学費、授業料免除の制度がある通信制大学6校を紹介します!
通信制大学でも通学制の大学と同様に学費・授業料免除の制度や、返還不要の奨学金給付制度を実施している学校があることをご存知でしょうか?
通信制大学
で学びたいと考えているけど、経済的な理由で悩んでいるという方には嬉しい制度ですよね。
今回は6つの大学で実施している学費免除制度や給付型奨学金について紹介します。
公開:2021-08-06 12:00(最終更新:2024-11-06 15:30)
日本大学 通信教育部
日本大学通信教育部では、3つの学費援助制度を実施しています。
日本大学特待生
日本大学の通学制・通信制・短期大学部の全体で募集される特待生制度です。
通信教育部では、正科生のうち、1年次から入学した学生が2年次以上の学生が対象となります。
給付される金額は、次の二通りとなっています。
甲種
授業料1年分相当の半額+図書代12万円
乙種
授業料1年分相当の半額
通信教育部奨学金
こちらは、通信教育部の学生のみが受けられる奨学金となっています。
対象は、成績・人物ともに優秀で、学費の支援が必要な2年次以上の学生です。
授業料1年分相当までの金額を受けることができます。
採用人数は、およそ10名。
毎年給付を受けることもできます。
通信教育部坂東奨学金
こちらも、通信教育部の学生のみが対象の奨学金です。
成績・人物ともに優れた2年次以上の学生かつ、他の学内奨学金制度などを利用していないことが条件となります。
支給金額は、年間授業料の半分相当が上限です。
ただ、採用人数は1名ほどと、狭き門になっています。
通信制大学講座・スクール比較武蔵野美術大学 通信教育課程
武蔵野美術大学では、下記の独自奨学金制度を提供しています。
武蔵野美術大学造形学部通信教育課程奨励奨学金
こちらは、通信教育課程に在籍する優秀な学生を経済的に支援するために創設された奨学金制度です。
成績、履修状況などを検討し、選出されます。
応募時には、作品または論文の提出が必要となっており、提出物によって選考が行われます。
第1種と第2種の2種類があり、以下のように学費の免除を受けることができます。
第1種奨学金
1年間の授業料のすべてを免除
第2種奨学金
1年間の授業料の半分を免除
募集人数は、第1種が5名、第2種が10名です。
同一の年次でなければ再度の申請、受給も可能となっています。
他の奨学金との併用はできませんので注意しましょう。
通信制大学講座・スクール比較愛知産業大学 通信教育部
愛知産業大学は、愛知県にある私立大学です。
大学の通信教育部には、造形学部建築学科が置かれています。
愛知産業大学通信教育部では、3つの奨学金を用意しています。
科目等履修生奨学金
科目等履修生として学び、そのまま正科生として入学する場合に利用できる制度です。
選考料1万円および入学金4万円が免除されます。
シニア奨学金
60歳以上の学生に給付される特別制度です。1年生から4年生までの学生が対象となっています。
授業料の10%が免除されます。
具体的な金額は、建築学科正科生へ1年次入学した場合に28,000円、3年次編入した場合はは32,200円です。
愛知産業大学通信教育部では満60歳以上を対象とした「シニア選抜」を実施しており、年齢にとらわれずに学びやすい大学といえるでしょう。
学修奨励奨学金
4年生が対象となる、給付型の奨学金制度です。給付金額は10万円です。
成績優秀者が対象となっており、3年次までの成績で審査が行われます。
なお、愛知産業大学には短期大学が設置されており、そちらにも通信教育部があります。
短期大学の通信教育部でも、大学の通信教育部とほぼ同じ内容の奨学金が提供されています。
早稲田大学 人間科学部eスクール
早稲田大学人間科学部eスクールでは、次に挙げる4つの大学独自奨学金を利用することができます。
eスクール一般給付奨学金
半期在学すると、出願できるようになります。返還が不要な奨学金です。
入学前に予約することはできません。
給付額は、1単位1万円、半期で20万円が上限です。
eスクール特別給付奨学金
以下いずれかの条件に当てはまる場合に出願が可能な、返還不要の奨学金です。
・障がいや病気のために通学が難しい
・児童養護施設の出身である
・福祉施設、介護施設、医療機関に勤務している
給付額は、「eスクール特別給付奨学金」と同様1単位1万円、半期で20万円上限となっています。
