福祉用具専門相談員の給料・年収はどのくらい?
給料平均は年収で約354万円、月収で約23.3万円
平均年収について
求人サイトに掲載されている求人データから福祉用具専門相談員求人の平均年収・月収を調査致したところ、2020年8月時点での全国平均年収は354万円前後となっているようです。
もちろん地域や雇用形態により異なりますが、福祉用具専門相談員の年収幅は148万円~478万円程度となっており、パートアルバイトなどから正社員まで広い幅での雇用形態による給料で募集されているのがわかります。
雇用形態の内訳
雇用形態の内訳をみてみると、最も多い雇用形態は全体の約83%が正社員(新卒含む)での求人募集となっており、13%がアルバイト・パートでの求人募集となっているようです。
その他、ごくわずかですが、全体の4%程がその他の契約社員や派遣、インターン募集などもあるようです。
他業種に比べ若干高い傾向
そのなかから年収の振り分けで見てみますと、全体の67%が年収200万円台以上の募集となっており、さらにはおよそ30%以上が年収300万円以上の募集となっているようです。
パート・アルバイトなど時給で働く方は、その他の職種と大きく変わりはないようですが、正社員・契約社員など月給ベースで働いている方は、年収ベースで見ても他の業種に比べ若干高い傾向にあるようです。
平均月収について
次に、平均月収として見ていくと、福祉用具専門相談員の全国平均月収は23.3万円前後となっており、月収幅で見てみますと、12.3万円~39.8万円程度となっているようです。
こちらも年収同様、上限幅の高さなどから月収の平均値でみても、若干ですが高い給料となっている場合が多いようです。
特に、複数の事業所を持つような大手株式会社の福祉用具専門相談員の給料ベースは比較的高い傾向になっており、月収は25万前後が多く、全国平均の月収より10%前後高い水準となっているようです。
手当やインセンティブがつくことも
営業職でもある福祉用具専門相談員は、給料のなかに営業手当や、なかには個人の業績によってはインセンティブをつけたり、賞与に反映している事業所もあるようです。
無資格・未経験でも資格取得をサポートしてくれる事業所もあるようですので、経験のない方でも好条件で働ける可能性がある職種といえるのではないでしょうか。
地域別の福祉用具専門相談員の給料相場
北海道が全国平均より高め
福祉用具専門相談員の平均月収に地域性などあるのか、給料事情について、地域ごとでも調べてみたところ、北海道の地域の給料が最も高い傾向にあることがわかりました。
他の職種でも多くの場合にあてはめてもいえることですが、事業所や人口も最も多く、求人数も多い東京都が全国平均値のなかでも高めに位置することがほとんどです。
しかし、福祉用具専門相談員の平均月収23.3万円と同等なのに対して、北海道では福祉用具専門相談員として仕事した場合の平均月収はおよそ24.2万円と全国平均月収より8%程高い傾向にあるようです。
高水準の要因
この要因としては前述したとおり、複数の事業所を運営するような企業が高待遇で募集・雇用しているところから来ているのではないかと考えられます。
さらに、雇用形態などを交えて見ていくと、北海道で福祉用具専門相談員として働く場合は、アルバイト・パートとして働く場合だと全国平均と同様の水準なのに対し、正社員や常勤職員などの月給制で働く場合は、全国平均より高い傾向にあることから、福祉用具専門相談員の需要が高まっていると推察できるでしょう。
その他の地域の給料
関東首都圏やその他の地域の福祉用具専門相談員の給料を調査してみました。
関東首都圏の平均月収
関東首都圏の福祉用具専門相談員の平均月収を調べてみたところ、各地域の平均月収は以下のとおりです。
・東京:23.3万円程度
・神奈川:22.1万円程度
・埼玉:22.7万円程度
・千葉:22.8万円程度
東京を除くどの地域も、全国の平均月収よりも同等または低い傾向にあることがわかりました。
東北地方の平均月収
一方、その他の地域でも平均月収を調べてみましたが、東北地方の各地域の平均月収は以下のとおりです。
・青森:23.5万円程度
・岩手:24.4万円程度
・宮城:22.6万円は程度
・秋田:24.3万円程度
・山形:24.2万円程度
・福島:24.5万円程度
全国平均月収より高い地域が多いことがわかりました。
これらの結果より推察できるのは、地方の高齢化をはじめ、介護需要の高まりとともに福祉用具専門相談員の需要も比例して高まってきていると考えられるのではないでしょうか。
まとめ
福祉用具専門相談員の平均年収や月収は、他の職種に比べ高めになっているといえるでしょう。
介護・福祉の業界は、以前では低賃金の印象も強くありましたが、現代では利用者への質の高いサービスを提供するために、介護・福祉業界全体の処遇が少しずつ改善されているようです。
人との関わりのなかで仕事をしていきたい方や誰かの役に立つ仕事をしたい方にとって、福祉用具専門相談員の仕事は給料面でも長く安定して働くことができるのではないでしょうか。
キャリアパスも見込める
また、現場で経験を積みながら幅広い知識を得ることで、その他の介護関係の資格取得も目指せるので、キャリアパスも見えてくるでしょう。