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図書館司書とは?仕事内容、資格を働きながら取る方法、給与についても解説!

図書館司書とは?仕事内容、資格を働きながら取る方法、給与についても解説!

図書館司書とは、公共図書館や教育機関等の図書館において、図書資料の選択や発注、保管、貸出業務などを行う専門職員のことです。

図書館司書について、仕事内容や取得方法、就職状況や給与について詳しく解説します。
どのような方が司書に向いているかも紹介しますので、司書を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

更新日:2024-05-10(公開日:2017-09-04)

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図書館司書とは

図書館で本を管理し、利用者に対するサービスをおこなう

図書館司書とは学校や市町村の図書館で本を管理し、利用者に対するサービスを担当する人のことです。
本の貸出や返却の対応、本の購入・管理、イベント開催など図書館に関する業務全般をおこないます。
図書館司書は国家資格であり、大学や短大で図書館司書資格取得に必要な科目を履修する、あるいは司書講習を受講するなどによって、資格を取得することができます。

司書の仕事内容

図書館司書の仕事内容

受付業務

図書館で本の貸し出し・返却の受付をしている人を見かけたことがある人は多いでしょう。
その人が図書館司書である可能性は高いです。
図書館司書は、図書館のカウンターで貸し出し・返却・予約などの受付をおこないます。

利用者の質問・リクエストに応える

図書館の利用者からの資料や本に関する質問に答えることも図書館司書の仕事です。
したがって、図書館司書は求めている資料をどのように探すかということにも長けている必要があります。
利用者からの質問は、「花の名前が知りたい」「パンの作り方が知りたい」などの具体的な質問をはじめ「最近人気の本は」といったざっくりとした質問もあります。
また、利用者からの本についてのリクエストを受け付けることもおこないます。

本や図書館内の整理

返却された本を元の書棚に戻すのも図書館司書の仕事です。
この作業をスピーディーにおこなうにはコツと慣れが必要です。
棚の本が乱れていればそれを正しい位置にしまうのも司書の仕事です。

本の管理業務

本の登録・修理

新しく入ってきた本を分類し、目録に登録する作業もあります。
目録はコンピュータ化されていることが多いので、ITに関する初歩的な能力も必要です。
新しい本は、傷まないようにカバーをかけることが多いですが、その作業も司書がおこないます。
傷んだ本の修理などもおこないます。

本の選別・発注

重要な仕事の1つとして図書館に新しく入れる本を選び発注する仕事があります。この仕事は経験が必要な難しい仕事です。
予算が限られるなか、いかに利用者に満足してもらうかという視点が欠かせません。

どんな本を収集するかは図書館によって特色があります。
人気がある本や家には揃えにくい全集など、利用者がどんな本を求めるかを考えながら購入する本を選定するのは図書館司書の仕事の醍醐味といえるでしょう。

イベント開催

図書館司書の仕事は、受付や本の選書・管理のみではありません。
利用者に本に親しんでもらうために、イベントの開催もおこないます。
小さな子ども向けの「おはなし会」なる催しはその1つです。
子どもに本を好きになってもらうために、絵本を読み聞かせたり無料で絵本を配ったりするイベントです。
子ども好きの人には楽しくやりがいのある仕事になるでしょう。
幼児のみならず、大人のためには映画上映会・各種講演会・古本市なども催します。
また、「クリスマスの本特集」「夏休みの宿題特集」など、特設コーナーを設置する仕事もおこないます。

広報活動

その他、移動図書館がある図書館などはその運営をしたり、「図書館だより」などを作って広報活動をするのも図書館司書の仕事です。

働きながら図書館司書になるには?

