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発達障がいを持つ人への接し方。子どもから大人までをパターン別に解説

近年、発達障がいという言葉の認知は広まり、少しずつ理解もされるようになってきましたが、まだまだ誤解されている部分があったり、実感として感じにくいという方もいるでしょう。中には周囲に発達障がいを持つ人がいて、どのように接すればいいのか分からないと悩んでいる方もいるかもしれません。

この記事では発達障がいを持つ人への接し方を、子供から大人までパターン別に、具体的に解説をしています。

更新日:2024-11-07(公開日:2024-11-01)

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ACCEL JAPAN アンバサダー 岡田結実
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発達障がいの特性は様々

発達障がいは主に「ASD(自閉症スペクトラム症)」「ADHD(注意欠如多動症)」「SLD(限局性学習症)」の3種に分類され、特性は種類の中でも様々です。

たとえばASDコミュニケーションや対人関係の困難のある障がいですが、それだけではなく環境変化と極端に嫌悪するといった特性や触覚や聴覚、味覚などの一部の感覚が以上に過敏になる「感覚過敏」の特性などがあり、どの特性を持っているかは人によって様々です。

ADHD「不注意」「多動性」「衝動性」が主な特性として表れる発達障がいですが、衝動性が強く出ると幼い頃は乱暴な性格になる子もいる一方で、不注意が強く出て気弱な性格になる子もいます。

SLD全般的な知能は正常な範囲にあるものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」などの能力のうち、1つないしは複数に困難を抱える学習障がいですが、どの学習機能に弊害が出るかによって対応の仕方が大きく変わってきます。

発達障がいの詳しい分類や特徴は「発達障がいの特徴とは?種類や症状、気になる行動への対応について」の記事をご覧ください。

このように発達障がいは本人の持つ特性によって、どのような対応をすれば良いかは様々なので、大前提としてまずは関わる相手の特性を知ることが大切になります。

その上で、発達障がいを持つ人にどのような対応をすればいいのか、具体例を「子ども」「中高生・大人」「仕事」に分けて、次の項から解説していきます。

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【子ども】発達障がいのある子どもへの接し方

発達障がいの子どもたちと接する時には、その子の特性に合わせた接し方が必要です。ただ幼い子どもは定型発達でも大人のいうことは難しかったり、急に機嫌が悪くなったりするものです。ましてや発達障がいを持つ子どもたちには、より接し方に配慮が必要になります。

ここでは、お子様に理解してもらいやすい伝え方や接し方を特性と合わせてご紹介します。

伝える時は簡潔に、具体的に

まず何か伝えたいことがある時は内容を「簡潔に」「具体的に」伝えます。

発達障がいを持つ子たちは察する、行間を読むといったことが苦手です。して欲しいことがある時は顔色をうかがったり、婉曲な表現はせずに、短い言葉ではっきりと伝えましょう。絵本をみんなで聞く時は「準備をして」といった婉曲な表現ではなく「座って」、朝学校へいく用意をして欲しい時は「服を着て」「ご飯を食べて」、片付けをして欲しい時は「おもちゃは玩具箱に、絵本は本棚にいれて」といった具体的な表現が大切です。

また、発達障がいを持つ子は目に入る情報の方が頭に入ってきやすいと言われています。小さい子に伝えたい時は、絵を書いたカードを用意して見せるようにしてもいいですね。

興味のある事柄に結びつけて伝える

話をしても別のことに集中している、またはぼーっとしていて全然話を聞いてくれない!そんな時は興味のある事柄に結びつけて伝えるのも有効です。

ADHDの不注意の特性が強い子は集中して人の話を聞くことが苦手です。自分の興味のない話だとすぐに注意がそれて、興味のある方にいってしまいます。またASDの特性を持つ子は、自分の世界が頭の中にあり、目の前で話をしていても自分の頭の中にある心地いい世界にトリップしてしまったりするのです。

そんな時は今その子が興味のある事柄、たとえば「動物」や「車」などに結びつけて、話をしてみると良いでしょう。

できたことはたくさん褒める

発達障がいの子たちが出来ないことがあるのは、彼らが先天的に持つ特性であって、努力でどうにかなることはありません。叱りつけても改善されるわけではないので、褒めてやる気を育ててあげる方が効果的です。できないことが多く怒られてばかりだとやる気をなくし、自己肯定感もどんどん低下してしまいます。

