校正者資格ガイド
どんな仕事?
印刷前の本やパンフレットなどに目を通し、原稿どおりに印刷されているか、あるいは誤字・脱字・用語の誤りがないかをチェックし訂正するのが校正者の仕事です。ベテラン校正者の中には、単に文字の誤りを訂正するだけでなく、人名・地名・社名・ブランド名などの固有名詞が正しく表記されているかを精査するファクトチェックや、読み手の意図に沿ってより正確でわかりやすい表現を提案することまでを業務範囲にしている人もいます。
最近は、印刷物のみならずWebサイトなど電子媒体の校正を行う仕事も増えてきています
活躍の場
勤務先として有望なのは、出版社や新聞社の校正部、校正の専門会社などです。また、書籍の企画・編集を手がけている編集プロダクションや、ダイレクトメールや通販カタログなど部数やページ数が多い印刷物を手がけている制作会社においても、校正技術を持つ人材へのニーズがあります。
印刷業界は早い時期から分業が進んでいるため、経験を積んだ後、フリーの校正者として活躍している人も少なくありません。
必要な知識とスキル
校正の仕事は、限られた時間の中で正確に漏れなく作業を行うことが求められます。このため、まず何よりも大切なのが、集中力と注意力。また、印刷物は最終工程になればなるほど時間の余裕がなくなるものです。どんな状況にも柔軟に対応し、責任感をもって仕事に取り組む姿勢が求められます。
業務遂行面では、正しい日本語表現に関する知識、修正作業を行う人へわかりやすく校正指示を出す技術はもちろん、事実関係や正確な表記方法を突き止めるリサーチ力も必要です。また、専門性の高い書籍などを手がける場合は、当然ながらその分野に関する知識が求められます。