資格がなくても図書館で働くことは可能ですが、図書館司書の資格を有していることを応募条件にしている場合も多く求人の数も少ないため、資格を取得することをおすすめします。

図書館司書資格の取得方法

司書資格を取得する方法としては、下記の3つがあります。

  • 大学・短大または高等専門学校卒業生が司書講習を修了し資格を得る
  • 大学・短大で司書資格取得に必要な科目を履修し卒業を待って資格を得る
    ※通信制・夜間・科目等履修を含む
  • 3年以上司書補として勤務し、かつ司書講習を修了し資格を得る

司書講習の受講条件

司書講習は毎年7月~9月にかけて全国14ほどの大学で実施され、図書館に関する専門科目について学習します。
講習は最短2ヶ月の期間で集中的におこなわれます。

会場・期間や問い合わせ先については3月下旬~4月上旬に官報にて告示されます。
講習には受講資格があります。受講資格は以下のように定められています。

  • 大学に2年以上在学し62単位以上を修得している方
  • 短大または高等専門学校を卒業している方
  • 司書補として2年以上経験のある方

司書資格の条件を満たす前に講習を修了した場合(大学卒業前に司書講習を修了した場合・司書補としての経験が3年に満たないうちに司書講習を修了した場合)については、司書資格の条件を満たした時点(大学卒業時・司書補としての経験が3年になること)で資格取得が可能になります。

受講するためには、開講している大学への申し込みが必要です。
また、学校ごとに定員が決まっており、作文などでの選考がおこなわれます。そのため、落選してしまうこともあるようです。

令和4年度に司書講習を開講している大学

大学名 実施場所
聖徳大学 千葉県
鶴見大学 神奈川県
愛知学院大学 愛知県
桃山学院大学 大阪府
別府大学 大分県

出典 文部科学省/司書及び司書補の講習について

社会人から図書館司書になるには

働きながら図書館司書を目指す方法

社会人や主婦の方の場合、時間の制約があるなかで資格が取得できるかが懸念点になると思います。
司書資格の取得条件は学歴によって異なりますが、主に以下のルートで取得を目指せます。

通信制大学を利用する

一つ目は通信制の大学に入学、もしくは編入する方法です。
通信制大学は通学せずに自分で学習を進めることが基本になります。

さらに詳しく 通信制大学とは?

そのため、自分の生活リズムに合わせて自宅学習することで図書館司書資格の取得を目指せます。

ある一定の期間、自宅ではなく教室で学ぶ「スクーリング」に通えるのかを考える必要がありますが、社会人の場合は一考の価値がある方法です。

eラーニングシステムを利用して受講することで単位が取得できる大学も存在します。
その場合は、通学せずに資格を取得することが可能です。

通学スクーリングが必要な場合も、社会人が受講しやすいように土日や夜間におこなわれる大学が多いので、働きながらの勉強も可能です。
スクーリングに通える範囲の学校を探すことが大事ですが、場合によってはその期間だけ宿泊施設などを利用する方法もあります。

すでに大卒・短大卒であるなど条件を満たしている場合は「科目等履修生」として入学することも可能です。
その場合は最短1年で必要な単位の修得を目指せるため、時間や費用を抑えて取得できます。

コース詳細・資料請求(無料) 司書課程を実施している通信制大学の資料請求

司書講習を受講する

取得方法のひとつである司書講習は、朝から夕方まで講義がありますので、まとまった時間がとれて通学できる範囲に住んでいる方にとっては有り難いでしょう。
ただし、実施エリアが限られており、住んでいるところの近くで司書講習がおこなわれていない場合、また働きながら講座を受けたい場合には、受講が難しいかもしれません。

さらに詳しく 司書講習の受講条件

高卒から司書を目指す2つの方法

高卒から司書資格を取得するには、2つの方法があります。

通学制もしくは通信制大学に入学する

大学や短大へ入学し、必要な科目を履修・卒業することで資格取得を目指す方法です。

働いている方は日中に通学する学習スタイルは難しいかもしれませんので、その場合は通信制大学の利用をおすすめします。

大学というと入試があり高額な学費が必要になるため、入学が難しいとお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、通信制大学は条件を満たしているかどうかの書類選考のみで入学できる学校がほとんどです。
また、学費は安く設定されており、通学制の大学と比較して10分の1程度になる場合もあります。

