ケアマネジャーは独学で合格することは可能?
可能ではあるものの難易度は高い
令和元年度のケアマネジャー試験の合格率は18.5%でした。
この合格率からみても、難易度は高いと言えるでしょう。
ケアマネジャーの創設当初は受験資格要件、例えば看護師などの場合、科目免除がありました。
ですが、平成27年度の試験から受験資格で既に取得済の国家資格等のいかんを問わず、全員が全科目受験必須となりました。
試験内容
介護保険制度をはじめとする介護支援分野が25問、保健医療サービスの知識等20問、福祉サービスの知識等15問の計60問で五肢複択方式です。
これは5つの選択肢のうち、正しいものを2つもしくは3つ選択を行う形式の問題が出題されます。
必要な個数を正しく解答できていないと正解にならないため、択一式と比べ難しいといえます。
ケアマネジャーの勉強方法
(1)学習計画を立てる
ケアマネジャー試験の場合、勉強期間として1年~10カ月が目安となるようです。
試験は10月の第2日曜日頃に行われています。
ここから逆算をして、いつまでに何を学習しておくかを考えます。
重点的に学ぶ分野を見極める
現在就いている業務や基礎資格によって、学習にあまり時間をかけずに済む分野があるかと思います。
公益財団法人社会福祉振興・試験センターのサイトで公開されている過去問題や書店などで販売されている問題集などを見て具体的に重点分野を見極めていきましょう。
出題範囲には法改正に絡む分野もあります。
なんとなく知っているものも改正の影響を受けていて、覚えていたことが間違っていたということもあるかもしれません。
これに関しては必ず確認を行うようにしましょう。
(2)頻出問題は完璧に覚える
先に述べましたが、五肢複択方式のため、頻出問題は完璧に覚えておくことができていないと得点に結びつけることができません。
特にケアマネジャー自体、介護保険法に基づく資格なので、介護保険法・介護保険法施行規則は押さえておかなければなりません。
特に改正がある場合は、改正の背景を理解しておく必要があります。
介護支援分野の問題が年々難しくなっている
この介護保険法を含んでいるのは介護支援分野ですが、介護支援分野の問題が年々難化傾向にあると言われています。
そのほかどの分野の問題も実態に即したかたちで出題されます。
在宅医療やターミナルケア、施設の人員基準などが出題されやすい問題であるといわれています。
市販されている出題傾向分析を抑えた問題集などを活用し、効率よくコツをつかむのも一つの方法かもしれません。
(3)問題演習を通じてアウトプットをする
記憶の定着にはアウトプットが大切だと言われています。
もし、ケアマネジャーでなくても介護・福祉関連の職場にお勤めされていたり、ご家族の中に介護を必要とされている方がいてケアプランに基づく介護に接する機会がある方であれば関連づけするのも良いかもしれません。
またケアマネジャーとして仕事をするときのことを想像しながら、必要なことをノートにまとめておくのも一つの方法です。
ノートに書いておき、見返すことができれば試験直前対策にもなるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ケアマネジャー試験を受ける方の多くは仕事をしながら、試験の準備をすることになると思います。
夜勤など不規則な勤務状況の中で自分の時間を確保しなければならない方もいらっしゃることでしょう。
独学でもちろん、合格を手にされた方もいらっしゃいます。
限られた時間で効率よく学ぶ
また、計画性と効率を意識していく必要があるようです。
それぞれの方の置かれた環境で通学が無理であっても、通信講座やスマホアプリで受講できる講座もあるようです。
限られた時間を効率よく使うには、これらを使うのも一つの手かもしれません。
また、直前の模擬試験を用意しているところもあるようですので、確認してみると良いでしょう。