65歳以上の4分の1が認知症orその予備軍
超高齢社会の現代。日本では65歳以上の方のうち、4分の1が認知症もしくはその予備軍であるMCI(軽度認知障害)と言われています。
家族や身近な方が認知症になったときのために。介護職・医療従事者・接客業の方など、お仕事で認知症の方に接することが多い方に。認知症の正しい知識や予防方法、認知症の方への正しいケアに関心が集まっています。
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どんな資格がある?
認知症ケアに関してはいくつかの民間資格があります。取得方法は資格により異なりますが、受験資格なしで検定試験に挑戦できるものが多く、検定対策講座・セミナーの受講や、試験主催団体のの公式テキスト・問題集などで試験勉強が可能です。
資格名 | 資格の内容 |
---|---|
認知症介助士 |
認知症介助士とは、公益財団法人
日本ケアフィット共育機構の認定資格です。検定試験を受け、合格すれば認知症介助士として認定されます。検定試験は選択式の30問で試験時間は45分。マークシート方式での受験かCBT方式での受験となります。 日本ケアフィット共育機構が実施する認知症介助セミナーのほか、ユーキャン、産業能率大学の認知症介助士講座で検定対策学習が可能。また、認知症介助士公認テキストや検定対策問題集も市販されています。 日本ケアフィット共育機構は高齢者や障害者の方をサポートする「サービス介助士」資格の認定も行なっています。 |
認知症ケア2級 |
認知症ケア2級とは、一般社団法人 神戸健康大学が認定する資格です。自宅学習+2日間の通学課程で所定のカリキュラムを修了し、自宅学習課題や筆記試験に合格することで資格を取得できます。 認知症ケア2級は2016年9月創設の新しい資格であり、現在のところ1級に関する情報は少ないですが、1級対応コースについて2018年春頃からの開講を予定しているスクールもあります。 |
認知症ケア指導管理士(初級) |
認知症ケア指導管理士は、一般財団法人 職業技能振興会 資格取得キャリアカレッジの認定資格です。初級の認定試験は年2回、7月および12月に実施されており、マークシート方式の試験に合格することで資格を取得できます。公式テキストやDVD講座で試験対策ができるほか、試験対策の短期講座や模擬試験解説の開講も予定されています。 認知症ケア指導管理士(初級)の上級資格として「上級認知症ケア指導管理士」資格もあり、初級の資格を取得してから1年以上たつ方などを対象に検定試験が実施されています。 |
認知症ライフパートナー |
認知症ライフパートナーは一般社団法人 日本認知症コミュニケーション協議会(
JADECC)の実施する検定試験に合格することで取得できる資格です。検定には3級・2級・1級の種別があり、3級・2級はどなたでも受験が可能。1級については受験資格の制限があり、すでに2級に合格している方のみ受験できます。3級・2級はマークシート式試験、1級はマークシート式試験+記述式試験となっています。 公式テキスト(3級・2級・1級)や問題集(3級・2級)が販売されているためそちらを用いた試験勉強ができるほか、協議会で開催している「受験対策セミナー」で受験対策のポイントを学ぶこともできます。 |
認知症ケア専門士 |
認知症ケア専門士とは、一般社団法人 日本認知症ケア学会による2003年創設の認定資格です。認知症ケア専門士の認定試験には受験資格として「認知症ケアに関する施設・団体機関等において3年以上(※)の認知症ケアの実務経験を有する者」(※試験実施年の3月31日より過去10年間の内の3年以上)との条件があり、他の認知症ケアに関する民間資格と比べるとハードルが高い資格です。 試験には第1次の筆記試験と第2次の論述・面接試験があり、試験に合格した上で資格の登録申請を行うことで資格を取得できます。資格は5年ごとに更新が必要です。 尚、同学会では実務経験のない方に向けて「認知症ケア准専門士」資格を新たに設けており、第1回認定試験を2018年7月に実施予定です。認知症ケア准専門士認定試験については筆記試験のみとなり、資格の更新制度もありません。 |
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こんな方におすすめ!
高齢化が進む中、認知症の方に適切に対応できる人材のニーズはますます高まっていくでしょう。認知症ケアのスキルは、医療・介護業界に従事している方など認知症の方に接する機会の多い職業の方、コンビニエンスストアやスーパー、小売店にお勤めの方など幅広い客層に対応する接客業の方のスキルアップにつながります。また、ご家族やご近所に認知症の方がいらっしゃる方にとっても、資格試験は認知症の知識や介助方法などを体系立てて学ぶ機会として役立ちます。
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