さらに詳しく 
通信制大学を利用して司書を目指すには
費用の目安・通信制大学の場合

実務経験を積み、司書講習を受ける

短大・大学へ入学せずに司書資格を目指すには、まず司書補の資格を取得してから3年の実務経験を積み、司書の資格を取得する必要があります。
司書補になるには、高校卒業後に「司書補講習」を受ける必要があります。
実務経験後、「司書講習」も修了することで司書の資格を取得できます。

高卒から実務経験を積んで司書を目指すルートをまとめると下記のようになります。

  • 高校を卒業する
  • 司書補講習を受講し、司書補の資格を取得する
  • 司書補として3年以上勤務する
  • 司書講習を受講し、司書の資格を取得する(※)

※司書講習は司書補として2年以上勤務することで受講可能ですが、司書資格を得るには司書補として3年以上の実務経験が必要となっています。

参考 文部科学省/司書について

しっかり勉強すれば取得しやすい資格

いずれにしても、教科書を熟読し内容を頭に入れて、レポートや課題をクリアし、きっちり単位を取れば図書館司書の資格は取れます。
難関国家資格のように、講座を受けても必ずしも資格がとれるわけではない性質のものではありません。
講座を受ければかなりの確率で資格がとれます。
資格をとっても図書館の採用試験に合格する必要はありますが、図書館司書の講座は受けやすいものであることは間違いないでしょう。

図書館司書資格を持つメリット

採用や給料面で有利になる

図書館司書の資格を持っていなくても図書館で働けますが、図書館の求人は少なく、働きたい方も多いので、図書館司書の資格を持っていると採用試験で有利です。
また、給料や担う仕事の質も有資格者と無資格者では異なります。

特に正規職員の求人は、有資格者のみを対象とした募集になっている場合が多いでしょう。

関連記事 図書館司書の給料・年収

幅広い知識が学べる!講座内容も紹介

図書館司書の資格を取得する場合、図書館に関するさまざまなことを勉強することになるので、知識の面で安心できます。

図書館司書の資格を取るには「司書講習」を受けたり大学に編入したりする方法などがあります。
資格の取得自体は難しくないので、図書館で働きたいならばぜひ持っておくとよいでしょう。

学べる内容

司書講習や通信制大学のどちらでも、図書館に関するさまざまな分野を学習します。
例えば、「図書館概論」では、歴史的・社会的に図書館がどう存在するのかを考え、またコンピュータや法律の面からも図書館を考察します。

「図書館サービス概論」では、資料提供をはじめとした図書館が提供する多様なサービスから著作権についてまで幅広く学びます。

その他、図書館の利用者からの情報要求にいかに応えるか考える「情報サービス論」や、児童へのサービスの意義などを学習する「児童サービス論」、読書などを通したリカレント教育について学ぶ「生涯学習概論」などを履修します。

加えて現代社会に求められる目録に関して考えたり演習したりする科目など、図書館司書講座の内容は多岐に渡ります。

大学では図書館司書と同時に教員免許や学芸員資格も取得可能

通信制大学入学・編入の場合、単位の取得状況によっては中学校や高校の教諭免許状や学芸員の資格も取得を目指せる場合があります。
もちろん、大学を卒業するので学士を取得できます。
その大学がどのようなカリキュラムを持っているのか、資料請求などをおこない調べてみてはいかがでしょうか。

似ているほかの資格

図書館司書と似ている資格

司書補

司書補は、図書館司書の行う業務を補助する役割という位置づけとされています。
資格の取得に関しても、図書館司書では大学の卒業が条件のひとつなっている一方、司書補は高等学校を卒業し、司書補講習を修了することで取得できるようになっています。

また、3年以上司書補としての勤務を経験し、司書講習の司書講習を受講することで図書館司書の資格を取得することができます。

参考 文部科学省/司書補になるためには

学校司書

学校司書は、学校図書館で事務員として勤務する場合の呼称です。資格名ではありません。
司書教諭になるためには教員免許の取得が必要になりますが、学校司書は教員免許の有無にかかわらず働くことができます。
基本的に常勤となる司書教諭と異なり、非常勤での採用となる場合もあるでしょう。

