パーソナルトレーナー資格には種類がいくつかある?
NSCAなど民間資格が複数あり!
パーソナルトレーナーとは、マンツーマンで運動や食事の指導をおこなう職業です。
競技力向上を目指すスポーツ選手、健康増進を目指す一般の人々、リハビリをする方などが指導対象です。
クライアントとは個別もしくはエージェント経由で契約し、指導をおこないます。
パーソナルトレーナーを必要とするクライアントのニーズは多様ですので、それぞれの目的に応じたプログラムを作成し、指導をおこなう必要があります。
プログラムを作成するにしても、指導を行うにしても運動や食事について専門知識が必要です。
パーソナルトレーナーとして必要な知識と技能を持っていることを証明するための資格が複数存在します。
資格取得はパーソナルトレーナーに必須条件ではないものの、クライアントからの信用を得るためには必要不可欠な条件です。
パーソナルトレーナーの多くは、NSCA、NESTA、JATI、JASA、NATA、NASMなど民間団体が発行するトレーナー資格の取得を目指しています。
主なパーソナルトレーナー資格について紹介!
NSCA認定パーソナルトレーナー資格
NSCA認定パーソナルトレーナー資格は、NSCAジャパンが認定するパーソナルトレーナーの資格です。NSCA ジャパン(日本ストレングス&コンディショニング協会)は、米国のNSCA(National Strength and Conditioning Association)の日本支部です。
一般の人々の健康増進・維持、アスリートの疾病予防と競技力向上を目指し、研究に基づいたトレーニングとコンディショニングの知識の普及のための活動をおこなっています。
NSCAが認定する資格は2つあります。
第一にCSCSです。
CSCSは安全で効果的なトレーニングプログラムの作成・実施に必要な知識と技能を証明する資格です。
(1)NSCAジャパン会員になり、(2)学士・修士・博士・高度専門士の学位を持ち、(3)有効な心肺蘇生法(CPR)/AEDの資格を取得し、(4)CSCS認定試験に合格することで、CSCSの資格を取得できます。
上記の(1)(2)(3)を満たすことが、CSCS認定試験の受験条件です(学位については取得見込みでも可能)。
第二にNSCA-CPTです。
トレーニングやコンディショニングについて評価・動機付け・教育が行える専門的能力を持つ人材を認定する資格です。
(1)NSCAジャパン会員になり、(2)満18歳以上で高卒もしくは高認試験合格者であり、(3)有効な心肺蘇生法(CPR)/AEDの資格を取得し、(4)NSCA-CPT認定試験に合格することで、NSCA-CPTの資格を取得できます。
上記の(1)(2)(3)を満たすことが、NSCA-CPT認定試験の受験条件です。
認定試験の合格率は、CSCSが48.7%、NSCA-CPTが75.2%です(2018年度)。
これら資格を取得するために、スポーツトレーナーの養成スクールに通うことが近道といえます。
NESTA認定パーソナルフィットネストレーナー
NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)は、トレーニングとフィットネスに関わる人材教育を行う団体で、世界20カ国でパーソナルフィットネストレーナー(PFT)の資格認定をおこなっています。
NESTAのPFT認定は、クライアントのフィジカルの可能性と限界を評価する知識・技能に加え、パーソナルトレーナーとして成功した人たちのビジネススキルの習得を証明している点に特徴があります。
受験するためには、4つの条件を全て満たす必要があります。
(1)NESTA JAPANからPFTテキストを購入していること
(2)有効なCPR/AEDの資格を取得していること
(3)日本国籍または日本での就労可能な在留資格を有していること
(4)満18歳以上で、高等学校卒業以上の者、高等学校卒業程度認定資格試験合格者、またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者であること
さらに
(1)パーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験が1年以上あること
(2)1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験があること
(3)体育系・医療系の大学または専門学校を卒業していること
上記の3つのうち、いずれか1つの経歴条件を満たす必要があります。
もし、経歴条件を満たしていない場合でも、NESTA認定講座を受講することで受験資格を獲得できます。
NESTA認定講座はゼミコース(2日間もしくは4日間)、WEBコース(約2~3ヶ月の通信講座)から選択できます。
JATI認定トレーニング指導者資格
JATIはトレーニング指導に携わる人々が競技力向上や健康づくりを通じて社会貢献することを目指す組織です。
海外のトレーニング理論をベースに作られた他の資格とは異なり、日本の環境や実状に合ったトレーニング技能・知識を証明する点にJATI認定トレーニング指導者資格の特徴があります。
JATI認定の資格は3つのレベルがあります。
それぞれ、
初級に相当する「トレーニング指導者(JATI-ATI)」
中級に相当する「上級トレーニング指導者(JATI-AATI)」
最上級資格である「特別上級トレーニング指導者(JATI-SATI)」
上記があります。
これらは指導対象者や指導目的に応じて、科学的な運動プログラムの作成・指導に必要な知識を習得していることを証明する資格です。
上級や特別上級の上位資格に挑戦するには、一定期間の実務経験が必要であることに加え、各資格には5年間という有効期限が設定されています。
資格取得の要件は、まずJATIに入会して、養成講習会を受講し学習課題を提出した後に、トレーニング指導者認定試験に合格することです。
養成講習会は、一般科目15.5時間、専門科目15.5時間、合計31時間の講習を4日間かけて受講します。
決められた期日までに、講義内容の習得状況を確認する学習課題を提出することで受講証明書が付与されます。
認定試験は一般科目と専門科目の2科目があり、両方に合格することでトレーニング指導者の資格が授与されます。
どの資格取得を目指すのがよいか?
未経験・未資格者の方であれば『NSCA認定パーソナルトレーナー資格』がおすすめ!
パーソナルトレーナーになりたい未経験者、資格未取得者が挑戦する資格として最もおすすめは「NSCA認定パーソナルトレーナー資格」(NSCA-PFT)です。
おすすめの理由は3つあります。
第一に、資格試験を受けるうえで未経験・無資格者でも気軽に目指せることです。
CSCSは大学や専門学校を卒業していないと挑戦できませんが、NSCA-PFTであれば高校卒業レベルで受験可能です。
実務経験も問われませんので、「資格取得後、パーソナルトレーナーの仕事を始めたい」という方にもおすすめです。
第二に、グローバルに通用する資格である点です。
NSCAの認定試験は1993年より開始されており、NSCA-PFTとCSCSの認定者数の合計は46,000名を超えています。
全米資格認定委員会の基準や教育・心理学試験基準に準拠していることもNSCA-PFTの信頼性を高めています。
グローバル化が進む今日、クライアントが日本人であるとは限りません。
国境を超えて通用する資格である点に、NSCAの資格の強みがあります。
第三に、資格に有効期限が無い点です。
有効期限がある資格は、更新を通じて最新のトレーニング理論を取得できるという点が強みです。
しかし、資格更新のためには費用も時間もかかります。
一方、NSCAの資格には有効期限がありません。
資格更新の手間がかからず、資格維持コストを抑えられるのが、NSCA-PFTの資格の魅力です。
パーソナルトレーナー資格を取得するには
まずは、資格取得を目指す資格の要件を満たす必要がある!
パーソナルトレーナーの目指すべき資格が決まった方は、資格取得要件を満たすための準備・手続きなどを進めましょう。
その際、資格試験申し込み期日や、指定講座の受講申し込み期日、必要書類の準備など、手続きを行う上での細かな点にも注意しましょう。
前もって調べておくことで、資格取得までスムーズに進めることができるはずです。
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