精神保健福祉士(PSW)国家試験に向けた勉強方法はどのようなものがあるの?
勉強方法は、独学(過去問・テキストなど)や試験対策講座の受講などがあります!
精神保健福祉士国家試験の勉強方法としては、独学か試験対策講座の受講などが考えられます。
それぞれメリット・デメリットがあるので、各々の状況に合わせて選んで頂ければと思います。
受験条件がある
なお、国家試験を受けるにはいくつか条件があります。
大学で指定科目の履修を終えているか、短大などで指定科目を履修したうえで実務を経験する、もしくは養成施設で訓練を受けた方でないと受験できません。
まず、自分はどのルートから試験を目指すのかを決めて受験対策に入りましょう。
合格率は60%以上
精神保健福祉士国家試験は年1回開催されます。
17科目の筆記試験を受けることになり、そのうち11科目に関しては社会福祉士と内容が同じです。
令和3年度(2021年2月実施)は、受験者数6,165名に対し、合格者数は3,955名、合格率が64.2%と半分以上の人が合格しています。
十分に対策を取れば確実に合格できる試験です。
独学でも試験対策講座でも時間をかけて正確に知識を身につけていきましょう。
勉強方法
独学の場合は、自力でテキストや過去問を用意し、ペース配分も計画しながら勉強を進めていくことになります。
一方、試験対策講座であれば、独学と比べて費用は高額になりますが、専門講師の指導に沿って万全の対策を取れるでしょう。
独学と試験対策講座の詳しいメリット・注意点は以下で紹介します。
独学(過去問・テキストなど)で精神保健福祉士の試験勉強をするメリットと注意点は?
メリットは自分のペースで空いた時間に勉強できること。注意点は過去問・テキスト選び!
メリット
独学で精神保健福祉士の試験勉強をする最大のメリットは、自分のペースで空いた時間に勉強できることです。
試験対策講座で勉強を進める場合、どうしても時間の制約がついて回ります。
決められた時間に受講し、移動時間などの負担も少なからずあるでしょう。
社会人の方や忙しい学生にとっては時間の都合をつけづらく、困難な勉強方法です。
試験対策に勉強は欠かせませんが、それで日々の生活が疲弊してしまい、心身に不調をきたしてまっては本末転倒でしょう。
デメリット
一方で注意点としては、独学の場合は勉強方法すべてが自分に委ねられている難しさもあります。
勉強を進めるペース配分に注意しながらモチベーションも保ち続ける、試験までの長い期間、自分を節制し続けることができるかはその人次第な面もあります。
また、テキストや過去問の選び方にも注意が必要です。
テキストや過去問によっては、試験範囲を網羅していない粗悪品もあるようです。
テキストや過去問選びに間違えてしまうと、時間をかけて積み上げたものが無駄になりかねません。
テキストの選び方
テキストを選ぶ際のポイントは、自身のレベルに合うものを選択することです。
試験科目の内容が頭に入っていないにもかかわらず、問題形式のテキストを買ってしまっても効果は出ません。
一通り内容を押さえているなら問題や過去問を選び、一から勉強するのであれば教科書タイプを選んでください。
赤シートが付録についていたり、図やイラストが多く描かれていたり、テキストの特徴もつかむとよいでしょう。
ただし、これが必ずしも正解ではないという点は覚えておいてください。
勉強時間の目安
合格ラインに達するまでの勉強時間は、1日2時間程度の勉強を半年続けた程度といわれています。
合格率が6割を超えていることから見てもわかるように、他の国家資格と比べると容易な試験です。
試験科目範囲を勉強し、しっかりと過去問を繰り返せば問題なく合格できるでしょう。
精神保健福祉士試験対策講座を受講して勉強するメリット・デメリットは?
試験まで効率的に勉強できる反面、コストがかかる!
