リンパマッサージ師の仕事
仕事内容
リンパマッサージ師は、お客さまの悩みに合わせた施術を行い、お客さまが抱える身体の不調を根本から解消して健康や美容のサポートを行います。
具体的には凝り固まった筋肉を揉みほぐしたり、オイルを使ったマッサージで体内のリンパ節を刺激したりして、リンパの流れを整え、お客さまの不調の改善を図ります。
加齢や生活習慣、ストレスなどが原因で体内に老廃物や毒素が溜まっていると、肩こりや頭痛、肥満、便秘、むくみ、肌荒れ、冷え性、体のだるさなどの症状が現れます。
人間の身体には、血液と同じようにリンパ液という液体が全身をめぐっています。このリンパに対してマッサージを行うことで、リンパ管が取り込む物質の量を増やしたり、リンパ液の流れを速めたりして、溜まった老廃物や毒素を流し、症状の改善につなげられます。
効果的なリンパマッサージを行うと、肩こりなどの症状改善のほかに、肌がきれいになる、免疫力が高まるといった効果が期待できます。しかし、施術にはマッサージを行う強さや方向、順序など適切なポイントがあるため、正しいマッサージの技術が必要です。
柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師との違いは?
マッサージを行う仕事として、柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師という職業があります。この2つの職業は国家資格が必要で、より専門的な施術を行えます。
柔道整復師
柔道整復師は、打撲や捻挫、脱臼、骨折などに対して、手を使った施術でケガの回復を図ります。例えば脱臼や捻挫には、手技を用いて関節部分のずれを正しい状態に戻します。このように、柔道整復師は薬や外科手術を行わずに、応急的・医療補助的方法でケガを治療します。
あん摩マッサージ指圧師
あん摩マッサージ指圧師は、押し・揉み・叩きといった刺激や、指圧・マッサージによる血行促進、脊椎のゆがみの矯正などの施術を行い、身体のこりや痛みなどの症状緩和・改善を図ります。
リンパマッサージ師
リンパマッサージ師には、柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師のように、必須となる資格や学歴などはありません。ただし、厳密にいうと「マッサージ」とは国家資格を取得した「あん摩マッサージ指圧師」が行う施術を指します。柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師が行うような治療を目的とした施術はできませんが、リンパの流れを整えたり溜まった老廃物を流したりと、体調不良を根本から改善できるようアプローチを行います。また、お客さまが心と身体をリラックスさせられるよう、アロマを混ぜ合わせたオイルを使った施術なども行います。
活躍の場
リンパマッサージの技術はさまざまな場所で活かすことができます。
例えば下記のような場所で資格スキルを活かすことができます。
エステサロン
エステサロンとは、身体や顔の手入れを行う全身美容の店で、スキンケアやプロポーションメイキング、リラクセーションのサービスを提供しています。
リンパの流れを整えることは、むくみやシミ、そばかすといった肌の悩みの解決や、美脚ライン・ボディラインをつくる美容ケアにも役立ちます。エステサロンでもリンパマッサージを取り入れている店が多いため、リンパマッサージのスキルを持っているとセラピストとしての施術の幅が広がります。
リラクゼーションサロン
リラクゼーションサロンとは、お客さまが心や身体の緊張をほぐしてリラックスできるよう施術を行う店です。日々のストレスや疲労を軽減させるために訪れるお客さまに対して、リンパマッサージの技術は効果的です。
リンパマッサージは、肩こりなどの症状解消や疲労回復、緊張緩和などの効果もあるため、リラクゼーションサロンでの施術に非常に役立ちます。
病院・医療機関
病気に伴う心や身体のつらさを和らげるため、緩和ケアとしてリンパマッサージを取り入れる病院やクリニックがあります。高齢者やがん患者に対して、心身ともにリラックスできるように、緩和ケアとして施術します。
他にも、アレルギー患者の体質改善にリンパケアを取り入れる病院やクリニックもあります。リンパ球が多い体質の方はアレルギー反応がでやすいため、根本的な治療として、リンパ球体質の改善が図られます。
美容アドバイザー