参考 文部科学省/「司書教諭」と「学校司書」及び「司書」に関する制度上の比較

司書教諭

司書教諭は、小学校や中学校など学校図書館で働く役割です。
選書や生徒・学生の読書活動を指導・推進など、学校図書館の運営や管理を行ないます。

司書教諭になるには、司書教諭講習を修了し司書教諭の資格を取得するほか、小学校や中学校などの教員免許も併せて取得する必要があります。

参考 文部科学省/司書教諭について

資格取得に必要な費用、利用できる給付金・奨学金

図書館司書資格の取得に必要な費用

費用の目安・通信制大学の場合

通信制大学入学の場合、ある大学を例に挙げると最短の4年間で60万円ほどの学費となっています。
教諭免許状や他の資格をとるためにはもう少し上乗せになります。 通信制大学3年次編入の場合、最短の2年間で30万円台という例があります。
通学制の大学よりも通信制の大学は費用が安く抑えられているといえるでしょう。

教育訓練給付金が利用できる大学もある

司書課程のコースは、国の資格取得支援制度である「一般教育訓練給付金」の対象となっている大学・講座もあります。
条件を満たしている方が申請および修了することで、国から学費の20%分の支給を受けることができます。

できるだけ少ない費用負担で司書の資格を取得したい場合は、こういった制度の利用も検討してみましょう。

2022年12月現在、以下の通信制大学の一部開講コースが一般教育訓練給付金制度の対象となっています。

関連記事 教育訓練給付金とは

通信制大学の奨学金

通信制大学では、独立行政法人 日本学生支援機構の奨学金を利用することが可能です。
日本学生支援機構の奨学金は、経済的理由で修学が困難な優れた学生等が安心して学べるように、学資の貸与や給付をおこなっている制度です。

ただし、対象がスクーリングを受講する学生となっているため、オンライン授業などを利用し通学せずに図書館司書資格取得が可能な大学へ入学する場合は注意しましょう。

受給の条件
奨学金には、返済が必要な「貸与型」と返済が不要な「給付型」があります。
貸与奨学金
正科生でスクーリング(面接授業)を受講する希望者が、人物・学力・家計の状況などの基準を満たすことで対象となります。
通信制大学では、入学後に学校から募集が行われる場合が多いでしょう。
給付奨学金
正科生でスクーリング(面接授業)を受講する希望者が、入学時期や卒業年度・学業成績・家計の状況・在留資格の要件などの基準を満たすことで対象となります。
給付型の奨学金の場合は高等学校などで奨学金の候補者として予約採用される必要があります。
大学によっても給付型を利用できるか否かなどが異なるようですので、事前に大学のホームページや学校資料などで確認しておきましょう。
参考:独立行政法人 日本学生支援機構

費用の目安・司書講習の場合

司書講習の場合は、14万円プラス教科書代という例があります。
司書講習の場合は、一般教育訓練給付制度の対象となっている場合もありますので、調べてみるとよいでしょう。
この制度は、受給資格を満たしていれば受講料の一部が支給されるという制度です。
社会人で受講する場合は有り難い制度だといえます。
司書講習の場合、通学するための交通費なども必要です。

司書講習の場合でも通信制大学入学・編入の場合でも、費用は割とお得だと感じる方が多いでしょう。

資格取得に必要な学習期間

図書館司書資格の取得に必要な学習期間

司書講習の場合

司書講習の場合、学習期間は最短で約2ヶ月です。
毎年7月から9月にかけて講習がおこなわれます。この期間に、午前から午後までほぼ毎日受講する必要があります。
まとまった時間がとれる人には、効率的に資格取得を目指せる方法といえるでしょう。

通信制大学の場合

通信制大学入学の場合は最短で4年、大学編入の場合は最短で2年で図書館司書の資格が取れます。
図書館司書以外に、教諭免許や学芸員の資格などを取得したい場合は、延長しなくてはならない可能性があります。

