動物介護士(ペット介護士)の年収・給料はどのくらい?
動物介護士(ペット介護士)は年収180万円程度!
動物介護士(ペット介護士)の主な就職先は動物病院、介護ホーム、ペットシッター、ペットホテルなどです。
仕事内容は、ペットに寄り添いお世話をすることです。
動物介護士(ペット介護士)の給料ですが、月給換算で約13~15万円程度といわれています。
年収に換算すると約150~180万ほどであるといわれています。
このように金額で見てみると、決して高い給料を貰える仕事ではないといえます。
勤務先によって異なる
勤務先によって給与体系が異なるため、各種手当や福利厚生などの面で、若干の差はあります。
ボーナスや賞与は、それほど好待遇ではありません。
手当が支給される場合がある
また動物病院や老犬ホームで勤務をする場合は、夜勤や早朝出勤の手当てが支給されます。
その場合でも、月収では18万円くらいで20万円以上になるケースは数多くありません。
この待遇条件の求人募集でも、応募が集まるためだと考えられます。
動物介護士のアルバイト・パートの時給・勤務時間は?
時給はおよそ900円程度だが人気の仕事!
正社員ではなく、アルバイトの場合の時給はおよそ900円です。
こちらもさほど高いものではないかもしれませんが、動物が好きで、動物と関わりたい方には人気の仕事です。
アルバイトであっても、動物・生き物の命を預かる責任があることを忘れてはなりません。
2020年9月度の時点で、三大都市圏(首都圏・東海・関西)の平均時給は1,091円でした。
時給が最も高い首都圏でも1,139円なので、動物介護士のパート求人は、一般的な水準よりも、やや低めの時給で募集されています。
近年は、犬や猫をはじめとするペットの老化が進んでいるため、動物介護士の求人ニーズも高くなっており、今後は給与面も改善するかもしれません。
勤務はシフト制
動物介護士の勤務先は、動物病院から老犬ホーム、デイサービス、ペットホテル、トリミングなどのケア施設、ペットシッター系の会社まで多岐に渡ります。
どの勤務先でも、日勤の場合はシフト制になっています。
ほとんどが2交代制を採用しており、早番と遅番に分かれます。
早番・遅番など
例えば、早番が9時~17時、遅番が12時~20時となります。
また動物病院や老犬ホームでは夜勤・当直勤務があります。
その場合は、3交代になります。
例えば、早番が7時~15時、遅番が15時~23時、夜勤が23時~7時といったローテーションで、毎月のシフトが組まれます。
夜勤など
夜勤は、月に4回前後が目安です。
夜勤明けは休日になることが多くあります。
しかしながら、休日は月に5回ほどです。
多くても7日~8日で、土日祝での休みや2連休を取ることは難しいでしょう。
自由なシフトで勤務したい方におすすめ
シフト制、2交代制のことが多い職場なのでパートタイムでの勤務には向いています。
家事や子育てなど家庭と両立しながら、自由なシフトで勤務をしたい方におすすめです。
収入面では、正社員よりも少ないのですが、自分のライフスタイルやペースに合わせた勤務をすることができます。
求人はすぐに埋まってしまう
ペット関連の求人はすぐに埋まってしまう傾向があります。
比較的給料がよいといわれている動物病院の求人などはすぐに決まってしまい、最近増加傾向にあるドッグカフェなどのお店も同様に求人はすぐに埋まってしまいます。
これは動物好きな方が多いことと、資格がなくても働けることも関係があるのかもしれません。
資格取得がおすすめ
人気のペット関連求人に採用されるためには、動物介護士(ペット介護士)資格は持っていた方が有利です。
資格を取得していることで専門的な知識を有していることを証明でき、知識があることで対応可能なことも増えるためです。
以上のようなことからも、将来、動物介護士(ペット介護士)として働くことを志している方は、資格の取得をおすすめします。
通学講座を受講する時間がない方には、通信教育を受講して資格取得を目指す方法もあります。
動物介護士として独立・開業した場合、年収・給料は増える?
独立・開業した場合はさらに年収が増える場合もある!
