マンガ資格ガイド
学べること・学び方
まずは、とにかく描いてみること。絵に自信がない人は、好きなマンガやイラストの真似をして描いてみましょう。描くということに慣れることが第一歩です。実際にマンガを描く際には、ページ構図の取り方が重要になってきます。また作画技法やストーリー展開の方法など、特別な技術も必要。専門の解説本を購入し、独学で身につけるもよし、専門学校でプロの講師に習い、知識を得るもよし、自分にあった学び方を選択しましょう。
はじめるにあたって
マンガを描くためには、さまざまな道具が必要です。ペン類の他、定規、スクリーントーン、トレース台、カッター、マスキングテープなど。またモデル人形があると、人物画を描くときにとても便利です。原稿用紙は、「同人誌用」や「プロ・投稿用」など、目的にあったものを使うとよいでしょう。原稿用紙には内枠・外枠となる線がひいてあります。使い方を間違えると描き直さなければならないので、事前にチェックしておきましょう。
どんな仕事?
自分の想像を形として表現する方法のひとつ、それがマンガです。描くことは自由、やりたいと思えば誰にでもできるでしょう。プロではなく、自費出版で同人誌を発行する人も。しかし、それを生業にするには人に認められなければなりません。今やマンガはドラマやゲーム、キャラクターグッズにまで派生し、大きな市場となっています。また日本のマンガは世界からも注目されており、さまざまな国で翻訳され販売されています。
活躍の場
プロのマンガ家への第一歩は、雑誌などに自作を投稿し、それが認められることから。多くの雑誌がコンテストを実施しており、そこで新人賞を受賞した後、プロのマンガ家としてデビューするというのが一般的です。中には、マンガ家のもとでアシスタントをした後に独立、また編集部に作品を持ち込んで見初められてという人もまれにいます。プロになってからは、雑誌や出版社と契約を結び、連載や単発で仕事を請けおうことになります。
豆知識
近年、世界的に注目度が高くなっている日本のマンガ。さまざまな言語で翻訳され世界各国で販売されるようになりました。その特徴と言われているのが、高いストーリー性や絵の完成度です。世界各国のマンガ市場でも自国のマンガを抜いて、日本マンガが市場を占めている国も少なくありません。このような日本マンガ文化の普及をきっかけに、海外から日本への注目が高まるようにと創設されたのが、「国際漫画賞」です。
必要な知識とスキル
絵を描くことが好き、絵が上手いというのはもちろんのこと、シナリオづくりやデッサン、ページ構図の取り方や作画技法などの基本を身につけておきましょう。読者の反響が作品の評価であり、仕事の評価となります。常に新しいものに目を向ける好奇心と観察力、そしてそこから見いだされる表現力、感性を磨く努力を忘れてはいけません。また独創性が必要な仕事ではありますが、読者の立場になって客観的に自分の作品を見ることも大切です。