通信制大学は基本的は自習形式で学習を進める形となります。
休日や仕事の後など都合の良い時間帯に学習できることはメリットといえるでしょう。
しかし、自分で計画性を持って学習を進める必要がありますので、働きながら取得を目指す場合、仕事との両立の難しさから最短での資格取得が難しくなることもあるようです。

受講条件を満たしていれば、科目等履修生として最短1年で図書館司書の資格取得を目指せるコースも用意されています。

高確率で資格取得が期待できる

いずれにしても、教科書を熟読し内容を頭に入れて、レポートや課題をクリアし、きっちり単位を取れば図書館司書の資格は取れます。
難関国家資格のように、講座を受けても必ずしも資格がとれるわけではない性質のものではありません。
講座を受ければかなりの確率で資格がとれます。
資格をとっても図書館の採用試験に合格する必要はありますが、図書館司書の講座は受けやすいものであることは間違いないでしょう。

司書の給与・年収

司書の年収

司書の仕事の平均年収は200万円台後半~350万程度です。
月収は、17万~18万円前後が目安となります。
手取りでは、10万円台前半の収入です。
正社員であれば、ボーナスや退職金が支給される職場もあります。
しかしながら、就職先によって、福利厚生や手当など支給される条件は異なります。

平均年収は高いとはいえない

また、国税庁の「令和元年分民間給与実態統計調査結果」によると、給与所得者の平均年収は436万円だったので、司書の年収は、平均年収よりも低い水準であることがわかります。
ここ数年の年収を見ると、300万円前後の水準を、安定的に推移しています。
給与に関しては、大幅な変動は見られず、今後もこの傾向は続いていくと考えられますが、大幅に昇給していく見込みはあまりありません。

関連記事 図書館司書の給料・年収

司書の就職事情・求人事情

司書の求人は人気が高く、長く働く方も多いため就職事情は厳しくなっています。
正規職員の仕事と比較するとパートや派遣職員などの求人が多い傾向にあります。

司書の資格がなくても図書館で働けるケースはあります。
しかし、図書館職員の求人では多くの場合、司書資格を有していることを応募条件としており、資格を取得しておくのが望ましいといえます。
各図書館での採用条件についても参考にしてみてください。

職場別の就職事情

公立の図書館、公立大学等の附属図書館で働く場合

市立図書館、県立図書館や、大学もしくは高等専門学校(高専)の附属図書館では、身分上は地方公務員となり、それぞれの地方公共団体実施の採用試験を受験する必要があります。
※自治体によっては、一般の行政職・事務職員として採用され図書館配属される場合、初めから司書(補)として採用される場合があります。

国立国会図書館で働く場合

国立国会図書館の職員採用試験を受験する必要があります。
また、国立大学および高等専門学校の附属図書館に勤務したい場合には、国立大学法人等職員採用試験を受ける必要があり、採用区分に「図書」があります。
※これらの職員採用試験を受験するうえで司書・司書補の資格は必要ありません。

小・中・高の図書館に所属したい場合

「司書教諭」(※教員免許を取得した上で、司書教諭の講習を修了した方が取得できる資格)をもって司書教諭として採用されるか、学校の事務職員として図書室に勤務する道があります。
事務職員としての採用の場合は所持資格の規定がなく、採用条件は学校により異なります。
※その他、私立の大学では各学校が独自に採用試験を実施しており、採用条件は学校により異なります。

採用事情については、司書の求人数は少なく、少数の求人に多くの採用希望者が殺到している傾向のようです。
また、求人募集も非常勤(パート・アルバイト)が多くなっています。
司書資格を持っていても、図書館で働くのはなかなか難しいのが実情です。
また、司書資格のほか、パソコンの基本操作(Word・Excelなど)ができることが求人の応募条件として挙げられることも多く、採用される確率を上げるためには基本的なスキルも習得しておく必要があるでしょう。

