社会福祉主事任用資格資格ガイド
どんな資格
社会福祉主事任用資格とは、地方公共団体の公務員が福祉事務所などの職員として任用されるのに必要な資格のことです。任用資格の要件を満たし、社会福祉主事として任用されることではじめて「社会福祉主事」と名乗れるようになります。
社会福祉主事は都道府県、市、福祉事務所を設置する町村などに置かれ、福祉事務所・児童相談所・社会福祉施設・老人福祉施設・障害者施設などで援助を必要とする方のサポートを行っています。
活躍の場
社会福祉主事の活躍の場としては、福祉事務所・児童相談所・社会福祉施設・老人福祉施設・障害者施設などをはじめとした福祉施設があげられます。社会福祉主事任用資格は国家資格である社会福祉士に比べて要件を満たすのが易しいため、早く相談員の業務につきたい方が社会福祉主事任用資格の取得を目指すケースが多いようです。
また、本来は公務員の任用のために定められている社会福祉主事任用資格ですが、民間で運営している特別養護老人ホーム・デイサービス・サービス付き高齢者向け住宅・児童施設などの求人でも社会福祉主事任用資格を応募資格に掲げているところが少なくありません。福祉の仕事に興味がある方なら、取得する価値のある資格だと言えるでしょう。
資格をとるには?
社会福祉主事任用資格は下記のいずれかを満たすことで取得できます。
(1)大学などにおいて社会福祉に関する科目を3科目以上修めて卒業
(2)日本社会事業大学 通信教育課もしくは全社協中央福祉学院の社会福祉主事養成 通信課程を修了(1年)
(3)都道府県知事の指定する養成機関を修了(22科目 1,500時間)
(4)都道府県知事の指定する講習会の課程を修了(19科目 279時間)
(5)社会福祉士または精神保健福祉士の資格取得者
社会福祉主事任用資格には、国や自治体が発行する「資格証明書」はなく、履修済科目が記載された大学の成績証明書および卒業証明書などで資格要件を満たしていることを証明する必要があります。