アニマルセラピー資格ガイド
どんな仕事?
アニマルセラピーとは、動物との触れ合いがもたらす、癒し効果や心身の健康回復効果を利用した医療行為や活動を言います。前者は、「動物介在療法」と呼ばれ、医師や獣医師の指導のもと、もしくは実施により、身体障害者のリハビリ訓練や、精神障害の治療に生かされています。後者は、「動物介在活動」と呼ばれ、教育現場や老人ホームなどで、情操教育や精神安定、意欲向上などを目的に、多くはボランティアとして行われています。
活躍の場
アニマルセラピーを行う人の多くは、専門学校などで学んだ後、団体や協会に登録しボランティアとして活動しています。日本ではまだまだ認知度が低く、これを生業とするのは難しい状況で、医師や獣医師、介護師などの立場からアニマルセラピーを行う場合を除いては、ほとんどがボランティアです。しかし高齢化社会や心の病が増えている状況下において、今後注目される分野、そして活躍が期待される分野であることは間違いないでしょう。
必要な知識とスキル
アニマルセラピーに関する公的な資格はありませんが、各専門学校や団体が、ある一定の基準を設けて認定している「アニマルセラピスト」「動物介在福祉士」「アニマルセラピーコーディネーター」「アニマルカウンセラー」といった民間資格があります。これらのほとんどは、「動物介在活動」において必要な知識やスキルを身につけた証であり、「動物介在療法」として行うのであれば、さらに医療や福祉、心理等に関する専門知識が必要不可欠です。