パートで司書として働く

司書としてパート勤務する場合、時給は950円~1,000円が目安で、やや低い水準です。
司書の求人は正社員よりも、非常勤の方が数多くあります。
とりわけ期間・学期限定の求人ニーズがあります。
また、派遣会社に登録をして勤務する場合は、1,500円以上の時給も見込めます。
フルタイムで勤務した場合は、正社員と同レベルの給与を得ることも可能性はあります。
しかしながら、正規雇用の職員以外は、雇用契約はあまり安定しないことが実情です。

女性の仕事として

司書は、一般的には女性の仕事として認知されています。
実際に、図書館で司書として働く男性は数少なく、その多くが女性です。
特に、本が好きな女性から人気となってます。
実際の業務量は多いのですが、スピーディーにこなすことに慣れれば、決して難しい仕事ではありません。

肉体的にハードで、不規則な仕事

また日本人女性の平均年収は、正社員で272万円程度と結果が出ています。
女性が司書の仕事をした場合、一般的な水準の年収が得られます。
しかしながら、勤務は不規則で、肉体的にもハードです。
パート勤務であれば、規則的なシフト内で、家事や子育てなど家庭と両立しながら働くことは可能です。
ただし、待遇面では決してよいとはいえません。

通信制大学へ出願時の主な提出書類

通信制大学の入学時期

通信制大学の入学時期は主に4月(春入学)と10月(秋入学)の年2回です。受付期間内に出願を済ませましょう。

出願期間は大学によって異なりますが、入学月の直前まで、もしくは入学月に入ってからも数日~1ヶ月ほど出願を受け付けているところが多いようです。
ただし、定員に達した時点で募集が締め切られてしまうこともあります。出願書類の用意に時間を要する場合もありますので、早めに手続きを進めておくといいでしょう。
早めに出願しておけば、余裕をもって履修登録や学習の時間を確保できるというメリットもあります。

最近はインターネット出願を受け付けている大学も増えてきています。
インターネット出願の場合は、基本的にインターネット上で出願の登録をしてから入学検定料を振り込み、必要書類を郵送する流れになります。

提出書類に不備がなければ、入学月をもって晴れて入学となります。

出願時の主な提出書類

必要な提出書類は大学により異なりますので、出願時にしっかり確認しましょう。 ここでは、多くの大学で求められる主な提出書類についてご紹介します。

入学資格を証明する書類

出身高校の調査書・卒業証明書などが必要になります。出身の学校に発行してもらう必要があるので早めに手続きしましょう。
高卒認定試験の合格者である場合は、試験の合格証明書や成績証明書が必要です。

編入学資格を証明する書類

短大・専門学校・大学などを卒業している方、在学中の方など、2~4年次への編入学を希望する場合は卒業証明書、単位修得証明書などが必要になります。
こちらも出身校に発行してもらう必要があります。

その他に必要な書類

その他、よくある提出書類としては願書、志望理由書、健康診断書などがあります。
また、証明書と現在の氏名が異なる場合には戸籍抄本の提出を求められる場合があります。

司書に向いている人

本への興味がある

当然ながら図書館司書は、本と向き合い本に囲まれながら仕事をします。
本に対する愛情があれば、このうえなく楽しい仕事になるでしょう。
本が好き、図書館が好きという人でないと図書館司書の仕事はつとまりません。

本全般が好き

本に関する知識が多いことは図書館司書の仕事をするうえでプラスになりますが、知識を増やすうえでも本に対するあくなき関心は必要です。
ある特定の分野が好きというよりも、本全般が好きという人の方が、より図書館司書に向いています。

調べ物が好き

また、利用者からの本に関する質問に答えるためには、調べ物が好きという性質も大きな武器となります。
自分の知らない分野でも臆することなく調べ物ができる人は、楽しく仕事ができるでしょう。

コミュニケーション能力がある

本に向き合うだけでは図書館司書の仕事は成り立ちません。
利用者といかにうまくコミュニケーションをとることができるか、その能力も図書館司書には必要です。
例えば、本や資料を探している利用者に対して、適切に言葉を交わして希望する内容の本の利用を促します。
その時にコミュニケーション能力がなければ、円滑に仕事をするのは難しいでしょう。