正しいリンパマッサージを発信する美容アドバイザーとして活躍する方もいます。SNSでの発信や講演会の開催、また、サロンとスクールを併設しているところも多いため、講師として活動する方もいます。さらに、自宅やマンションの一室を使って、サロンを開業して独立をする方もいます。
1日の流れ
リンパマッサージ師はさまざまな職場で活躍していますが、今回は、エステサロンでの1日の仕事の流れを例にご紹介します。
- 10:00
- 出社したら、店内の掃除をします。お客さまがリラックスして過ごせるよう、丁寧に掃除します。また、施術時に使う道具や備品をチェックしてお客さまを迎える準備をします。
- 10:30
- スタッフ全員でミーティングをします。予約状況を確認して、注意事項やお客さまの要望などの情報を共有します。
- 11:00
- お店をオープンさせます。予約のお客さまを迎えて、カウンセリング・施術を行います。お客さまから肌や身体の調子・悩みを聞いて、適切な施術を行います。
- 13:00
- お客さまの予約時間に合わせて、スタッフが交代でお昼休憩をとります。
- 14:00
- 午後の施術を行います。学生や仕事帰りの方など、幅広い年代のお客さまの対応を行います。事前に予約していたお客さまだけでなく、突発的な予約が入ることがあります。
- 20:00
- サロンの受付を終了します。仕事終わりに訪れるお客さまもいるため、サロンによっては21時から22時前後まで開いているところもあります。
最後のお客さまの施術が終わった後は、全体ミーティングで店舗の売上の確認をしたり、1日の業務を振り返って、情報共有をします。 - 22:00
- 後片付け・明日の予約を確認したら、施錠をして退勤です。
働き方
働き方としては、正社員、パート・アルバイト、契約・派遣社員などさまざまです。
エステサロンなどの店舗で働く場合は、職場の営業時間によって働く時間が異なります。エステサロンの場合は、昼の12時前後からオープンするところが多く、クローズの時間は20時から22時前後とさまざまです。予約制となっているサロンが多いですが、土日や祝日にお客さまが集中しやすいため、平日が定休日の店が多い傾向です。
勤務日程はシフト制を採用している企業が多いです。ただし、お客さまの来店が多い土日や祝日は出勤して、平日に休みを取る傾向が多いです。
近年では、フリーランスや業務委託で働くエステティシャンやセラピストもいます。企業や店舗によっては、固定給だけでなく完全歩合制や保証給制を採用しているところもあります。保証給とは、完全歩合制と違い、業績が上がらなくても一定額の給与が保証されます。お客さまからの指名を増やすなど、自身の努力で給与アップを目指せるというメリットがあります。就職・転職活動をする際は、働きたい店舗の求人を確認してみましょう。
エステサロンのような場所では女性のお客さまが多いことから、働く方も女性の割合が多く、結婚や出産を機に退職する方もいます。しかし、子育て中で働く時間が限られてしまう場合も、業務委託やフリーランスのように柔軟性を持って働くことは可能です。ブランクがある場合でも経験者を歓迎している職場もあるため、一度身につけたスキルを役立てることが可能です。
さらに、経験を積んでから独立して自身のサロンを開く方もいます。施術スペースを確保できれば、自宅でサロンを開くことも可能です。開業の費用を抑えることができ、完全予約制など自分の裁量で仕事ができるため、家事・育児との両立がしやすいです。
リンパマッサージ師の年収
求人ボックス給料ナビによると、エステサロンやリラクゼーションサロンで働くセラピストの平均年収は、正社員で375万円です。月給で換算すると31万円、初任給の相場は23万円といわれています。アルバイト・パートの平均時給は1,094円、派遣社員の平均時給は1,513円です。
正社員の年収分布では、309万円から853万円と幅広いため、勤務先や自身の経験・スキルによって差が生じる傾向です。
国税庁の「令和3年分民間給与実態統計調査」では、日本の平均年収は443万円のため、リンパマッサージ師の年収は、平均よりもやや低いといえます。しかし、歩合制を採用している企業もあるため、そのような職場では自身の努力によって給与アップを目指すことも可能です。特に業務委託やフリーランスの場合は、歩合制の場合が多いため、自身のスキルを磨くことで年収アップを期待できます。
リンパマッサージとは?
