朝から晩まで密着！介護職員のリアルな1日とは？

介護職員の仕事内容とは？役割や魅力を解説

介護職員の役割は、利用者様の生活を支え、安心して日々を過ごせるようサポートすることです。具体的な仕事内容は、食事や入浴、排泄の介助などの日常生活支援、リハビリやレクリエーション活動の支援、さらには利用者の健康状態の観察や記録管理にまで及びます。また、医療スタッフや家族との連携も重要な業務の一つです。

私が介護職に初めて携わった頃、90歳の利用者から「ありがとう。あなたが夜勤だと安心して眠れる」と言われたとき、心の底からこの仕事を選んで良かったと思いました。人の役に立つ実感が得られる点が、介護職の最大の魅力です。

密着！介護職員の1日のスケジュール

介護職員の1日は多忙ですが、その分充実感があります。以下は、私が特別養護老人ホームで働いていたときのスケジュールです。

朝（7:30~11：00）

出勤後、夜勤スタッフから引き継ぎを受け、利用者の起床介助を行います。ある日、起床時にぐったりしていた利用者がいたため、すぐに看護師に相談し早急に対応したこともあります。健康管理は介護職員の大事な役目です。その後、朝食の介助をし、食べるのが苦手な利用者には無理のない範囲で手伝いました。また、その日に入浴する方のバイタル測定や清掃業務もあるため、1日のはじまりはバタバタします。

昼（11:00~15:00）

入浴介助を行いながら利用者とお話しします。身体的なケアだけでなく、心のケアも大切です。お昼休憩後は、レクリエーション活動が始まります。私が風船バレーを提案した日は、利用者全員が笑顔で参加してくれました。レクリエーション後に「またやりたい！」とリクエストされたことが忘れられません。

夕方から夜（15:00~20:00）

夕方になると利用者の夕食介助を行います。ゆっくりとしたペースで介助することで、利用者が快適に食事を楽しめるよう心掛けました。最後に夜勤スタッフに引き継ぎを行い、記録を終えて業務終了です。

現場で起こるハプニング！介護職員の柔軟な対応力

介護現場では、日々予期せぬ出来事が起こります。ある日、利用者が転倒しそうになったとき、近くにいた私は咄嗟に支え、怪我を未然に防ぎました。このような瞬間は、判断力と即座の行動が求められます。

また、認知症の利用者が家に帰りたいと泣き出したり施設から出ようとしたりすることがありました。なお、一人ではなくこのようなことが複数人同時に起きたのです。そのときは、「ご家族に会える日まで一緒に楽しく過ごしましょう」と寄り添ったり急にレクリエーションを開催したりと、意識を私に集中してもらうよう対応したところ、落ち着いていただけました。利用者一人ひとりに適した対応を模索するのも、介護職員の重要な役割です。

介護職のやりがいと大変さ：現場の声から学ぶリアル

介護職のやりがいは、利用者や家族からの感謝の言葉に集約されます。ある利用者のご家族から「母が笑顔で過ごせているのはあなたのおかげです」と言われたとき、心から嬉しく感じました。一方で、体力的・精神的な負担もあります。特に夜勤明けの日は、疲れが溜まりやすいです。

それでも、利用者の生活を支えるという大きな使命感が、この仕事を続ける原動力となっています。「介護職員がいなければ困る」という現場のリアルな声が、自分の存在意義を再確認させてくれるのです。

未来を見据える介護業界：これから求められるスキルとは

介護業界は、高齢化が進む日本社会でますます重要な存在となっています。今後は、認知症ケアの専門知識やAI技術を活用した業務効率化が求められるでしょう。私自身も、タブレットを使った記録管理システムを導入した経験がありますが、慣れるまでに時間がかかったものの、作業効率が向上しました。

さらに、他職種との連携スキルも重要です。医師や看護師とのコミュニケーションがスムーズになることで、利用者により良いケアを提供できます。これからの介護職員には、幅広い知識と柔軟な対応力が必要不可欠です。

まとめ

介護職員の1日は、利用者の生活を支えるために多忙でありながらも、利用者やその家族との温かい交流が詰まったやりがいのある仕事です。ハプニングが多い現場ですが、その都度柔軟に対応することでスキルアップにつながります。

介護業界の未来を見据え、新しいスキルを習得しながら成長していくことで、さらに多くの人に貢献できる可能性が広がります。このコラムが、介護職を目指す方や興味を持つ方々にとって、一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。