利用者はさまざまな年代

図書館を利用する人は、小さな子どもから高齢者までさまざまな年代・性質の人がいます。
自分と状況が違う人とコミュニケーションがとれることも、図書館司書には大事な能力です。
また、相談しやすい図書館司書が図書館にいることは、利用者にとって利用しやすい図書館づくりという視点でも重要です。

コツコツと仕事ができる

返却された本を書棚に戻す作業、また乱れた棚を正しく整える作業には、正確さとスピードが求められます。
地道にコツコツと細かい仕事ができる能力も必要です。
新しく入った本を目録に登録したり本の整理をしたりする仕事にもその能力が要ります。
本の管理には最近ではコンピュータを使いますので、初歩的な情報処理能力も必要です。
コンピュータへの登録作業や本にカバーをかけたり補修したりする作業もコツコツとした性質のものです。
単純作業も多いことは頭に入れておく必要があるでしょう。

体力がある

また、忘れてはいけないことに「体力」があります。
本は重いので、意外に体力を使います。
本を運んだり書棚に戻す作業を苦なくおこなうためにも、体力はあって困るものではありません。

企画・立案能力がある

現代はインターネットが普及し、本に親しむ機会は昔よりも減ってきています。
そのなかで本に興味を持ってもらうためには、イベントや特設コーナーなどを通して本を魅力的に紹介するような企画・立案能力が重要になってきます。
小さな子ども向けの絵本の読み聞かせ会に使う本を選ぶといった仕事から、「ガーデニングの本特集」などの特設コーナーを作る仕事、また「○○地域の歴史を学ぶ」といった講演会の企画・運営など、アイデアを生かす機会も多くあります。

本のPR

コツコツとおこなう毎日のルーティンワークをそつなくこなすことは重要ですが、それとともに本をいかにPRするかという大きな視点も求められているのがこれからの図書館司書の仕事だといえるでしょう。

どんな人が図書館司書に興味を持っている?

図書館司書に興味を持った理由・動機

趣味は読書。図書館で働きたい!
読書が趣味で図書館に通ううちに、図書館で勤務することが夢になりました。思い切って踏み出そうと思い、資料請求させて頂きます。(50代女性)

働きながら資格を取りたい
大学で図書館で働きながら資格取得をします。自分に合う講座を探して資料請求しました。(50代女性)

ダブルライセンスを目指してます!
学芸員と図書館司書の資格を取りたいと思っています。大卒なので通信制大学の4年次編入で資格を取得したいと考えています。(50代女性)

本好きのセカンドキャリアに
セカンドキャリアに向けて、50代でも取れる資格がないか探しています。本が好きなので、勉強して資格を取りたいです。(50代女性)

教員のスキルアップ
学校の教員です。司書教諭の資格がありますが、図書館司書の資格も取りたいと思って資料請求をしました。(70代男性)

司書を目指す方の多くは「本や読書が好き」「図書館で働きたい」という方々です。図書館で働いている方や他資格を保有している方が、さらなる活躍の場を目指しているケースもあります。
また、対象の大学であれば、司書と同時に別資格の取得が可能なことも嬉しいポイントではないでしょうか。
年齢制限がないため、セカンドキャリアに向けての資格取得も可能です!興味をお持ちの方は資料請求のうえ、スクールの比較検討がおすすめです!

年齢層

図書館司書資料請求書の年齢層

年齢層は10代から60代以上までと幅広く、年齢関係なく「本が好き」「本の仕事に携わりたい」という方が大半でした。

職業

図書館司書資料請求者の職業

他の資格に比べて公務員が多く、公務員として働きながら司書を目指す方も一定数いらっしゃるようです。

図書館司書のおすすめスクール

聖徳大学通信教育部

【聖徳短大通信】司書資格を最短で取得!(科目等履修生)

司書としての総合力が身につく!