施術内容
リンパマッサージとは具体的にどのような施術を行うのか、ご紹介します。
準備
まずはお客さまにベッドでうつ伏せになってもらい、タオルケットを足先から首までかけてから、施術を行います。施術中は、タオルケットやタオルなどを、お客さまの身体に掛けたり外したりしながらリンパマッサージを行います。
エフルラージュ(軽擦法)
指先など手のひら全体を使って、圧をかけずにゆっくりと撫でさする方法です。末端神経を刺激することで緊張をゆるめたり、血液の循環をよくしてリラクセーション効果を高めます。施術者の両手は、常にお客さまの身体に触れるようにして、皮膚から手を離しません。エフルラージュは、施術の最初と最後や施術のつなぎに使われます。
フリクション(強擦法)
手のひらや親指を用いて、両手で圧力をかけて刺激する方法です。身体を温めたいときは身体の表面を強くこする、凝りをほぐすときはゆっくりと深く圧力をかけるなど、刺激する際の強さやスピードによって効果が変わります。
ペトリサージュ
パンをこねるように、両手で優しくまるめこむようにしながら、筋肉や皮膚組織を揉みほぐす方法です。乳酸の排出やリンパの流れを促したり、神経の緊張を和らげる効果があります。
リンパマッサージの効果
リンパは身体中に張り巡らされており、刺激する場所によって、さまざまな効果が期待できます。リンパをマッサージすることでどのような効果があるか、主なリンパ節ごとにご紹介します。
おとがいリンパ節・顎下リンパ節
あごからフェイスラインにかけた位置にあるリンパ節で、二重あごの解消に効果があるといわれています。おとがいリンパ節や顎下リンパ節を正しく刺激することで、リンパの流れる道が太くなって流れが促進されます。老廃物やむくみが流れることで、小顔ケアにつながります。
鎖骨リンパ節
鎖骨のあたりにあるリンパ節で、顔や身体全体の老廃物や毒素が流れ込む場所です。鎖骨リンパ節を正しく刺激することで老廃物が排除され、首や肩こりの解消やデコルテラインのケアに効果があります。
腋窩リンパ節
脇の下にある腋窩リンパ節は、身体の深い部分にあります。この部分を正しく刺激すると、上半身に溜まった老廃物、毒素、疲労物質が排除され、背中に流れた贅肉が戻りやすくなったり、バストアップ効果につながったりします。
腸リンパ
腸リンパは、お腹の大部分に広がるリンパ器官です。腸リンパの機能が落ちていると、内臓脂肪が厚くなりやすいため、正しく刺激して腸内環境を整えたり、ウエスト周りのケアを行ったりします。腸内環境が整うと、便秘が改善されたり栄養の吸収が促されて新陳代謝が上がったりと、健康や美容に効果的です。
鼠径リンパ節
脚の付け根にある鼠径リンパ節を正しく刺激すると、全身の老廃物が流れて脚のむくみの解消につながります。脚の重だるさが取れて、脚が軽く感じることもあり、疲労回復につながります。
足のリンパ
足の裏やかかと、指先には、毛細血管のように細いリンパ網が広がっています。足は心臓から遠い位置にあるため、流れが悪くなりやすいため、マッサージによるケアが大切な場所です。足先のリンパの流れがよくなると、身体の代謝アップにつながります。
リンパマッサージ師になるには?
資格は必要?
リンパマッサージ師になるために必須となる資格はありません。特別な資格がなくても、リンパマッサージ師として働くことはできますが、国家資格が必要な柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師が行う施術はできません。例えば、施術者がお客さまに体重をかけて、痛みを感じるほどの強さで刺激するような施術はできません。
リンパマッサージ師は、リンパの流れをよくするようなケアを行います。そのため、身体のしくみや構造、リンパの位置などを理解している必要があります。2023年12月時点ではリンパマッサージ師の国家資格はありませんが、民間資格やスクールなどで知識・スキルをしっかりと身につけていると、働く際に即戦力になります。
「初心者で何から勉強したらよいか分からない」「独学で勉強しているから、仕事にできるか不安」という方は、資格を通じて基礎からしっかりと知識・スキルを身につけることをおすすめします。
どんな知識が必要?
