メディカルアロマとは?
統合医療の考え方に基づいたアロマテラピー
メディカルアロマはアロマテラピーの一種で、統合医療の考え方から心身のさまざまな不調にアプローチできる新しいケアテクニックとして注目されています。
一般的なアロマテラピーが単なるリラクゼーションを目的とするのに対し、メディカルアロマは精油の機能や効果と合わせて、心理学や基礎医学、カウンセリング学などの幅広い知識を活かすことによって、心と体の不調に働きかけ、人を健康に導いていきます。
メディカルアロマは精油が持つ香り成分の刺激が脳に伝わることで心身に働きかける作用を用いています。これは科学的に解明されている根拠に基づいており、取り入れる医療現場も徐々に増えています。
患者に負荷を与えることが少ないメディカルアロマのアプローチは、西洋医学ではフォローしきれなかった心身の不調に効果をもたらすことが期待されています。
メディカルアロマの歴史と国による違い
欧州各国では元来、ハーブを生活の一部として利用しており、アロマテラピーも代替・補完医療として活用されています。メディカルアロマはそんなフランスで生まれた芳香療法です。
フランスでは精油自体が日本より大変ポピュラーで、慢性的な疾患や感染症への治療として薬局で処方されることも少なくないようです。
現在の日本では、精油は薬としての認可を受けていないため、臨床現場における補完療法としてのアロマテラピーが用いられます。
また、補完療法としてだけではなく、認知症予防や終末期ケア、疾病の予防や健康増進に役立たせることを目的として日本でも医療現場への導入が進んでいます。
メディカルアロマ資格の種類を協会ごとに紹介!
NARD JAPAN(ナード・アロマテラピー協会)
ヨーロッパにおけるメディカルアロマテラピーの情報発信の中心である研究機関NARD(Natural Aromatherapy Research and Development)。
NARD JAPAN(ナード・アロマテラピー協会)は、研究機関NARDの情報を日本の人々に届ける目的で1998年に設立されました。アロマテラピーが日本や各国において健全に評価されること、普及していくことを目的として活動しています。
取得できるメディカルアロマの資格
・NARD JAPANアロマアドバイザー資格
NARD JAPANの資格を目指せるスクール
・アロマスクールラヴァーレ
・アロマスクールラヴァーレ/オンライン
IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)
世界40ヵ国以上の国で、プロのアロマテラピストが所属している国際的なアロマテラピーの協会です。
IFPAの試験に合格後、正規会員の申請が認可されるとIFPA認定アロマセラピストと認定されますが、その審査の厳しさからもIFPAはアロマテラピー業界で世界最高水準の協会といわれています。
取得できるメディカルアロマの資格
・英国IFPA認定アロマセラピスト
IFPAの資格を目指せるスクール
・自然療法の国際総合学院 IMSI
・ジャパン・エコール・デ・アロマテラピー
・ジャパン・エコール・デ・アロマテラピー/オンライン
スクールホームページ:
ジャパン・エコール・デ・アロマテラピー
日本統合医学協会
平成12年に日本における健全な統合医学の普及、そして発展を目的として設立された学術団体です。
メディカルアロマやメディカルハーブ、メディカルヨガ、メディカルピラティスなど幅広い分野で技能研修や資格検定の認定制度を確立しています。平成20年には内閣府の設立認証を受けて、特定非営利活動法人として活動しています。
取得できるメディカルアロマの資格
・メディカルアロマ検定
・メディカルアロマインストラクター
JMAA(特定非営利活動法人日本メディカルアロマテラピー協会)
医師・獣医師を中心に「治療としてのメディカルアロマ」を研究し、学問として伝えているアロマテラピー協会です。
設立32年を迎えるこの協会は、一般的なアロマテラピーやメディカルアロマテラピーとは異なり、医師・獣医師の「治療」として考えています。
取得できるメディカルアロマの資格
・JMAA認定アドバイザー
メディカルアロマアンチエイジング研究所(MAA)
MAAは、これまではっきりしていなかったアロマセラピーの効果を”見える化”していくために活動しています。
臨床実験から効果をを数値化することで、病気の予防をしながら美しさも忘れない、メディカルとアロマの融合で叶う、次世代のアンチエイジングを研究しています。
取得できるメディカルアロマの資格
・MAA認定メディカルアロマ プラクティショナー
MAAの資格を目指せるスクール
・アロマスクールラヴァーレ
・アロマスクールラヴァーレ/オンライン
一般社団法人 国際ボディトリートメント技術認定協会(IBCA)
リラクゼーションサロンで働く人やセラピスト養成スクールで学んだ人の技術や知識に差があることで、お客様のニーズに応えられていないケースも少なくありません。そこで、セラピストに対し、一定の技術と知識を有すると認定することで、お客様へ安心・安全・癒しを届けることを目的として発足された協会です。
取得できるメディカルアロマの資格
・IBCA認定 介護メディカルアロマ資格
IBCAの資格を目指せるスクール
・日本アロママイスタースクール
メディカルアロマはどんなところで活かせる?