特にADHDの子の場合は「ルールだから守る」といったことがとても苦手。褒められることによってやる気が出て、興味が出て集中力も高まってくるので、褒めるということがとても重要になります。

言いたいことは注意をこちらに向けてから

前述した通りASDの特性を持つ子は自分の世界に入りがち、ADHDの特性を持つ子はすぐに集中が逸れてしまいがちです。意識がこちらに集中していない時には、どれだけ大事なことを伝えても聞くことは出来ません。

言いたいことをいう時は、注意をまずこちらに向けることを意識しましょう。「今からはお話しするね」「今からお話しを聞きます」とハッキリ伝えて注意を引きつけることで、次の言葉も聞いてくれるようになります。

予定は前もって伝える

発達障がいを持つ子たちは、忘れ物や予定を忘れることが多いといった特徴があります。

ADHDの子は不注意・衝動性といった特性から、またASDの子はたくさんのことを処理するのが苦手といった特性から起こります。また環境の変化に極端に弱かったり、毎日同じことをするこだわりが強く、心理的に拒否するといったこともあります。

対策として決まった予定は前もって、繰り返し伝えておくのが良いでしょう。カレンダーに書いて毎日一緒に確認してもいいかもしれません。そうすることで、きちんと覚えていられたり、心の準備ができたりします。

衝動的に怒った時はまず気持ちを落ち着かせる

とはいえ毎日何度も同じことを伝えていると、接する方もイライラしたり気が落ち込んでくるものです。時には感情に任せて怒ってしまうこともあるでしょう。そんな時は一度自分の気持ちを落ち着かせることを優先しましょう。

発達障がいの特性を持つ子たちは、社会に出た時にどうしても人よりうまく出来なかったり、ミスを繰り返したりして落ち込みがち、自己肯定感は低くなりがちです。そんな時に支えになるのは「自分は愛されているんだ」という事実です。

「大好きだよ」「大事に思っているよ」と日頃からたくさん伝えてあげることがとても大切であり、そのためには接する人が心に余裕を持つのがとても大事です。また落ち着いたトーンで話しかけないと、相手が怒っているという事実に不安になってしまい、言われたことが全く理解できないということも起こります。

スキンシップも効果的ですが、ASDの特性を持つ子たちには感覚過敏でスキンシップが苦手な子もいるのでその子に合わせた接し方を心がけます。

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【中高生・大人】発達障がいのある方への接し方

個人差はありますが、発達障がいの特性には、成長とともに緩和されていく症状も多くあります。逆に大人になっても残るものはあり、努力で何とかなるものではないということを接する人がまず理解することが大切です。また行動や発言の理由を知ることで、接する側のストレスも軽減されるでしょう。

では、いくつか接し方の具体例を紹介します。

伝えたいことはストレートに

発達障がいを持つ人は相手の気持ちを察したり、また比喩表現などの曖昧な表現を理解することがとても苦手です。そのため、伝えたいことはストレートに伝えるようにしましょう。

たとえば送迎を頼まれたけれど、体調が悪くて迎えにいくことが出来ない。そんな時は「体調が悪いから、自分で歩いて帰ってきてね」とハッキリと伝えます。

「ちゃんとして」「きちんとして」などは日常の中で使いがちな曖昧表現です。何をするかということがハッキリしないと理解できないことがあるので、前後の状況を加味しなくても理解できる表現を心がけることが大切です。

本人の気持ちを否定しない

また、本人の気持ちを否定せず一度受け入れるといったことも大切です。

ASDの特性を持つ人は自分の世界観が強かったり、自分のルールにこだわる特性を持つ人たちがいます。彼らの世界観は強固で、自分たちの信じているルールや世界観が人の目から見えるものとは違うということを理解するのが難しいのです。

そのため「違うよ」と一方的に否定してしまうと、強く反発してしまいます。彼らには彼らの世界やルールがあるということを認めた上で、言われたことに反発せずに一度「そうなんだ」と受け入れた上で、伝えたかったことやお願いの内容を具体的に論理的な理由と一緒に説明しましょう。それが納得できるものであるなら、意外とすんなり了承してくれる時もあります。

声掛けは落ち着いた時に

ASDの特性を持つ人は、興味のあることには高い集中力を発揮します。その特性から、集中している時に作業を中断されたり、話しかけられたりするのが苦手で、場合によってはイライラしたり声を荒げてしまったりするかもしれません。

