パーソナルトレーナーの仕事内容は?
1.トレーニング指導
トレーニング指導は事前の準備、トレーニング、そしてフィードバックから構成されています。
事前準備とはトレーニングメニューの組み立てです。
そのためには事前に行われているカウンセリングの結果を読み込むことから始めなければなりません。
パーソナルトレーナーにトレーニング指導を依頼するクライアントのニーズや最終目標はさまざまですし、年齢や運動歴もそれぞれ異なります。
それら情報を踏まえ、トレーニングメニューを組み立てます。
準備を終え実際のトレーニング指導に入ります。
一回のトレーニングは約60分程度でおこなわれます。
冒頭に行うのは、カウンセリングでは測れないクライアントの情報収集です。
その日の健康状態や呼吸の状態はもちろんのこと、クライアントが気付いていない姿勢の歪み等についても確認します。
事前に立てたトレーニングメニューを当日入手した情報によって微調整しながら、トレーニングをスタートします。
トレーニング中はクライアントの誤った動作・姿勢の修正や指導をおこないます。
怪我・故障防止の観点から、必要に応じてトレーニングを中断することもパーソナルトレーナーの重要な役割です。
トレーニングをクールダウンまで一通り終えたら、フィードバックをおこないます。
専門家の観点からクライアントの強み・弱みを指摘し、自主的にトレーニングする際の助言を行い、トレーニング指導は完結します。
2.ダイエットや健康増進のための食事指導
健康状態はトレーニングだけでキープできるものではありません。
トレーニングに加え、適切な食習慣が形成されてこそ、クライアントの健康増進やダイエットは実現します。
そのために行われるのが食事指導です。
カウンセリングでクライアントの食生活を把握し、その問題点をチェックします。
栄養摂取の総量が過剰(過小)ではないか、摂取する栄養素に偏りがないか、栄養摂取の時間・間隔・頻度に問題はないか、などを確認します。
栄養学の観点からクライアントの食事の問題点を発見し、その改善を指導します。
食生活の改善に当たっては、最適な食事メニューの提案も必要です。
ただし、食事メニューの大きな変更はクライアントにとって大きなストレスとなります。
現在の食生活をベースとして、部分的な修正指導をおこないます。
1品を加えたり、減らしたり、入れ替えたりすることで、クライアントの食生活を徐々に理想的な食事に導きます。
食事指導はクライアントに助言して終わりではありません。その後のモニタリングが大切です。
紙媒体もしくはSNS(画像・動画の送信)で送られてくるクライアントの食生活をモニタリングし、必要に応じて追加の助言をおこないます。
クライアントも人間ですので、食事改善が長続きしない場合もあります。
そのような時は適時、適切な声掛けを行うことで、クライアントのモチベーションコントロールを行うことも大事な仕事となってきます。
3.スポーツジムへの入会前・既存顧客のモチベーションを高めるためのカウンセリング
カウンセリングを行う目的は2つあります。一つは適切なトレーニング計画を立案するための情報収集で、もう一つはトレーニング計画を着実に進行させるためのモチベーションコントロールです。
情報収集のためのカウンセリングは、スポーツジムへの入会手続時、パーソナルトレーニングの申込時、トレーニング途中等に適宜行うカウンセリングが代表的なものです。パーソナルトレーナーの観点から知っておきたい情報を、カウンセリングのタイミングで入手します。必要十分な情報を引き出すためにも、パーソナルトレーナーには高度なコミュニケーションスキルが求められます。
モチベーションコントロールのためのカウンセリングは、トレーニングの途中に行ったり、ジムによってはSNSでのコミュニケーションを通じておこなったりします。
クライアントのモチベーションの高低は、トレーニングの強度やパフォーマンスに影響を及ぼします。
トレーニングの効果を最大限引き出すためにも、クライアントのモチベーションを高く保ち続ける必要があります。
モチベーションが低下している場合、クライアントの気持ちを再度盛りたて、ジムやトレーニングに足を運ばせることもパーソナルトレーナーの重要な役割です。
優れたパーソナルトレナーは優れたモチベーターでもあるのです。
4.店頭でのチラシ配り・設備の手入れやチェック・新人スタッフの教育など
常に予約でいっぱい、数カ月先まで予約が詰まっている、といったパーソナルトレーナーはほんの一握りです。
パーソナルトレーナーのほとんどは、予約が入っていない時間帯があります。
そうした時間帯は以下のような業務に従事することが多いようです。
まずは集客です。
クライアントがあってこそのトレーニングビジネスです。
パーソナルトレーニングを希望する・しない以前の問題として、ジムに足を運ぶ顧客を増やさなければなりません。
そのために駅前や店頭でチラシ配りを行い、来店や体験入店のきっかけを作り、入会へとつなげていきます。
必要に応じてSNSなどを用いてパーソナルトレーニングに関する情報を発信し、興味を持ってもらうことも大切なマーケティングです。
次に設備の手入れやチェックです。
クライアントにとって安全は当たり前のものです。
その当たり前を確実なものにするためにも、設備の手入れやチェックは欠かせません。
一つの事故がジムの信用に関わってきます。
万に一つでも事故が起きないよう、細心の注意を払いながら設備をチェックします。
また、新人スタッフの教育も大切な仕事です。
パーソナルトレーナーは、独立経営者でもありません。
「自分さえ信頼されていれば、他のスタッフは関係ない」というのは誤りです。
新人スタッフであっても、対応のミスなどにより顧客離れに結び付いてしまう可能性があります。
パーソナルトレーニングに関する基礎知識の共有から接客マナーの教育まで、先輩トレーナーは新人スタッフの技量を引き上げる責任を負っています。
パーソナルトレーナーの1日の仕事内容は?
フィットネスクラブの場合を例に仕事内容を紹介!
ジムやフィットネスクラブによって営業時間は多種多様です。
以下では、フィットネスクラブの営業時間は別として、「担当シフトが12時から20時の8時間」という設定で仕事のイメージをご紹介します。
11:50 出勤
店舗がすでに営業を開始ししている場合、出勤時刻の遅くとも10分前には出勤し、着替えをすませ、12時からの業務開始に備えます。
12:00 勤務開始
パーソナルトレーナーとしての業務を開始します。
予約が入っていない場合は、一般のトレーナーに混じり、クラブに設置されている器具の安全をくまなく点検します。また、器具の清掃も重要な仕事です。
汗の拭き取りなどをこまめにおこなうことで、事故を未然に防ぎます。
14:00 事務作業
フロア担当(設備点検、顧客対応など)から外れている時間帯は事務作業をおこないます。
カウンセリングの結果を詳細に検討し、クライアントのニーズに合わせたトレーニングメニューを立案します。
また、栄養学に基づいた食事指導のメニューもこの時間帯に作成します。
16:00 休憩
トレーニングセッションの合間に休憩をとります。
栄養の摂取や気分転換を行い、良い仕事をするための集中力を取り戻します。
17:00 トレーニングセッション
あらかじめ作成したトレーニングプログラムに従い、トレーニングセッションをおこないます。
開始から終了まで気を抜く暇はありません。
クライアントの状態に常に気を配り、体調や様子のわずかな変化も見逃さないようにします。
20:00 勤務終了
パーソナルトレーナー関連資格を目指せるおすすめスクール
【プロジム】パーソナルトレーナー資格養成スクール(関東、東海、関西、九州)
ココがポイント!週1回の完全対面授業でNSCAを取得してトップトレーナーに!
スクールホームページ:
>>【プロジム】パーソナルトレーナー資格養成スクール