ケアマネジャー試験の受験資格・試験内容について
受験資格
ケアマネジャー試験を受けるためには、以下の受験資格を満たす必要があります。
●「特定の国家資格に基づく業務」もしくは「相談員業務」の通算年数が5年以上かつ従事日数900日以上
以前は介護士の実務経験年数が一定以上あれば受験資格として認められましたが、2018年の試験から廃止になった影響で受験資格のハードルがより高くなりました。
「特定の国家資格に基づく業務」の国家資格
医師/歯科医師/薬剤師/保健師/助産師/看護師/准看護師/理学療法士/作業療法士/社会福祉士/介護福祉士/視能訓練士/義肢装具士/歯科衛生士/言語聴覚士/あん摩マッサージ指圧師/はり師/きゅう師/柔道整復師/栄養士/管理栄養士/精神保健福祉士
「相談員業務」
生活相談員/支援相談員/相談支援専門員/主任相談支援員
上記のようにケアマネジャー試験を受けるには、最低5年以上は指定された実務経験が必要です。
また、上記の通算年数と従事日数を満たしても、それを証明するための「実務経験証明書」を発行しなければなりません。
現在勤務している職場もしくは過去に在籍していた職場から発行してもらいましょう。
試験内容
試験の問題形式はマークシート方式の五肢複択方式です。
五肢複択方式とは、5つの選択肢の中から複数の正しい解答を選ぶ方式のことです。
制限時間は120分ですが、身体に障害などがあり配慮が必要となる方は、試験時間に特別措置がありますのでご安心ください。
問題数は全60問で、内容は大きく2つの分野に分かれます。
「介護支援分野(25問)」
「保健医療福祉サービス分野(35問)」
介護支援分野
介護保険制度や介護保険などについて出題されます。
保健医療福祉サービス分野
全35問の内、基礎は15問、総合は5問、福祉サービスの知識等は15問になります。
1問あたり2分で解答する必要があるため、難しい問題は後回しにして解ける問題から取り組みましょう。
また、合格ラインは正答率70%以上が基準ですが、試験の難易度によってある程度変動があります。
まとめ
ケアマネジャー試験を受けるには受験資格が必要です。
しかし、最低5年以上の指定された業務の経験が必須になるため、試験を受けるための条件そのものが厳しい資格です。
また、試験自体も他の介護系の資格と比べると難易度は高くなります。
正確かつスピーディーに解答できる力が必要
5つの選択肢から複数の解答を選ぶ必要があるために消去法で答えを導き出せない上に、全120問に対して制限時間は60分なので1つの問題にあまり時間をかけることができません。
このように、ケアマネジャー試験では正確な知識とスピーディに答えを導き出す力が求められるのです。
本番同様に制限時間を設けて過去問を解くなど、問題演習を繰り返しましょう、