聖徳大学で図書館司書資格に必要な専門科目だけを26単位で効率的に学ぶコースです。大学・短大卒業者は最短1年で資格取得を目指せます。
図書館司書の役割から資料収集、サービスまで段階的に学び、事務能力、情報検索能力、サービス精神など、司書業務に必要なスキルを総合的に身に付けましょう。
教育訓練給付制度や奨学金といった、受講料の負担に配慮した制度も整っています。

受講料:132,000円
入学金:0円

八洲学園大学

【最短半年】で図書館司書資格

最短期間で司書の資格を目指そう!

講座紹八洲学園大学の最短半年で図書館司書資格取得を目指せる講座です。
特徴としては、授業と試験をオンラインで学習できる点や50歳以上の方向けの割引制度が用意されている点が挙げられます。
もちろん、図書館への就職・転職のサポート体制も整っていますので未経験者の方もご安心ください。

受講料:274,300円
入学金:20,000円

よくある質問

60歳を超えているのですが、図書館司書の資格取得には遅すぎますか?

司書の資格は年齢に制限はありません。60歳以上の方でも資格取得が目指せます。

図書館司書の資格を取得するには?

図書館司書の資格を取得するには、「大学・短大または高等専門学校卒業生が司書講習を修了する」「大学・短大で司書資格取得に必要な科目を履修して卒業する(通信制大学や科目等履修も対象)」「3年以上司書補として勤務し、かつ司書講習を修了する」からいずれかの方法を取る必要があります。

図書館司書の資格は通信学習で取得できる?

通信制大学を利用すれば、通信学習で資格の取得も可能です。スクーリング(対面授業)がカリキュラムに組み込まれていますが、eラーニングシステムを利用してオンラインで完結させることができる大学もあります。

図書館司書の資格取得の難易度は?

大学や短大で必要単位を履修し、卒業することでの取得を目指す場合、卒業すれば資格は取得となります。そのため、卒業までの時間はかかりますが、難易度は低いといえるでしょう。 社会人は働きながら学習できるかがネックになりますが、通信制大学を利用し資格取得している方もたくさんいらっしゃいます。

分割での支払いは可能でしょうか?

教育ローン等が利用可能な大学があります。対象の大学であれば分割での支払いが可能ですので、事前に大学までご確認ください。

図書館司書の通信講座や通信制大学は、スマホでも受講できますか?

スマホのみでも受講可能な通信講座や通信制大学はゼロではありませんが、多くは必要環境としてインターネットに接続されたパソコンが指定されています。
インターネット上で課題提出をおこなうケースもありますので、事前に必ずスクールや通信制大学までご確認ください。

司書の資格を取るための学歴要件はありますか?

司書資格を取るために必要な学歴等の要件は以下のいずれかとなります。
・高等専門学校を卒業
・短期大学、四年制大学に2年以上在学し、62単位以上を修得済
・文部科学省指定の図書館における司書補の経験が3年以上

関連記事:
図書館司書資格が取れる大学は?短大や通信制でも取得可能?

試験データ

項目 内容
資格・試験名 司書・司書補
試験区分 国家資格
主催団体 文部科学省
受験資格 【司書になるための資格の取得方法について】
次の三つの方法のうちどれかに該当すれば資格を取得したことになります。
1)大学(短大を含む)又は高等専門学校卒業生が司書講習を修了
2)大学(短大を含む)で司書資格取得に必要な科目を履修し卒業(通信制・夜間・科目等履修でも可)
3)3年以上司書補としての勤務経験者が司書講習を修了

【司書補になるための資格の取得方法について】
次の二つの方法のうちどれかに該当すれば司書補になるための資格を取得したことになります。
1)司書の資格を有するもの
2)高等学校若しくは中等教育学校を卒業したもの又は高等専門学校第三学年を修了した者で司書補の講習を修了したもの
合格率 単位を履修することで取得
出題内容・形式 -
検定料 -
問い合わせ先 文部科学省 総合教育政策局人材政策課
http://www.mext.go.jp/
〒100-8959 東京都千代田区霞が関三丁目2番2号
TEL:03-5253-4111(代表)

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