが好きな社交性のある人に向きます。手話は聴覚障害者の年齢や地域により動作が異なるため、臨機応変な対応ができる理解力や柔軟さが求められます。また瞬時に判断して通訳しなければならないため、集中力と体力も必要です。ハードですが、聴覚障害者が安心して生活し、社会参加をしていくための掛け橋となるやりがいのある仕事です。
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試験データ
項目 | 内容 |
---|---|
資格・試験名 | 手話通訳士 |
試験日 |
【[第32回]令和3(2021)年 学科試験】 【[第32回]令和3(2021)年 実技試験】 |
試験区分 | 公的資格 |
主催団体 | - |
受験資格 | 20歳(受験日の属する年度末までに20歳に達する者を含む)以上の者。 |
合格率 | 10~20%程度 |
出題内容・形式 | 【学科試験】四肢択一方式 (ア)障害者福祉の基礎知識:20問 (イ)聴覚障害者に関する基礎知識:20問 (ウ)手話通訳のあり方:20問 (エ)国語:20問 【実技試験】 (ア)聞取り通訳〔音声による出題を手話で解答〕:2問 (イ)読取り通訳〔手話による出題を音声で解答〕:2問 |
検定料 | 22,000円(税込) |
問い合わせ先 |
社会福祉法人聴力障害者情報文化センター 公益支援部門 http://www.jyoubun-center.or.jp/ 〒153-0053 東京都目黒区五本木1-8-3 TEL:03-6833-5003 E-mail:slit@jyoubun-center.or.jp |