福祉用具専門相談員の資格とは?
福祉用具を取り扱うために必須の公的資格で活躍が広がりつつある
役割とは
「福祉用具専門相談員」は介護の現場で活躍が広がりつつある公的資格です。
「福祉用具専門相談員」とは、福祉用具利用者の心身の状況や生活環境に合わせて、利用者が適切な福祉用具を選定できるように提案する役割です。
指定講習の修了が必要
「福祉用具専門相談員」として、福祉用具貸与・販売する事業所でご利用者の方の相談に応じるためには、基本的には福祉用具専門相談員指定講習を修了している「福祉用具専門相談員」がおこなう必要があります。
関連資格保持者も可能
しかし、「福祉用具専門相談員」以外にも、福祉用具の知識を有している、保健師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、義肢装具士の資格保持者は、指定福祉用具貸与・販売事業所において「福祉用具専門相談員」の業務にあたることもできます。
配置の義務付け
また、福祉用具専門相談員は、介護保険の指定を受けている福祉用具貸与・販売事業所には、2名以上の相談員の配置が義務付けられており、平成27年の国勢調査の結果では、日本で活躍する福祉用具専門相談員の全国就業者数は470,610人となっております。
現在も介護現場において福祉用具専門相談員の需要は高まっており、今後が期待される介護分野の資格といえるでしょう。
福祉用具専門相談員やその他の介護資格を持つメリットとは?
他の介護の資格職へのキャリアアップにもつながる
介護保険サービスを受けている事業所には、福祉用具専門相談員以外にも利用者に適切な福祉用具を提案する「福祉用具プランナー」や、安心して生活を送ってもらえるようにする「福祉住環境コーディネーター」がいます。
キャリアアップにつながる
福祉用具専門相談員が介護現場でさらにキャリアアップするためには、こちら2つの資格を取得することをおすすめします。
これらの知識を学ぶことで、福祉用具の適切な使い方の説明や提案のみならず、利用者が暮らす生活環境についても幅広く提案できるようになるでしょう。
より幅広い知識を身につけることで、利用者のニーズに合わせた包括的なケアができるようになります。
年収アップが見込める
介護福祉業界で応募できる求人の募集も広がり、年収アップも視野に入ります。
まとめ
福祉用具専門相談員の資格は、他の介護関係の資格に比べると比較的難易度が高くなく、初めて介護業界に興味を持ってチャレンジしたい方や介護未経験の方でも挑戦しやすい資格かもしれません。
一定の研修を受けてから、最後に1時間程度の試験もありますが、講習内容をしっかりと受けていれば決して難しくないようです。
正式に合格率は発表されてませんが、ほとんどの方が試験に合格されるそうです。
ぜひとも、今注目の介護系の資格「福祉用具専門相談員」の取得を目指されてみてはいかがでしょうか。