Linux(リナックス)資格ガイド
どんな資格
Linuxは近年注目を集めているオープンソースのOS。UNIXの資産を受け継いでおり、安価に高性能のシステムを構築できるために、IBMなどの大手ベンダーでも商品として続々と採用されています。
Linuxに関する資格には「LinuC」というLinux技術者認定試験があります。LinuCは、Linuxの技術だけでなくネットワークやセキュリティなどサーバーの構築や管理に必要な技術力が問われます。また、昨今のシステムでは必須とも言える仮想化技術/クラウドといった技術領域もカバーしており、世の中でITインフラのクラウド化が叫ばれる中、多くのエンジニアが受験をしています。
資格の活かし方
Linuxを含むサーバーの構築や管理に関する高いスキルを身につけることができ、自分のスキルを証明することができるようになります。今後もシェアの拡大が予想されるオープンソースOS、Linuxの技術は世界中どこでも生かせるため、企業へのアピールにも有効です。
気になる将来は?
Linuxは政府や自治体の公共システムでの利用が決定したり、既存のシステムをLinuxに切り替えることを検討している企業も多く、今後も需要はさらに高まると思われます。また数多くのITベンダーが力を入れており、さまざまなサービスが展開されています。クライアントからの要望も大きく、Linux技術者は、ITベンダーや企業のシステム部門、通信関連企業などでニーズが高く、引く手あまたの状態です。
試験データ
項目 | 内容 |
---|---|
資格・試験名 | Linux技術者認定「LinuC」 |
試験日 |
【LinuCレベル1・2・3】 |
試験区分 | 民間資格 |
主催団体 | 特定非営利活動法人 エルピーアイジャパン |
受験資格 | 特にありません。※上位レベルに認定されるためには、 下位レベルの認定が必須です。 |
合格率 | 非公開 |
出題内容・形式 | 試験方式:コンピュータベーストテスト(CBT)です。 マウスによる選択方式がほとんどですが、キーボード入力問題も多少出題があります。 ■LinuCレベル1:101試験 ・出題範囲: 1)Linuxのインストールと仮想マシン・コンテナの利用 2)ファイル・ディレクトリの操作と管理 3)GNUとUnixコマンド 4)リポジトリとパッケージ管理 5)ハードウェア、ディスク、パーティション、ファイルシステム ■LinuCレベル1:102試験 ・出題範囲: 1)シェルおよびスクリプト 2)ネットワークの基礎 3)システム管理 4)重要なシステムサービス 5)セキュリティ 6)オープンソースの文化 ※ レベル1を取得するには101試験と102試験の2試験に合格する必要があります。 ■LinuCレベル2:201試験 ・出題範囲: 1)システムの起動とLinuxカーネル 2)ファイルシステムとストレージ管理 3)ネットワーク構成 4)システムの保守と運用管理 5)仮想化サーバー 6)コンテナ ■LinuCレベル2:202試験 ・出題範囲: 1)ネットワーククライアントの管理 2)ドメインネームサーバー 3)HTTPサーバーとプロキシサーバー 4)電子メールサービス 5)ファイル共有サービス 6)システムのセキュリティ 7)システムアーキテクチャ ※ レベル2を取得するには201試験と202試験の2試験に合格する必要があります。 ■LinuCレベル3:300 Mixed Environment ・出題範囲: 1)OpenLDAPの設定 2)OpenLDAPの認証バックエンドとしての利用 3)Sambaの基礎 4)Sambaの共有の設定 5)Sambaのユーザとグループの管理 6)Sambaのドメイン統合 7)Sambaのネームサービス 8)LinuxおよびWindowsクライアントの操作 ■LinuCレベル3:303 Security ・出題範囲: 1)暗号化 2)ホストセキュリティ 3)アクセス制御 4)ネットワークセキュリティ ■LinuCレベル3:304 Virtualization & High Availability ・出題範囲: 1)仮想化 2)高可用クラスタ管理 3)高可用クラスタストレージ |
検定料 | 1試験あたり16,500円(税込) |
問い合わせ先 |
LPI-Japan事務局 https://lpi.or.jp/ 〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビルディング9階 TEL:03-6205-7025 |