また、出願するには半期以上在学している必要があります。
小野梓記念奨学金
通学制・通信制を含めた早稲田大学および大学院の全体で募集される、経済的な理由で修学が難しい学生の支援を目的とした返還不要の奨学金です。
募集人員は、学部(大学)全体で200名。在学生が対象となっています。
支給額は、1年間で30万円となっています。
校友会給付奨学金
こちらも、早稲田大学全体で募集される返還不要の奨学金です。
卒業生の組織、校友会の寄付でまかなわれている奨学金制度で、修学が難しい学生の援助を目的としています。
校友会奨学金を受給する奨学生は、校友会のイベント等にも参加します。
支給額は、1年間で30万円です。
通信制大学講座・スクール比較法政大学 通信教育部
法政大学通信教育部には、2つの独自奨学金があります。
法政大学通信教育部奨学金
スクーリング費用相当の金額が支給される返還不要の奨学金です。
給付金額は、6万円が上限となっています。
2年次から4年次の本科生が対象です。また、成績優秀者であることなど、複数の要件があります。
給付される人数は、毎年およそ15名。最大4回まで受け取ることができます。
法政大学通信教育部村山務奨学金
こちらは、勤労学生のための奨学金です。
2年次から4年次の本科生で、成績、人物ともに優れ、経済的に困難を抱えている方が対象となっています。
応募の際には、勤労していることを証明する書類を提出する必要があります。
また、前年度の単位取得数などの条件もあるため、応募前に確認を行いましょう。
7万円から8万円ほどの教育費相当金額が支給されます。
例年3名程度に支給され、最大3回まで受給することが可能なっています。
どちらの奨学金制度も日本学生支援機構の奨学金や通信教育部奨学金と併用することはできませんので注意しましょう。
通信制大学講座・スクール比較放送大学
放送大学では、独自の奨学金制度として、「選科履修生」と呼ばれる、自身の選択した科目を1年間の在学で学習する学生のための奨学金を用意しています。
公益財団法人 北野生涯教育振興会奨学金
この奨学金制度は、生涯学習を支援する北野生涯教育振興会が創設したものです。
生涯学習の支援という観点から、意欲ある社会人に助成をする奨学金となっています。
対象者は、放送大学選科履修生のうち、30歳以上の人あるいは5年以上職業に従事している人です。
支給金額は7万円で、返還の必要はありません。
受給できるのは1回のみです。
1学期末に報告書類、2学期末に学習の成果を論文として提出する必要があります。
通信制大学講座・スクール比較大学の学費免除、奨学金制度以外で経済的負担を減らす方法とは?
企業、官公庁、民間団体の支援制度を利用する
大学の学費免除制度以外にも、経済的な負担を減らす方法はあります。
官公庁や民間団体の支援制度を利用することが一つの方法です。
具体的には、日本学生支援機構の奨学金、地方公共団体や民間団体の奨学金、国や銀行の教育ローンなどが挙げられます。
支援制度には、返還不要、無利子、低金利など様々なものがあります。
社会人が利用できるものも存在しますので、自身が対象となっているかどうか調べてみると良いでしょう。
尚、学生支援機構の奨学金は、これまで同機構で借りたことのある人は応募不可の場合や、利用期間が制限されている場合もありますので注意が必要です。
外部の奨学金制度については以下関連記事でも紹介していますので、併せてご参照ください。
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学費の安い通信制大学を選択する
学費の安い大学を選択するのも選択肢の一つになります。
通信制大学は通学制の大学と比較して全体的にお手頃な学費となっていますが、学校によってある程度差があります。
学びたい分野の学科を開講している大学を比較し、学費が安い方を選択すればそのぶん経済的な負担を軽減できるでしょう。
尚、学費に含まれるものは、大学によって異なります。
例えば、スクーリングの受講費用を授業料と別で収める必要がある場合や、単位履修ごとに授業料が計算される場合もあります。
検討している大学の学費については、学校資料などで詳細までチェックしておくことをおすすめします。
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