盲導犬訓練士資格ガイド
どんな仕事?
盲導犬訓練士の仕事は、盲導犬が視覚障害者のパートナーになれるよう訓練するだけではなく、犬の手入れや食事や排泄の世話、犬舎の掃除など犬の生活全般におよびます。また盲導犬に対する理解を深めてもらうための講演活動なども行っています。動物を相手にする仕事なだけに、休日早朝深夜問わず勤務することもあり、体力的にも厳しい仕事です。しかし盲導犬を育成するという大切な役割の担い手として、やりがいのある仕事と言えるでしょう。
活躍の場
日本での盲導犬第1号は、1957年に誕生しました。それから約50年が経った現在、9団体11訓練所で、約70名の訓練士および研修生が活躍しています(2008年2月現在)。盲導犬訓練士を志す人は年々増えていますが、各訓練施設において欠員がでた場合のみの採用がほとんどです。しかし、盲導犬を必要とする視覚障害者に対し、その数は不足しており、その理由のひとつでもある訓練士、訓練施設不足に対して、現在業界の環境整備が求められています。
必要な知識とスキル
盲導犬訓練士に、公的な資格制度はありません。盲導犬の訓練を目的とする法人に就職する、もしくはそれに準ずる学校に入学し、一定基準の教育を受け、「盲導犬訓練士」として認められます。犬の体の構造や健康管理などの知識と、訓練方法についてのスキルはもちろん、視覚障害者の歩行に関する知識も身につけなければなりません。盲導犬訓練士への道は狭き門です。あきらめず粘り強く進む思いが何よりも必要と言えるでしょう。