福祉用具専門相談員の仕事内容(業務内容)は?
福祉用具の適切な使い方や選び方をアドバイスする
福祉用具専門相談員の代表的なお仕事の内容として、以下のような流れでおこなう必要があるといわれています。
(1)福祉用具の選定相談(アセスメント)
福祉用具利用者の方の生活環境や利用状況を踏まえて、福祉用具で解決できることなどを考えていき、各利用者とケアプランに適切な福祉用具を選定していく手伝いをおこないます。
(2)福祉用具サービス計画書の作成(プランニング)
相談内容やケアプランに沿って、適切な福祉用具の利用計画(福祉用具サービス計画)を立てていきます。
福祉用具サービス計画書は、相談内容やケアプランに対して、どのような目的で導入するのか、利用者の方の生活をどのように支援できるのかを明記していきます。
計画書の内容をしっかりと説明し、理解を得てから福祉用具を介護保険の範囲で利用できるようになります。
(3)福祉用具の適合・取り扱いの説明(納入)
アセスメント・プランニングを経て準備をした福祉用具を、実際のご利用者の方の身体や使用環境に合わせて、用具の調整などをしていきます。
また、それと合わせて、用具の特徴や操作方法、注意点の説明をおこないます。
(4)訪問確認(モニタリング)
定期的に利用者宅へ訪問して、福祉用具の点検や利用状況を確認していきます。
モニタリングの際に、「導入する前とイメージが違った」「使ってみて不具合が生じた」などの問題に対応していきます。
また、利用目標の達成具合も確認して、ケアマネなどにも報告します。
福祉用具専門相談員のやりがいは?
サービス利用者の生活の自立に貢献できる
チームの一員
介護サービスを必要としている利用者の方に対して、通常は介護士やヘルパー、ケアマネジャー、看護師やリハビリ専門職など、多くの方が関わりながら介護現場でチームとして働いており、福祉用具専門相談員もその一員となります。
そのようななかで福祉用具専門相談員が仕事をしていてやりがいを感じるのは、ケアマネやその他利用者に関わるすべての方々と連携することで、サービスを利用する方の生活の自立などに貢献できた時にやりがいを感じているようです。
不安を取り除き、安心させる
慣れない福祉用具を使うことは、サービス利用者の方はもちろん、ご家族の方などもはじめは使うことに抵抗もありますし、不安な部分も多いものです。
そこで、福祉用具専門員がしっかりとサービス利用者の生活環境や身体状況を考慮して、相手の立場に立って考えた福祉用具サービス計画書を提案できれば、ケアマネジャーも利用者も安心して支援を受けることができるようになるのではないでしょうか。
感謝の言葉により実感
一生懸命に考えて提案した福祉用具を使って、満足してもらえた時にかけてもらえる「ありがとう」や「生活が楽になった」といった言葉は、福祉用具専門相談員の仕事をしていてよかったとやりがいを実感できる一番のポイントといえるでしょう。
営業職としてのやりがい
また、介護の現場における一員としてのやりがいを前述いたしましたが、営業職としてのやりがいを感じる場面も多くあるそうです。
福祉用具に関しての知識などをもとに、時にはケアマネジャーに、訪問時の利用者の変化や様子を報告して情報の共有をおこなったり、一緒に生活水準目標の向上のために課題の発見や改善方法を考えていくこともあります。
これは福祉用具の提案を適切におこないながら、営業活動をおこなっていく福祉用具専門相談員ならではのやりがいといえるのではないでしょうか。
まとめ
介護現場では、ご利用者の方に合わせて車椅子や歩行器・スロープに手すりなどの福祉用具は必要不可欠なものになります。
どれも専門性が高く幅広い知識が必要となりますので、介護生活で困っている利用者の方やご家族に福祉用具専門相談員は親身になって丁寧に説明をしてくれる心強い味方となります。
さまざまな介護現場での職種はありますが、しっかりと利用者の方やご家族と寄り添いながら安心した介護サービスを提供できるのは、福祉用具専門相談員ならではのやりがいといえるでしょう。