喀痰吸引等研修資格ガイド
どんな資格・スキル
介護職員等が「たんの吸引」や「経管栄養」を行うには、所定の研修を修了する必要があります。この研修が「喀痰吸引等研修」と呼ばれるもので、研修を修了して都道府県の認定を受けると医師や看護師との連携のもと「たんの吸引」「経管栄養」を行うことができるようになります。
喀痰吸引等研修には第1号研修、第2号研修、第3号研修があり、第1号研修・第2号研修は老人ホーム、グループホーム、デイサービスセンターなどの介護関係施設や障害者支援施設などに従事している介護職員が対象となっています。第1号研修・第2号研修を修了すれば不特定多数の利用者への「たんの吸引」「経管栄養」が可能になります。
第3号研修については、喀痰吸引等を必要としている特定の方へ実施できる研修で、主に訪問介護員や特別支援学校の教員、保育士等が対象となります。
学べること・学び方
喀痰吸引等研修では、講義と演習から成る「基本研修」と、利用者へのたん吸引や経管栄養を実習する「実地研修」を受ける必要があります。「基本研修」は第1号研修・第2号研修とも共通のカリキュラムとなっており、50時間の講義に加えて喀痰吸引・経管栄養・救急蘇生法についての演習を実施します。実地研修では、(1)喀痰吸引・口腔内(2)喀痰吸引・鼻腔内(3)喀痰吸引・気管カニューレ内部(4)経管栄養・胃ろう又は腸ろう(5)経管栄養・経鼻の実習があり、第1号研修では(1)~(5)のすべてを、第2号研修では(1)~(5)のいずれか1つ以上を選択して実施します。第3号研修では、8時間の基本研修講義や演習に加えて実地研修(1)~(5)の内、利用者に必要なものを実習します。
資格の活かし方
喀痰吸引等研修の修了により、たん吸引が必要な利用者、食事ができず経管栄養が必要な利用者などさまざまな利用者に対応できるようになるため、介護職員としてのスキルアップにつながります。実務者研修をすでに修了している方については、実務者研修のカリキュラムに喀痰吸引等研修 基本研修の内容が含まれているため、基本研修の受講が免除され実地研修のみで喀痰吸引等研修修了の資格を得ることができます。
喀痰吸引等研修講座・スクール比較