リンパマッサージを行うには、施術技術だけでなく、体の構造への理解も大切です。
体の構造
身体の仕組みや脳・筋肉・皮膚の動きなどを理解した上で、リンパの構造や機能に関する知識を身につける必要があります。リンパの位置によって刺激を与えたときの効果が違うため、それぞれの位置や機能についてしっかりと確認しましょう。
リンパマッサージの技術
リンパマッサージ師として働く際には、お客さまごとの年齢・症状・要望に応えられるようにテクニックを身につける必要があります。刺激の仕方によって効果が変わるため、刺激を与える位置や強さ、方向、順序といったポイントを抑えて、正しい施術方法を身につけます。
また、リンパマッサージには、オイルを使うこともあります。乾燥肌や敏感肌など、お客さまの肌の悩みや特徴に合わせたオイルの選び方を身につけていると、施術の幅が広がります。
リンパマッサージを学べる資格
リンパマッサージを学べる民間資格を3つご紹介します。どれも通信講座での取得が可能なため、スクーリングが難しい方もご自身のペースで学習を始められます。
オリエンタルリンパドレナージュセラピスト
インターナショナル美容鍼灸協会による認定資格で、リンパドレナージュの知識とスキルを習得していることを証明します。
取得方法
ヒューマンアカデミーの通信講座「オリエンタルリンパドレナージュ」でカリキュラムを終了し、すべての添削課題に合格することで認定証が発行されます。
講座情報
ヒューマンアカデミー
オリエンタルリンパドレナージュ フルボディケア「eラーニングコース」
・標準学習期間5ヶ月
・価格は59,535 円(税込)
※2024年1月31日時点の情報です。
学習内容
フルボディケアのコースでは、西洋のリンパドレナージュに中医学と美容鍼を取り入れた知識・技術を学習します。
- 中医学の基礎知識
- リンパドレナージュの基礎技術
- セルフケアの方法
- お客さまへの施術方法
- サロン開業までの準備とノウハウ
リンパケアセラピスト
日本能力開発推進協会による資格で、身体のしくみの基礎知識からアロマオイルなどの専門知識、リンパトリートメントの技術を身につけたセラピストであることを証明します。
取得方法
認定教育機関などが行う教育訓練(通信講座での受講が可能)で、すべてのカリキュラムを修了した後、資格試験に合格することで資格を取得できます。尚、試験は得点率70%以上で合格となり、随時在宅での受験となります。
講座情報
キャリカレ
リンパケアセラピスト
・標準学習期間5ヶ月
・価格は30,870円(税込)
※2024年1月31日時点の情報です。
学習内容
身体の構造、リンパケアの方法を学習します。
- 身体の仕組み
- アロマオイル、キャリアオイルの基礎知識
- リンパケアの基礎知識
- リンパケアテクニック
- リンパケアの応用
リンパリファインセラピスト
国際セラピスト支援振興協会が認定する資格で、リンパの知識・技術を身につけていることを証明します。
取得方法
指定校のグローバルボディケア総合学院の通信講座を受講し、確認問題を提出すると、資格を取得できます。資格試験はありません。
講座情報
グローバルボディケア総合学院
リンパリファインセラピー講座
・標準学習期間2ヶ月~8ヶ月
・価格は46,200円(税込)
※2024年1月31日時点の情報です。
学習内容
実技科目と理論科目を学習します。
・実技修業科目
- 下肢全体オイリング
- 背中全体オイリング
- 腕全体オイリング
- 美容ストレッチング
- リンパ経絡調整法
- むくみ解消トリートメント
- 老廃物除去トリートメント
- 押圧調整法 など
・理論修業科目
- リンパ療法の歴史
- リンパ健康法理念
- リンパ組織について
- 重要リンパ節について
- リンパ節・リンパ球について など
リンパマッサージが注目されている理由
ストレス社会と呼ばれる現代において、心と身体を癒やすセラピストに注目が高まっています。
「毎日デスクワークだから肩や腰に疲労が溜まっている」「仕事が忙しくてストレスが溜まっている」「残業が続いているからリラックスしたい」といった目的から、リラクゼーションサロンやエステサロンのニーズが増しています。
リンパマッサージは、腸内環境を整えたり体質改善をしたりと、慢性的な身体の不調を根本から改善するため、疲れが溜まっている現代人にとって非常に効果的です。
ヨーロッパでは、リンパトリートメントを保険適用の医療行為として、医療現場で活用している国もあり、がんなどの病気でリンパ節の除去手術を受けた方に発症するリンパ浮腫治療にリンパマッサージが利用されます。
日本ではまだ保険適用になっていませんが、看護師などの医療従事者でリンパマッサージの知識・技術を学ぶ方もいるため、医療行為としての重要性が期待できます。
どんな人がリンパマッサージ師に向いている?