医療機関や介護施設などでも活躍できる!
産婦人科・レディースクリニック
妊娠中、なるべく薬を使わないケアとしてメディカルアロマを用いる産婦人科も増えてきています。
体のむくみの解消やマタニティーブルーの軽減などが見込めるため、心身ともに出産への準備を整えるために活用されます。
介護・訪問看護
高齢者へのケアとしてアロマテラピーのメンタルケア、肌に直接触れるタッチセラピーも用いられます。
香りの効果での緩和ケア、骨や筋力などの運動機能の改善にもつながるアロマトリートメントの他、安眠への効果なども期待できます。
鍼灸・接骨院
香りの効果により、疲労回復や筋肉痛などの痛みの緩和が期待できます。この技術をスポーツアロマといい、疲労や痛みの改善だけでなく、けがを防ぐコンディション維持を提供することも可能になります。
歯科・審美歯科
待合室でアロマディフューザーなどを利用してリラックス効果のある精油を焚いたり、精油を使ったマウススプレーを用いたりすることで、緊張を和らげます。
心療内科
精油の香りで直接脳に働きかけることにより、心身を緊張状態から解放し、本来のバランスへと導きます。うつ病、心身症、パニック障害、摂食障害、慢性疼痛、更年期障害などの改善に効果が期待されます。
皮膚科・内科
風邪や花粉症の緩和、アレルギー性皮膚炎とかゆみの緩和、肝機能や血糖値の安定などさまざまな効果が期待できます。また、アロマトリートメントメニューを導入する医療機関もあります。
アロマテラピーが学べるおすすめスクール!
ヒューマンアカデミー / 通信講座(通信)
ココがポイント!癒される香りを楽しむアロマテラピーレシピをタップリご紹介 & 資格取得も
スクールホームページ:
>>ヒューマンアカデミー / 通信講座
グローバルボディケア総合学院(通信)
ココがポイント!美容と健康的な体づくりを追求したきた確かな実績で丁寧に指導
スクールホームページ:
>>グローバルボディケア総合学院
メディックス・ボディバランスアカデミー(通学/東京)
ココがポイント!リフレやハンドトリートメントとアロマを併せて学べる!
スクールホームページ:
>>メディックス・ボディバランスアカデミー
Utataneyaリラクゼーションカレッジ(通学/大阪)
ココがポイント!初心者から最短3ヵ月でプロセラピストの道へ
スクールホームページ:
>> Utataneyaリラクゼーションカレッジ
監修者プロフィール
AEAJ認定校「齋藤れいこアロマスタイルスクール」主宰。
日本プロフェッショナル講師協会認定講師。
【保有資格】
AEAJ認定 アロマテラピーインストラクター
JAMHA認定 メディカルハーブコーディネーター
一般社団法人EAPコンサルタント普及協会認定EAPコンサルタント
【主な経歴】
サクラビア成城 アロマテラピー講座講師
JTBトラベル &ホテルカレッジ アロマテラピー外部講師
日産自動車本社にて「働く人のためのアロマセミナー」開催
日本橋三越 真珠とアロマ香水のコラボ商品プロデュース
ほか