スポーツトレーナーと理学療法士の違いは?具体例を紹介!
国家資格かどうかの違い!
スポーツトレーナーは民間の資格認定団体が付与する資格であるのに対し、理学療法士は無資格者が名乗れない国家資格である点が一つ目の相違点です。
スポーツトレーナーは運動選手の健康管理、怪我の予防、救急措置、リハビリ、トレーニング、コンディショニングをサポートし、その潜在能力を最大限まで引き出すプロです。代表的な資格に日本スポーツ協会が認定する「アスレティックトレーナー」があります。20歳以上で日本スポーツ協会に加盟する協議団体の推薦があれば、資格を得るための講習に参加できます。750時間の講習を受け、理論試験や実技試験などをクリアすることで資格を得られます。
一方、理学療法士は身体に障害がある人や障害発生が予想される人に対して、基本動作の回復や維持のため運動療法や物理療法を行う医学的リハビリのプロです。受験資格を得るためには養成校(大学、短大、専門学校など)に3年以上通い、所定の課程を修了する必要があります。その後、厚生労働省が1年に1回実施する国家試験に合格することで資格を得られます。
仕事内容の違い!
スポーツトレーナーは運動選手が身体の状態を整えることをサポートし、その能力を発揮できるコンディションを整えることが仕事です。仕事は細分化されており、担当する仕事内容によって異なる名称で呼ばれます。身体の調子をケアする「アスレティックトレーナー」、トレーニングを指導する「ストレングストレーナー」、怪我からの回復を担当する「メディカルトレーナー」、運動能力の向上を目指す「フィジカルトレーナー」などです。リハビリから能力向上まで、幅広くスポーツに関わる仕事と言えます。
一方、理学療法士の仕事内容は医学的なリハビリテーションです。もちろん怪我の予防も仕事内容に含まれますが、主には怪我で身体に障害がある人の回復が仕事です。運動機能に直接働きかける治療や、歩行練習、動作練習などの運動療法を行うことで、動作の正常化を目指します。スポーツの領域における理学療法士の役割としては、怪我をした運動選手の動作・機能の回復や、準備運動を含む怪我の予防法の指導があります。
就職先・活躍の場の違い!
スポーツトレーナーの主な就職先は、スポーツチーム(プロチーム、実業団、スポーツ強豪校など)、スポーツジム(フィットネスジムを含む)、整体院などがあげられます。スポーツトレーナーはリハビリのみならず、運動能力の向上、トレーニング指導、怪我を予防するための準備運動指導を行うプロですので、運動選手が所属したり、トレーニングする場で主に活躍します。
一方、理学療法士の主な就職先は医療・介護関連です。病院、診療所、通所・訪問リハビリテーション施設、障害者福祉センター、障害者通所・入所施設、介護サービス事業者(訪問サービス、通所サービス)などが主な仕事場となっています。また、健康教育や介護予防の指導を行えることから行政(市区町村)で活躍する理学療法士もいます。もちろん、スポーツの領域にも理学療法士の活躍の余地はあります。スポーツチーム(特にプロチーム)に所属する理学療法士は、運動機能の回復を医学的見地から指導する役割が期待されます。
年収の違い!
スポーツトレーナーと理学療法士、それぞれの年収の相場について紹介します。
スポーツトレーナーの年収は200万円台から最大で1,000万円台まで大きな幅があるのが特徴です。最も平均年収が低いのは整体院のスポーツトレーナー(290万円)で、プロスポーツチームに所属する人は300万円から1,000万円まで大きな幅があります。経験や実績(最高レベルのプロの専属トレーナーになったり、プロチームで故障率の低下や成績の向上を果たしたりなど)、雇用形態(正社員、契約社員など)によって大きな格差がありますが、業界全体で平均年収を算出すると570万円程度です。
理学療法士の平均年収は約406万円です。男女の格差が少ないのが特徴で、年齢にもよりますがほぼ男女の年収は同一水準です。理学療法士の主な就職分野は医療分野と介護分野ですが、両者の年収には格差があります。医療分野の理学療法士の平均年収は474万円であるのに対して、介護分野のそれは419万円にとどまります。
スポーツトレーナーの方が理学療法士に比べ、年収が低くなる場合もあるようです。しかし、契約形態によっては高年収を期待できる面はあるでしょう。
スポーツトレーナーと理学療法士、目指すならどちらがおすすめ?
スポーツ選手との関わりを重要視する方は『スポーツトレーナー』がおすすめ!
一先ずスポーツ業界、さらにスポーツ選手に絞って活躍していきたい方は、スポーツトレーナーの専門知識・スキルを身につける、さらには資格取得を目指すことをおすすめします。その方が、イメージに近い仕事ができるはずです。その上で、活躍の場を広げていきたいということであれば、理学療法士の資格取得を目指してみるのもよいでしょう。
広い視野で考えればスポーツトレーナーと理学療法士の資格を持つことで、就職先によっては資格手当など待遇面でのアップも期待できるかもしれません。
▼「理学療法士」の資格詳細などについては、下記リンクよりご確認いただけます。
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