メリット
試験対策講座のメリットは、何といっても安心感ではないでしょうか。
専門の講師陣による指導を仰げるので、自身では特に計画を建てる必要もなく勉強に専念できます。
17科目の勉強を一人で始めようとすれば、その膨大な量の前で立ち尽くしてしまうかもしれません。
「何から手をつけたらよいのか」と考えている内に時間だけが過ぎていきます。
勉強時間は独学よりも少ない
試験対策で重要なのは、とりあえず勉強を始めてみること。
少しずつでも学習を進めていけば、必ず学習範囲は終えられます。
試験対策講座では、無理のないスケジュールがほとんどなので、途中で脱落してしまうことも起こりにくいでしょう。
試験合格に向けた無駄のない勉強法で講座は進められますので、最終的な勉強時間は独学より大幅に少なくなるはずです。
どうしても試験合格したい方は、講座の受講がおすすめです。
デメリット
しかし、試験対策講座もメリットばかりでもありません。
まず第1に、独学以上のコストがかかります。
試験範囲が広いので、講座の受講料だけで10万円を超すところが多いです。
コストに見合った内容ではありますが、決して安くない費用を用意しなければいけません。
試験対策講座例
試験対策講座の例として「藤仁館医療福祉カレッジ」を見てみましょう。
こちらのスクールでは、精神保健福祉士受験対策講座が勉強したい科目ごとに4つ用意されています。
通学総合課程:
回数は22回、勉強時間は135時間予定されています。
受講料は170,500円。
基礎力養成課程:
回数は8回、勉強時間は48時間予定されています。
受講料は75,900円。
実力養成課程:
すでに知識を身につけている人を対象としたもので、回数・時間・受講料ともに基礎力養成課程と同じです。
以上の3つは、専門科目のみ勉強する選択も可能です。
別途、直前対策課程が設けられています。
6回の講座で勉強時間は39時間。
受講料は77,000円となっています。
時間や回数を減らして受講料が安くなっている課程もあります。
精神保健福祉士の独学におすすめのテキスト
福祉教科書 社会福祉士・精神保健福祉士 完全合格テキスト 共通科目 2023-2024年版
社会福祉士試験対策研究会 著
精神保健福祉士国家試験でも11の共通科目を徹底解説している1冊。
長年国家試験への合格支援をおこなってきた社会福祉士試験対策研究会の編著であり、出題されやすいポイントを効率的に学べるよう工夫されています。
図表やイラストも豊富で、基礎から知識を身につけたいという方にも適した内容です。
参考 Amazon 福祉教科書 社会福祉士・精神保健福祉士 完全合格テキスト 共通科目 2023-2024年版
見て覚える! 精神保健福祉士国試ナビ 専門科目 2023
いとう総研資格取得支援センター 編集
見て覚えやすい、ビジュアルでも理解が進むオールカラーのテキストです。
最初は一通り読んで試験の全体像を理解し、次は苦手な単元を集中して覚えていくなど自分に合った学習方法を取ることができます。
過去問を基にした穴埋め問題も収録。復習にももってこいの内容となっています。
参考 Amazon 見て覚える! 精神保健福祉士国試ナビ 専門科目 2023
試験勉強だけだと不安な方には『模擬試験』の受験もおすすめ!
精神保健福祉士養成スクールなどで模擬試験の実施あり!
念には念を入れて、合格に備えたい方には模擬試験の受験をおすすめします。
テキストを隅まで把握し、過去問を何度も繰り返してはみたものの、本番の雰囲気にのまれて記憶が飛んでしまう方もいるようです。
平常心で試験に挑むためには、模擬試験で慣れておくのがよいでしょう。
いくつかの団体では、模擬試験を開催しているようです。
模擬試験例
TECOM福祉教育カレッジの例:
毎年全国統一模擬試験が開催されており、自宅受検と会場受検の2つから選べます。
2021年度の日程では、10月14日から2022年1月末までの期間で自宅受験となり、随時マークシートの送付をおこなっているようです。
受験料金は6,600円(税込・送料込)です。
この模擬試験の特徴として、問題や解説書の他に、個人成績表・解答分析表が添付されることです。
客観的なデータを確認できるので、苦手分野と得意分野を見極めることができるでしょう。
より確実に精神保健福祉士(PSW)国家試験で合格を目指すなら
スクールの試験対策講座・模擬試験をおすすめ!
せっかく精神保健福祉士の試験を受けるのであれば、一発合格を目指したいものです。
民間スクールなどでは、精神保健福祉士の試験対策講座や模擬試験などを実施しているケースもあります。
確実に合格を目指したい方は、受講検討してみるのもよいでしょう。
試験対策講座などは通信制で開講している場合もありますので、まとまった時間を取ることが難しい方には通信制がおすすめです。
精神保健福祉士(PSW)が目指せるおすすめスクール
日本医療大学 通信教育部
ココがポイント!福祉系資格を北海道で目指すなら!【日本医療大学 通信教育部】
スクールホームページ:
日本医療大学 通信教育部