介護実習のリアルな日常！不安から成長への道のり

不安と緊張に包まれたスタート

実習初日、初めて訪れる施設やスタッフの方々に囲まれ、緊張で体が固くなったことを今でも覚えています。自己紹介をするだけでも手が震え、利用者さんとどのように接すればよいのか全く分からない状態でした。最初の数日は、教科書で学んだ知識と現場の現実とのギャップに戸惑うことが多かったです。

しかし、次第に挨拶や利用者さんとの短い会話を重ねる中で、小さなコミュニケーションが自信につながっていきました。勇気を出して一歩踏み出したことで、自分の成長を実感できるようになりました。

利用者さんとの関わり方の難しさ

利用者さんの中には、言葉で感謝を伝えてくださる方もいれば、なかなか心を開いてくれない方もいらっしゃいました。特に、認知症をお持ちの方とのコミュニケーションは難しく、どのように接すれば安心していただけるのか悩む日々が続きました。

指導者から「利用者さんの目線に立って考えることが大切」とアドバイスをいただき、試行錯誤を重ねました。その結果、利用者さんの表情や仕草に注意を払うようになり、言葉以外のコミュニケーションの重要性に気づくことができました。

専門学校の仲間と過ごす休日

実習期間中、体力的にも精神的にも疲れることが多々ありました。そんな中での救いは、一緒に頑張る専門学校の仲間たちの存在でした。休日には集まって愚痴をこぼし合ったり、勉強会を開いて情報を共有したりする時間が支えになりました。

同じ目標を持つ仲間と励まし合うことで、「自分だけが辛いわけではない」と思えるようになり、それが実習を乗り越える力となりました。

慣れない環境のまま夜勤実習へ

日中の実習に少し慣れた頃、夜勤の実習が始まりました。夜間の介護業務は昼間とは異なり、静かな環境の中で利用者さんの健康状態を見守る緊張感がありました。また、夜勤明けの疲労感は予想以上で、まるで気絶したかのようにその日は寝てしまったのです。起きた時にも、よく寝れた時のスッキリ感はなく、体力的な厳しさを痛感しました。

それでも、夜勤を通じて利用者さんの夜間の様子や対応の仕方を学び、介護業務の幅広さを実感しました。中でも、限られたスタッフの中で効率よく連携を取ることの重要性を理解できたことは、非常に貴重な経験となりました。

指導者からの言葉で心が折れそうになった瞬間

実習担当者から厳しい指摘を頻繁に受けていた私は、「前に来た〇〇さんはもっと優秀だった」という言葉に心が折れそうになる瞬間もありました。「この仕事に向いていないのではないか」と悩むこともありましたが、指摘を受け止めて改善することで成長できると自分に言い聞かせたのです。

その結果、利用者さんへの配慮や介助の技術が少しずつ向上しているのを実感できるようになり、施設長から「よく頑張ったね」と声をかけられたときの喜びは格別でした。

実習を終えて気づきや介護職への思い

実習を終えたとき、疲労感以上に大きな達成感を感じました。利用者さんの笑顔や「ありがとう」という言葉に触れることで、介護の仕事のやりがいを改めて実感することができました。

また、実習中に経験した失敗や試練を乗り越えたことが、介護職として必要な忍耐力や適応力を育んでくれたと深く感じています。

まとめ：実習に挑むあなたへ

介護実習は、辛いことや苦しいことが多い期間かもしれません。しかし、それ以上に得られるものが大きく、自分自身の成長を実感できる貴重な経験です。

これから実習に挑む皆さんへ。困難に直面したときこそ、その先にある成長や気づきを信じてください。仲間や指導者、そして利用者さんから多くを学びながら、実習を通じて新たな自分を発見できるはずです。