一般企業より比較的お給料が低めの動物介護士(ペット介護士)ですが、独立や開業することで収入がアップする可能性があり、それがこの職種の魅力の一つといえます。
これはどの業種にも当てはまるものですが、「独立や開業したら年収が○倍に増えた」などというケースもあります。
顧客増が収入増につながる
従業員として雇用されている場合は、毎月決まった額が収入になりますが、独立・開業をして経営をする場合であれば、顧客が増えることが収入の増加に繋がっていきます。
動物介護士(ペット介護士)のニーズも高まってきているので、収入を増やすことができるかもしれません。
収入が安定しないことも考えられる
独立した際のデメリットは、経費が発生することや収入が安定しないことが挙げられます。
顧客が増え、収入は増えるかもしれませんが、それにかかる経費や設備費、税金などは全て賄わなければなりません。
もしかしたら独立したとしても、当面は赤字経営となってしまう可能性も否定できません。
フリーランスの場合
店舗・施設を構えることなくフリーランスで依頼を受けて高齢ペットのペットシッター、高齢ペットの訪問グルーマーとして働くことも可能です。
しかしこれらのサービスはまだ知名度が低く、顧客を得るためにどのように売り込んでいくのかが課題となるのではないでしょうか。
幅広いスキルの習得も重要
動物介護士として独立し、生計を立てていこうと考えるのであれば、プラスアルファのスキルを身につけておくことをおすすめします。
動物介護士が主に必要とされるペットシッティングサービスや老犬(老猫)ホームは、利用者数が増えつつあるものの、まだまだ成長途中のビジネスです。安定した顧客数を確保して収入を得るためには、ペット介護以外も幅広く任せてもらえるプロになることが近道です。動物看護やトリミング、ドッグトレーナーなど、動物に関する知識や技術を積極的に習得してみてはいかがでしょうか。
動物介護士の将来性は?
今後、需要の増加が見込める
動物介護士の需要は、今後さらに伸びていく可能性があります。その理由としては、ペットを「家族の一員」として大切に扱いお金をかける人が増えたことや、ペットが長寿化していることなどが挙げられます。
現在、動物介護士の認知度は決して高くはありませんが、将来性には期待が持てる職業だといえるでしょう。
ペット市場の拡大、犬猫の長寿化が追い風に
「動物介護士の需要増が期待できる」と考えられる理由を、データから少し詳しくみてみましょう。
まず、現在の日本ではペットの飼育頭数が減っているものの、ペット関連のビジネス市場は拡大しています。株式会社矢野経済研究所の発表によると、ペット関連の「生体・サービス分野」の市場規模は2018年度に7,654億円であったのに対して、2024年度は8,294億円になると予測されています。
また、犬も猫も長寿化が進んでいます。一般社団法人ペットフード協会のデータでは、2010年の犬の平均寿命は13.87歳でしたが、2023年は14.62歳と0.75歳延びています。猫に至っては14.36歳(2010年)が15.79歳(2023年)と、なんと1.43歳も延びているのです。
動物介護士に国家資格はあるの?
国家資格はないが、民間資格はある
現在、動物介護士に国家資格は存在しません。また、動物介護士として働くために必ず取らなければならない資格もありません。
しかし、民間の団体などが認定する「民間資格」の中には、動物介護士に関するさまざまな資格がみられます(資格名は各団体によって異なります)。動物介護士の資格は、通信講座やスクーリングによる学習、所定の試験合格などを経て取得できます。
動物介護士の資格を取得するメリット
動物介護士の資格を取得しておくと、就職時のアピールポイントになる他、顧客(飼い主さん)に信頼してもらいやすくなるといったメリットも期待できます。また自分の自信にもつながるはずです。
「シニア期」という特にデリケートな時期のペットケアを、飼い主さんに安心して任せてもらうためには、動物介護士としての深い知識と技術が求められます。動物介護士の資格を目指せる講座やスクールでは、シニア期の動物のケア方法やかかりやすい病気、看取り方、ペットロスについてなど、幅広く効率的に学べるカリキュラムが組まれています(内容は各スクールによって異なります)。
動物介護士は動物好きにはやりがいがある
ペットの介護問題を打開できる
高齢ペットは家族にとってかけがえのない存在です。
しかしながら、ペットの介護はとても大変で、家族だけでお世話をするのは難しいことも多いです。
介護負担のせいでこれまで築いてきた絆が壊れてしまうという、ペットにとっても家族にとっても大変辛い自体が起きることもあります。
これを打開できるのが動物介護士です。
動物介護士は高齢ペットと家族の苦しみを緩和し、ペットに最期まで健やかな暮らしを提供します。
ペットの高齢化が進む今、社会から必要とされている仕事です。
動物が好きな方、社会貢献したい方にはやりがいのある仕事といえるのではないしょうか。
まとめ
動物介護士(ペット介護士)の年収・給料についてご紹介いたしました。
動物介護士(ペット介護士)は資格がなくても業務をおこなうことが可能であるため、平均的な収入・給料自体は高いとはいえません。
ですが、需要が高まっているため、動物好きの方にはおすすめの仕事です。
独立をすれば給料アップを狙えるかもしれません。
「動物と接する仕事がしたい」とお考えでしたら、この機会に動物介護士(ペット介護士)の資格習得を検討されてみてはいかがでしょうか。
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監修者プロフィール
日本大学 生物資源科学部 獣医保健看護学科 専任講師、獣医師、博士(獣医学)
動物病院で一般診療に従事したのち、東京大学にて犬の認知機能不全症候群の病態研究を行い博士号を取得。…[続きを読む]