コミュニケーションが好きな人
リンパマッサージを行う際には、お客さまから身体の不調や悩みなどの相談に乗ることもあります。身体の不調に対して適切な施術を行うためにも、お客さまの悩みを聞いたり、アドバイスをしたりできるコミュニケーションスキルは大切です。
また、リラクゼーションサロンやエステサロンに訪れるお客さまには、リンパマッサージの施術だけでなく、心の癒やしを求めている方もいます。日々の疲れを癒やせるよう、お客さまの話に耳を傾け、お客さまの心に寄り添った対応が期待されます。施術スキルも大切ですが、接客業でもあるため、人の話を聞いたり会話をするのが楽しい方にとって、リンパマッサージ師は向いているといえます。
体力に自信がある人
立ったまま施術をしたり、リンパの詰まりを取り除くため圧力をかけて施術をしたりするため、リンパマッサージ師は体力を必要とする仕事でもあります。
お客さまの選ぶコースによって異なりますが、1回のリンパマッサージの施術時間は30分から90分ほどかかります。また、サロンによっては2時間ほど施術時間がかかる場合もあります。
お客さまの利用が多い人気店や利用者が増える土日の場合、施術が終わり次第すぐに次の予約のお客さまの対応をすることもあります。体力勝負な面もあるため、体力に自信があると、仕事をする上で強みとなります。
向上心がある人
さまざまな民間資格があるように、リンパマッサージの方法は多種多様です。施術と合わせてオイルなどの専門知識も求められることもあり、常に新しい情報にアンテナを張って、スキルアップに努める姿勢が大切です。
また、お客さまによって、抱える悩みや身体の症状、リンパマッサージを受けたい目的が異なります。お客さまの要望に応えるためには、知識やスキルを磨くことを怠らず、向上心を持って日々の自己研鑽を続けることが大切です。
美容に興味がある人
リンパマッサージを受けたいお客さまの中には、健康だけでなく美容を目的としている方もいます。リンパマッサージを行うことで、小顔ケアやバストアップ、ボディメイクなどの効果が期待できるため、美容に関する知識は密接に関わってきます。
特にエステサロンのような職場で働く場合、来店するお客さまも美容に関心が高い方が多いため、美容のトレンドや新しい美容法などの知識を持っていると、お客さまに適切な情報提供やアドバイスを行えます。
臨機応変な対応が得意な人
施術中には、お客さまから「〇〇のマッサージが気持ちよかったからもっとしてほしい」「〇〇の施術はいらないと思ったけれど、やっぱりやってほしい」など、リクエストをされたり、要望の変更を受けたりすることもあります。また、施術前のカウンセリングで伝えそびれていたことを、施術中にリクエストされるなど、施術をしながら臨機応変な対応を求められることがあります。
とはいえ、予約時間やコースの時間・内容は決まっています。お客さまの要望に応えながら時間内に終えられるよう、融通を利かせて施術内容を組み立てましょう。このように、その場の状況に合わせて対応できると、リンパマッサージ師に向いているといえます。
まとめ
リンパマッサージ師は、健康や美容面で効果を発揮するだけでなく、お客さまの心と身体の癒やしを提供する仕事でもあります。お客さまが満足できるよう、基本となるリンパマッサージの知識・スキルを身につけることは大切です。
リンパマッサージの仕事に興味がある方や、リンパマッサージのスキルを身につけたい方は、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。通信講座では、自分のペースで学習ができる上、しっかりとしたカリキュラムが整っているため、初心者の方も必要な知識・スキルを効率よく身につけることができます。興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。