身近にあるプログラムと言語の種類
私たちの身の回りにあるプログラムとその役割
普段あたりまえのように使っているスマートフォンはもちろん、テレビや冷蔵庫などの家電もプログラムで動いています。
他にもお部屋の掃除をおこなうお掃除ロボットや自動運転の実現が近い自動運転車など、機械の自動化にもプログラムは欠かせません。
今後も単純な作業は機械化・自動化が進み、「頭を使う仕事=人間」「単純作業=コンピュータ」の分担が進むといわれています。
そのため、プログラミングをおこなうプログラマーの存在感も増していくでしょう。
プログラミング言語の種類
ここでは主流となっているプログラミング言語について紹介します。
Java
様々な場面で使用される言語、家電製品や機械で使用される組み込み系言語としての役割や、モバイル機器での用途やサービスを提供するシステム(サーバ)など広範囲に使用されています。
オブジェクト指向という概念があるプログラミング言語で、難易度が高い言語となっています。求人数が多く、活躍する場面が多い言語です。
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C言語
プログラミング言語として比較的古く、今もなお多くの企業で使用されています。組み込み系のプログラムに使用されることが多く、処理が高速でハードウェアに強い言語です。
ロボットのプログラミングや、OS(windowsやLinux)などの組み込みに使用されます。
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C++(シープラプラ)
C言語が発展して作られた言語です。オブジェクト指向が取り入れられた他様々な概念が取り込まれています。主にアプリケーションソフトの開発で利用されています。
配信用サーバーやカーナビ、オーディオ機器などで使用されています。
JavaScript
Webサイトやモバイルアプリなど使用されるスクリプト言語です。Javaとは名前が似ているだけの別言語で、Webブラウザ上で動作し、サイトページに動きを出すことが出来ます。
JavaScriptのプログラムを組める技術者は多くのWeb会社やアプリ開発会社で必要とされています。
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Ruby
日本で開発された言語で、オブジェクト指向型のスクリプト言語です。Webアプリケーションの開発に使用され、ショッピングサイトの開発などが行われています。比較的親しみやすく Web業界の求人ではこちらが使用できることという条件のところも多くなっています。
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PHP
Webアプリケーション開発に使用されるプログラミング言語です。RubyやPythonと並びWebサイト構築時に使用され、ブログサイト立上げで使用されるWordPressもPHPで構築されています。
根強い人気がある言語です。
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Swift
IOS用アプリケーション開発で使用され、かなり新しいプログラミング言語です。日本では、世界的に見てiPhoneの利用率が高い為、個人でアプリを作る人、就職で利用したい人どちらにも向いている言語です。
Python
Webアプリケーション開発に使用されるプログラミング言語でしたが、近年はAI開発の為の言語として注目されています。機械学習に向いたライブラリという割れるプログラムの部品が集まったツールが豊富にある為、注目されています。
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プログラマーの仕事内容は?
どんな仕事?
システムエンジニアが作成したシステム設計書に基づき、プログラミング言語を用い、実際にプログラムを作り上げるのがプログラマーの仕事です。
作成したプログラムが正常に作動するかを検証し、テスト作業をくり返し行い、完成させるまでのプロセスを担います。
設計書はひとつでも、そのプログラムの書き方は三者三様。
実行速度や利便性、メンテナンスのしやすいプログラムか否か、センスが問われる仕事でもあります。
活躍の場
専門学校や大学などで基礎知識を身につけた後、まずは、コンピューターシステムやソフトウェア開発会社などに正社員として勤めるのが一般的。
未経験での採用も少なくありません。経験を積んだ後、派遣や契約社員として働く人、フリーや独立開業して仕事を請けおう人、更にキャリアアップして、システムエンジニアを目指すという人もいます。
IT関連だけでなく、金融や流通、メーカーなどさまざまな業界で求められる人材です。
必要な知識とスキル
プログラミング言語を習熟していることは必須。
言語によって、プログラミングする対象物も変わってくるので、どんな分野で活躍したいのかを考え、選択するとよいでしょう。
必須の資格はありませんが、「基本処理技術者」、高度なプログラムやコンピューター関連の知識と技術を問われる「ソフトウェア開発技術者試験」などを取得していれば、強みになるでしょう。
細かい作業をコツコツと行う仕事ですので何より根気が必要です。
給料・年収分析
プログラマーの平均年収
厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査【企業規模計(10人以上)】」の結果、プログラマーの平均年齢は、正社員の場合で33.8歳で、勤続年数が7.1年であることがわかりました。
そして平均年収は、425万8000円で、年間ボーナスの平均は、60万5200円でした。
国税庁の「平成30年分民間給与実態統計調査結果」によると、給与所得者の平均年収は441万円なので、プログラマーの年収は日本人の平均所得をすこし下回ります。
ただプログラマーの平均年齢は30代前半です。同調査の発表では、30歳~34歳のサラリーマンの平均年収は410万円でした。
このことからプログラマーの所得は、同世代の水準から見れば、やや高いことがわかります。
【正社員】
平均年齢 33.8歳
勤続年数 6.2年
労働時間 160時間/月
残業時間 13時間/月
平均月収 304,400円
賞与 605,200円
平均年収 4,258,000円
労働者数 76,910人
【パート】
平均年齢 39.9歳
勤続年数 8.1年
実労働日数 16.5日/月
1日の平均労働時間 6.9時間/日
平均時給 1,803円
出典:「令和元年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)
※平均年収については本統計データを加工して作成(きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額)
パートでプログラマーとして働く
プログラマーとしてパート勤務する場合、時給は1,803円です。
2020年12月度の時点で、三大都市圏(首都圏・東海・関西)の平均時給は1,100円でした。
時給が最も高い首都圏でも1,150円なので、プログラマーのパート勤務は、一般な仕事よりも高い時給が得られます。
プログラマーの1日の平均勤務時間が6.9時間で、1ヶ月の平均勤務日数は16.5日です。
平均的な勤務日数・時間で働いたとすると、20万5271円の月収になります。年収は、246万3252円です。
パート勤務者の平均年齢が40.1歳と、正社員よりも年齢層が上がることから、家庭や子育て、親の介護、または別の仕事と両立しているプログラマーが多いと考えられます。
正社員の場合は、残業がありますが、パート勤務だと決まった時間内で働くことが可能です。また、自分のペースで働き続けることが出来ます。
プログラマーのキャリアパス
若手のうちから、プログラマーとして、どのような経験を積んでいくかプランニングが必要です。
というのも、プログラマーの仕事は、会社にもよりますが作業量や負担が多く、どうしても若手社員が中心になります。
またIT系の仕事で見ると、プログラマーの収入は、システム・エンジニアやプロジェクト・マネージャーに比べると、低い水準となる場合も多くあります。
このような背景により、プログラマーから、システム・エンジニアやプロジェクト・マネージャー、コンサルタントに進む方も少なくありません。
しかし、設計や営業、マネジメントではなく、プログラムの実装業務を専門的にしたい場合は、大手企業や外資系企業または興味ある企業への転職が更なる可能性を広げます。
中堅以降、どのようなキャリアを積みたいのか。そのために必要な能力を、早期からどのように習得するのかを、一度考えてみましょう。
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