声をかけるタイミングはとても大切で、自分の都合ではなく、相手が落ち着いたタイミングを見計らって声をかけることが重要です。

注意や褒める時は行動の直後に

注意したいことや、褒めたい時、お礼を言いたい時は行動の直後に声をかけるようにしましょう。

発達障がいを持つ人は、物事の関連性を結びつけて考えることが苦手です。時間が経ってしまうと、何について言われたのかが分からなくなってしまいます。行動の直後に褒めたり、注意をしたりすることで、直前の行動と結びつけて理解がしやすくなるのです。

言葉遣いはポジティブに

前項でも記載しましたが、発達障がいを持つ人たちは自己肯定感が低くなりがちです。特に中高生や大人になってくると、他者とのコミュニケーションも児童期より複雑化し、難しさを感じる場面も増えてくるでしょう。日常的にミスを繰り返し、不安を抱えている人達も少なくないので、接する人はポジティブな言葉をかけるよう心がけましょう。

注意を促す時も「〇〇してはダメ」といった否定の言葉だけでなく、「次は〇〇しよう」といった肯定的な言葉に直すことで印象も和らぎます。相手の自己肯定感を傷つけず、やる気を引き出せるような言葉遣いが意識できると良いですね。

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【仕事】発達障がいのある方への接し方

発達障がいは知的障がいを伴わない場合、大人になってから発見されることもあり、またその場合ある一定の配慮があれば問題なく仕事をすることができます。近年では理解も広まっており、発達障がいの方と仕事をすることもあるでしょう。

ここでは、仕事上で発達障がいのある方への接し方についていくつかご紹介します。

論理的に話すことを心がける

発達障がいを持つ方は、人の感情を汲んだり、空気を読んで判断するといったことが苦手です。曖昧な表現も苦手であり、仕事をする時は客観的に見て理解できる論理的な説明をすることがとても重要になります。

たとえば、上司の肝入りの研修が実施されるとしましょう。「あの上司が言ってるから受けよう」というのは人に依存した曖昧な理由で理解しづらいので、具体的にこういった力がつくから受けてください、といった客観的な事実とともに伝えることで納得できるようになるでしょう。

感情によらない論理的な内容を話すことが大切であり、また感情について話す時は曖昧にぼかさずハッキリと伝えることが大事です。

忘れない仕組みづくりを

ASDの特性を持つ方は優先順位をつけるのが苦手で重要な予定を後回しにしたり、ADHDの特性を持つ方は不注意で目の前のことに集中して大事な要件を忘れたりしがちです。これは特性上何度注意しても治るものではないと理解し、相手を責めるよりも忘れない仕組みづくりを行うことが大切です。

スケジュールアプリやリマインドツールの活用、またこまめな声掛けなど、ツールや周囲の支援で忘れないための仕組み化を目指しましょう。

ミスには叱責ではなく具体的な対策を

発達障がいの特性は先天的な脳の機能障がいであり、叱責して治るものではありません。まず何よりこれを理解することが大切です。

その上でどういった特性があるのか本人や必要であれば家族と会話し、具体的な対策を決めていくことが重要になります。

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SLDの特性を持つ方への接し方

今回はADHDとASDを中心に解説しましたが、発達障がいには「SLD(限局性学習症)」と呼ばれる種類の症状もあります。SLDは、全般的な知能は正常範囲にあり、視力や聴力には異常が認められないにもかかわらず、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」などの能力のうち、1つないしは複数に困難を抱える特性のことです。

SLDの特性は努力ではどうしようもないことなので、困難を抱える能力を補う仕組みが大切です。たとえば文章を読むことが出来ない場合読み上げ機能を利用したり、書くことが出来ない場合はタブレット端末などを利用することで解決することもあります。

本人の特性に応じて具体的な能力を補う方法を考えることが大切です。

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本人の特性に応じた接し方を心がけよう

これまでいくつか具体的な接し方を解説しましたが、一番大切なのはあなたが関わる方がどのような特性を持っているかです。

発達障がいのどの特性が強く出ているかによって、対応方法は大きく異なります。本人や必要であれば家族の方と繰り返し話しながら理解を深め、お互いにとって一番良い方法を模索していく姿勢が必要になります。

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複数の学校や講座の資料請求を行い、比較してからの講座受講をおすすめします。
学校によって受講料や学習サポート、カリキュラム、割引制度などが違いますので、資料を取り寄せてご自身にあった学校を選んでみてはいかがでしょうか。

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