通信制大学は入試がない?出願から合格までの流れを解説!
働きながらキャリアアップを目指したい、国家資格を取るのに大卒資格が必要、学歴コンプレックスに悩んでいるなど、社会人でありながら大学へ通いたいという方は一定数いらっしゃいます。
そのような方におすすめなのが通信制大学です。
入学を考える時、まず気になるのは、入学試験や手続きではないでしょうか。高校を卒業して時間が経っている方は、余計に不安が大きいかもしれません。
今回は通信制大学の入試の有無と、出願から合格までの流れを解説しますので、ぜひご一読ください。
公開:2021-06-21 15:00 (最終更新:2024-11-06 15:00)
通信制大学は入試がない場合がほとんど!
書類選考のみで入学が認められることが多い
選考方法
通信制大学には、原則、入学試験がありません。
書類審査のみ、または、書類審査と面接で選考がおこなわれます。
そのため、通信制大学への入学を目指す場合は、入学のために必要な書類を揃えて出願することになります。
出願期間
この際、志望理由書のほかに小論文の提出を求められることがありますが、
出願期間は長く設定されているため、あせらなくても大丈夫です。
ただし、出願期間を過ぎてしまうと不合格となりますのでご注意ください。
入学資格
大卒資格を目指すためには、正科生として入学する必要があります。
入学資格は「高等学校卒業者、もしくは入学年3月に卒業見込み」の人とされています。
入学時期によっては9月の場合もあります。
また、高校を卒業、もしくは卒業見込みでなくても、高卒認定試験に合格していれば入学資格が得られます。
編入の場合
通信制大学へ編入の場合も試験はなく、書類審査のみとなります。
大学により単位認定制度といった、編入前に取得済みの単位を認定してくれる場合があります。
学習科目が免除されることがありますので、確認しておきましょう。
学費の免除制度
学校によっては一定条件を満たすことで、学費を免除してくれる場合もあります。
希望する方は、出願時に書類を提出してください。
通信制大学の出願から合格までの流れ
行きたい大学を選ぶ
ここからは、出願から合格までの流れを解説していきます。
まずは、行きたい大学を選ぶことから始めます。
入学案内などでしっかり比較・検討を行う
学びたい学部や学科から希望校をある程度絞ったら、入学案内(パンフレット)を入手したり、各大学・短大のホームページを見たりして、募集要項や入学資格などを確認します。
この時、スクーリングの有無や授業形態、学費などの必要な情報もしっかりと集めましょう。
大学によっては、入学時期が年に2回、春と秋に設定されている場合もあります。
出願時に必要となる志願書(願書)に関しても、大学の入学案内に付随している場合が多くなっています。
資料の請求から到着までに時間がかかる場合もあるので、早めの取り寄せをおすすめします。
動機を明確に
出願に必要なものを揃えるのに日数がかかる場合もありますので、余裕をもって準備を進めましょう。
学校を選ぶ際に生じた疑問はそのままにせず、大学に問い合わせることも大切です。
そうして入学の動機を明確にし、各条件をしっかり比較・検討することで、自分に合った学校が見つけられるでしょう。
説明会の開催
毎年春と秋に、私立大学通信教育協会による合同入学説明会が開催されています。
この説明会は全国でおこなわれ、直接大学や短期大学の教職員に相談できる機会になります。
また、各大学でも説明会・相談会が用意されています。
現在はオンラインでの説明会や、個別相談が可能な学校も多くなっています。学校への訪問が難しい方も気軽に参加ができるでしょう。
出願書類を準備する
大学と行きたいコースを決めたらいよいよ出願です。
入学案内に沿って必要な書類を確認しましょう。
主な書類と準備は下記のとおりです。
主な書類
- 志願書
- 卒業証明書など
- 写真
- 住民票または戸籍抄本
準備すること
- 出身校などから卒業証明書など必要書類を取り寄せ(コピー不可)
- 住民票、または戸籍抄本の取得(コピー不可)
- 必要書類の取得(各種証明書類はコピー不可)
- 学費など、入学諸経費の振込
大学によっては、インターネット上での出願登録手続きが必要な場合もあります。
手続き漏れのないよう確認しましょう。
出願書類を郵送する
必要な書類を揃えたらその大学で指定された封筒に入れ、簡易書留で郵送します。
一度書類を提出してしまうと、入学できてもできなくても返却や開示はされません。
必要な場合はコピーを取ってから郵送してください。
出願後は出願書類に基づいて選考されますが、必要に応じて面接がおこなわれることもあります。
注意点
書類に不備がある場合は選考が保留され、連絡がくることがあります。
そのため、出願期間中は必ず日中に連絡がとれるようにしておきましょう。
合否連絡、結果通知
合否の結果は、入学許可・不許可通知発送日に送られます。
受け取り時にサインや受領印が必要な対面受け取りの形で送られる場合もあります。
入学許可となった場合には、履修科目の説明、学習方法の案内、スクーリングの案内などの書類が同封されています。
大学生活を送るうえで大切な書類ですので、しっかりと確認しましょう。
入学不許可となった場合には、選考料を除く入学諸経費が返金されます。
以上が出願から合格までのおおまかな流れとなります。
詳細は大学ごとの入学案内書(パンフレットや願書)を確認し、余裕をもって手続きを進めていきましょう。